【インタビュー】親の会「シエスタなごや」に立ち上げの経緯を聞いてみました

親の会インタビュー企画!
今回は愛知県で親の会を開催している「シエスタなごや」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

名古屋市ひきこもり地域支援センター金山。
ひきこもる学齢期の子を持つ親の会「シエスタなごや」。

担当のあだちと申します。

毎月第2土曜日・10:30-12:00に、親の会を開催しています。

普段ひきこもり相談を行っている専門のファシリテーターが、普段誰かに言いにくい、ちょっと暗い気持ちなど、話してスッキリできるように場をナビゲートさせていただきます。

シエスタなごやはどのような親の会ですか

参加者は概ね10人ほど。

不安やもやもや、誰にも分かってもらえない気持ち…。
同じ境遇の親同士で、安心して気持ちを共有できるよう、場づくりを心がけています。

「共有、共感してくれる親御さんとお話しすることで、自分自身の気持ちに整理がついたように思います」
「自分の抱えていた不安な思いや焦燥感など話して、それに対して共感してもらい、また他の人の話し、想いを聴くことで、自分も共感して、気持ちが楽になる事ができました」

などなど、ご参加いただいたみなさまにも感じていただけている様です。

ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください

普段は『名古屋市ひきこもり地域支援センター金山』で、親の方の相談に乗っています。

相談でお話しを聴くことは出来ても、それだけでは問題の解決は難しい。
ならば親同士で気持ちを共有できる場所をつくった方がいいんじゃないか。

そんな想いから、『シエスタなごや』をはじめました。

実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?

参加している方の声として、そもそも自分の悩みや困り事を共有できる機会の少なさが、よく聞こえてきます。
お子さんが不登校になった時は、親の方も孤立しがちです。
子どもが傷付いている様に、親の方も傷付いている。
でも心に余裕がなければ、子どもに優しく接するということは、中々難しい様に思います。
親の心がケアされ、家庭内でよい循環がうまれるようにサポートできればと思います。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

感じるのは、会の空気の心地よさです。

似た困難を抱える人たちが集まって、お互いを支えることを「ピアサポート」と言います。
同じ困難を抱えるからこそ、なんとなくお互いの気持ちが分かるし、それを察した上で支え合うことができる。
会が始まった最初は緊張していた空気が、話をすることで少しずつほぐれていく。

その時の空気感というか、居心地のよさはとても大切にしたいと思っています。

これからどのような会にしていきたいですか?

『シエスタなごや』はまだはじまったばかりの親の会です。
小中の不登校は、今35万4000人居ると言われており、しかも毎年増加の傾向にあります。

これは単に「親の教育が悪い」という話ではなく、社会の側にも課題のあることなのだと思います。

まだ社会の側の課題解決には時間が掛かりそうですが…
今困っている親の皆様を支えられるよう、グループを精一杯やっていけたらと思います。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

お子さんが学校に行けなかったりする時、親は凄く不安になったり、孤独を感じたりするものだと思います。
家族の関係がギクシャクしちゃったりすることもあるかもしれません。
家族で問題を抱え込むと、余裕がなくなってしまいがちです。
会に参加すると、少し気持ちが楽になると思います。
「悩んでいるのは自分だけじゃなかったんだ」って、少し安心できると思います。
その安心が、心に余裕を生んでくれます。
余裕があると、お子さんとの関係も少しずつ回復していくものかなと思います。
もしご興味ありましたら、いつでもお気軽にご連絡くださいね。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆親の会「シエスタなごや」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/parent-meeting/107098
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