子どもが学校を欠席する時には、保護者・家からの連絡が必要です。
ほとんどの場合は電話で伝えますが、それを毎日繰り返していると、知らず知らずのうちにフラストレーションが溜まる恐れがあります。
毎日しなくちゃと分かってはいても、毎回同じような質問をされ、同じやりとりを繰り返すのは、辟易としてしまいますよね。
そこで今回は、学校への連絡がしんどい保護者の方へ向けて、電話がつらい時の対処法をまとめました。
「今日も休みます」毎朝繰り返す電話がしんどい……。
不登校になった・なりはじめの頃、多くの保護者を悩ませるのが「欠席連絡」。
毎日毎日、学校に電話をして先生とやりとりをするのは、負担になってしまいますよね。
中には、先生から「学校に来るようお子さんを説得してください」と言われたり、「これ以上欠席が続くと進路が……」と催促されたりする方もいるようです。
欠席理由はどうすれば?
欠席や遅刻をする場合、多くの小中学校では理由が求められます。
1日2日なら、あまり説明をせずともよいかと思います。
しかし、欠席や遅刻が続くと、だんだん「朝起きられるよう体調管理お願いします」といったように先生から声を掛けられることも。
どのような理由を伝えれば、スムーズに連絡を終えられるのでしょうか。
「体調不良」が一般的
やはり、体調不良だと説明する方が一般的なようです。
ただし、学校によっては「何度の熱が出ているのか」など詳細を求められたり、欠席が続くなら診断書を求められたりする場合もあるかもしれません。
実際、不登校生の中には、学校へ行かなければいけないというプレッシャーやストレスから、腹痛・頭痛・発熱などの症状が出る人もいます。
一度病院へ行き、診断書等を用意すると、学校との連絡もスムーズになるかと思います。
いじめや学業不振など、理由を伝えるケースも
学校でいじめを受けている、学業不振で本人がプレッシャーを感じているなど、不登校になる原因をそのまま伝える家庭もあるようです。
また、特にいじめなど人間関係の問題がある場合には、本人(お子さん)に事情を聞こうとする先生もいるかと思います。
しかし子どもとしては、「先生には言いにくい」「先生が信頼できない」といったこともあり得ますので、理由を伝えるかどうかも含めて、よく親子で話し合ってみてくださいね。
言いたくない場合には「家の都合で」で良い
先生への不信感やプライバシーの観点から、理由を伝えたくない場合もあると思います。
そういった場合には、無理に伝えなくてかまいません。
「家の都合で」「家事都合」と言えば、学校側もあまり詮索はしてこないでしょう。
家・保護者から連絡することで安全性は担保されますからね。
電話がつらい時の連絡方法4つ
理由や電話の内容自体は問題がなくとも、毎日毎日繰り返しているうちに、負担が大きくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで、電話での欠席連絡がつらい時の対処法を4つご紹介します。
1. 出席する時に連絡するようにする
まず「欠席連絡」ではなく「出席連絡」にする、という方法があります。
長期的に欠席が続いている場合や、今後学校に行く目処が立っていない場合には、特に保護者の方の負担が軽減できるでしょう。
他にも、一週間に一回まとめて連絡をするなどの方法で、連絡頻度を減らせるかと思います。
2. メール・LINEを利用する
現在、メールやLINEで学校の案内を送ったり、先生と生徒がコミュニケーションを取ったりすることがあるのだそうです。
こういった文字でのやりとりをするツールだと、音声と違ってこちらの考えをまとめて送れますし、返信する時間などもある程度選べるようになります。
電話によって長い時間拘束されるのが苦手な方や、先生からいろいろと訊かれて困っているという方は、ぜひご検討ください。
3. 担任の先生がいない時を見計らって連絡する
連絡ペースを落とす、電話以外の方法を使うといった方法が難しい場合には、「そもそも担任の先生と接する機会を減らす」ことを考えてみてください。
担任を持つ先生のほとんどは、担当の授業を持っています。
そこで、一時間目が始める直前などに連絡をするのです。
すると、授業がある先生は準備で出払っているので、他の職員・先生に連絡を経由してもらうかたちになります。
クラスと関係のない人になることで、事情の説明などもいらなくなり、負担が軽減できるのではないでしょうか。
ただ、授業が始まる直前は職員会議などが行われている可能性もありますので、その点のみご注意ください。
4. 代行サービスを利用する
不登校の欠席連絡だけに限らず、電話が苦手な方や連絡できない方のための代行サービスがあります。
月額など料金はかかりますが、学校への電話連絡が負担なのであれば、こういったものを使うのもおすすめです。
毎日でなくても、用事のある時や精神的にまいっている時にのみ利用するだけでも、ずいぶん楽になるのではないでしょうか。
また、代行サービスを利用しなくても、パートナーや他の親族などと分担しても良いかと思います。
くれぐれも一人で抱え込みすぎず、協力し合っていきたいですね。
最後に
毎日の連絡を負担に思う方が多い一方で、学校としては、子どもの安全性を確保しなくてはならず、また保護者の方や家族とのコミュニケーションを重視する先生も多いため、連絡を求めるほうが多いかと思います。
しかし、決して学校はあなた方家族の敵ではありません。
時には外部の力も借りながら、お子さん・保護者の方にとって、より良い道、より楽な方法を探していきましょう。
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