子どもとうまくいかない時はどうすれば?原因と3つの対処法

目次

子どもとうまくいかない原因とは?

親子関係がうまくいかない原因はさまざまですが、大きく分けると以下のものに分類できます。

  • 親子の距離が近すぎる
  • 再婚・離婚など家庭環境に変化があった
  • 子どもの思春期や自立心の影響
  • 子ども自身がストレスの発散方法を理解できていない

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

親子の距離が近すぎる

「家族なんだから、距離が遠いよりも近いほうがいいでしょう」
「距離が近いって、そのぶん仲が良いってことなんじゃないの?」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

実際、今は昔よりもだいぶ家族の形は変わってきていて、特に母親と娘の場合、「ニックネームで呼び合う」「休日には一緒にパンケーキを食べに行く」「恋バナもするし秘密なんてない」というような、まるで姉妹のような親子関係も増えてきています。

しかし、親子といえど根本的には他人同士。
合わない価値観もあるし、なんとなく一緒に居たくない気分の時もあるでしょう。

そういう時、適切な距離であれば、ちょっと離れてお互いに落ち着かせることができるのですが、距離が近すぎると、攻撃的になってしまうこともしばしば。
結果として、親子関係がうまくいかなくなってしまうのです。

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再婚・離婚など家庭環境に変化があった

再婚や離婚といったものは、親にとってもももちろんですが、子どもにとっても大きなストレスです。
特に、夫婦喧嘩を見かけた子どもや、心の整理がつかないうちから新しい恋人・彼氏が家にいるようになった子どもは、心に大きな傷を負うことも少なくありません。

また、親子関係自体はうまくいっていても、再婚相手と子どもが仲良くなれない、子どもと彼氏がうまくいかない、という場合もあるようです。

子どもの思春期や自立心の影響

最初は親が面倒を見てあげないと命する危うい子どもですが、いずれは親から自立し、自分の人生を歩むようになります。

その過程で、思春期や反抗期になった子どもは、親に対して乱暴な態度を取ったり、暴言を吐いたりすることも多いもの。
これは健全な成長の証拠であり、ある程度の時間が経てば自然と解消されていきます。

しかし、この期間に親が無理に距離を縮めようとしたり、子どもを否定するような言葉を言ってしまったりすると、それをきっかけに親子関係にヒビが入ってしまう可能性もあります。

子ども自身がストレスの発散方法を理解できていない

子どもがまだ精神的に幼い場合、ストレスやフラストレーションの発散方法を理解できていないことも少なくありません。
そして、その矛先が、親に向いてしまうのです。

そのエネルギーを発散できる方法が見つかれば解決できることが多いのですが、親や周りの人の声を聞けない状態になっていることもあるため、親子関係がうまくいかなくなってしまいます。

尚、これは親御さんも同様です。
ストレスを発散する時間がない、相談できる相手がいない、家事や育児・仕事などいつも何かに追われている。
そんな状況でストレスを溜め込むと、子どもを受け入れる余裕がなくなり、子どもに対して冷たく接してしまうこともあるかもしれません。

子どもとうまくいかない時に、親ができること

では、子どもとうまくいかなくなった時、親には何ができるのでしょうか。
ここでは、下記の3つの方法を考えてみたいと思います。

  1.  学校の先生やパートナーに様子を聞いてみる
  2. 子どもの話をじっくり聴く時間を作る
  3. プライバシーを尊重してそっとしておく

子どもとの関係性やその時々の子どもの様子などを見て、どの方法が合うのか考えてみてください。

1. 学校の先生やパートナーに様子を聞いてみる

子どもと最近うまくいかないなと感じた時、本人から直接、理由を聞くのは悪手。
場合によっては、「親は何も分かっていない」「自分が伝えたことは何も伝わっていない」など、子どもに親への不信感を募らせる原因を作りかねません。

そこで頼りになるのが、学校の先生や自身のパートナー(夫・妻)など、子どもと接している大人たち。

家での態度と学校での態度が違うことも多いため、「どんな時に子どもが苛立ちやすいのか」「誰に対しても同じような言動なのか」を知ることが大切です。

もし、自分とはうまくいかないけどパートナーとは話をしている、家では粗暴だが学校では落ち着いているなどといった場合には、早急になんとかしようとする必要はないでしょう。
逆に、誰に対しても乱暴な態度であったり、家でもうまくいかず学校でも孤立していたりする場合には、なんらかのアプローチが必要だと考えられます。

その際も、周りの人と情報共有をして、うまく連携を取りながら対応できると良いですね。

2. 子どもの話をじっくり聴く時間を作る

「仕事で忙しくて、最近子どもとの時間を作れていなかったかもしれない」
「子どもが何を考えているのか、普段何をしているのか知らない」
という方は、お子さんの話を聴く時間を作るのも効果的です。

というのも、親子関係がうまくいかない時には、子どもが「寂しさ」や「孤独」を抱えているケースが少なくないのです。

家族で出かけたり、親子で食事をとる機会を作ったりするのもおすすめ。
もしかしたら、進路や人間関係の悩みを抱えていて、話してくれるかもしれませんよ(*´`)

尚、話をする機会を作る際には、無理に聞き出そうとするのではなく、あくまで「子どもが話すのを待つ」というスタンスを忘れないようにしましょう。

3. プライバシーを尊重してそっとしておく

子どもの自我が明確になっていけばいくほど、親に話せない・話したくないことは増えていくものです。
親としては寂しい気持ちもあるかもしれませんが、子どもの成長だと思って、むしろ喜ばしいものとして受け止めましょう。

子どもはいつまでもあなたの子どもでいるわけではなく、いずれは一人の人間として、あなたとは別の場所で、違う人と共に生きていくようになります。
子どもを一人の人間として扱い、プライバシーを尊重すれば、おのずと関係性も良くなっていくはずですよ。

子どもが成長して、年齢を重ねていくに連れて親子関係が改善されていくこともあります。
実際わたしも、高校生の時には「早く一人暮らししたい」ということばかり考えていましたが、今では母と映画を観に行くこともあるほど、親子関係が良くなりました。

焦らず、じっくり、向き合っていきましょう。

子どもとの間でストレスが溜まったら

親子関係をうまくいかせるには、親側に余裕があることが必要不可欠です。

しかし、子どもと接する中で、
「こっちはこんなに気を遣ってるのに、なんで乱暴な態度ばかり取るんだ!」
「どう声掛けしてもそっけない態度ばかり……」
と、ストレスを溜め込んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな時には、ぜひ以下の方法を試してみてください。

1. 一人で好きなことをする

専業主婦・主夫の場合、子どもと四六時中一緒にいる、という方も多いかと思います。
そんな状態で、子どものために動いてばかりいては、疲れがたまるのは当然。

短くてもかまわないので、一人で過ごす時間を作るようにしてください。
映画鑑賞や読書など、別の世界に浸れるようなものもいいですし、ショッピングしたり、美味しいものを食べに行ったり、自分が楽しめるような場所に出かけるのも効果的。
「もうしばらく髪の毛もほったらかし……」という方は、美容院などに行くのも良いのではないでしょうか。

子どもが小さくて目を離せないという場合でも、パートナーや親戚・自分の両親を頼ったり、託児所のようなサービスを利用したりして、なるべくストレスフリーな状態を目指しましょう。

2. ノートやSNSにストレスや不安な気持ちを吐き出す

ネガティブな気持ちは、自分の中にため込むと、どんどん膨れ上がっていく性質があります。
そのため、不安やストレスを感じた場合は、早めに対応することが大切。

でも、忙しい日々の中で、すぐに友達を呼び出して食事に行く、なんてことは難しい方も多いですよね。

その場合は、ノートやSNSを利用しましょう。
ノートに書くだけでも、ある程度頭の中を整理することができるはずです。
また、SNSの場合には、自分と同じような境遇にいる人や、同じ悩みを抱えている人と知り合えることもあるかもしれません。
その存在を知るだけでも、「一人じゃない」「少しずつやっていけばいいんだ」「うまくいかない時はみんなあるんだ」などと感じて、少し楽になるになると思います。

3. パートナーや信頼できる人に話を聴いてもらう

近くに相談できる人がいる場合には、そういった方に話を聴いてもらうのがおすすめです。
家族でなくても、友人や会社の知り合いなど、あなたが信頼できる相手なら誰でもかまいません。

人は、他者に「話す」ことで、自分の心から「離す」ことができるのだそうです。
アドバイスをもらわなくても、話すだけでも、きっと楽になる部分があると思いますよ。

また、信頼できる相手がいなくても、親御さん向けの相談機関もありますので、ぜひ調べてみてください。

場合によっては、メンタルクリニックや心療内科の受診も視野にいれて、プロに話しを聴いてもらう・相談することも検討しましょう。

「子どもとうまくいかない」と悩む親御さんへ

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
改めまして、フリースクール「Riz」代表のたかれんです。

わたしは中学生の頃、不登校をきっかけとして、両親ともに関係性が悪くなってしまいました。
高校生になっても回復せず、21歳を迎えた今、やっと少しずつ仲良くなれています。

親にとっての子どもがそうであるように、子どもにとっての親は、とても大きな存在です。

その大きさゆえに、甘えすぎたり、イライラをぶつける対象としてしまったりすることもあるでしょう。

そうした時、何より大切なのは、「一人で抱え込まないこと」です。

あなたは親ではあるけれど、一人の人間です。
迷うこともあるし、間違うこともあるし、うまくいかない時はいくらでもあるはず。

「自分が悪いんじゃないか……」
「わたしの子育てが間違っていたんじゃないか……」

そう悩んだ時は、ぜひ私たちや周りの人に頼ってください。

自分のことを、もっと大切にしていいんですよ。

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