【インタビュー】親の会「不登校を考える親の会『ゆったり~な 徳島』」に立ち上げの経緯を聞いてみました

親の会インタビュー企画!
今回は徳島県で親の会を開催している「不登校を考える親の会『ゆったり~な 徳島』」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

徳島で不登校を考える親の会『ゆったり~な 徳島』とゆったり~な over 18 親の会『まったり~な』を主宰しています高橋美子(よっちゃん)です。

私は、平成8年5月生まれの息子と平成12年6月生まれの娘の母親です。

何の因果か、2人とも中学1年生で不登校になりました。

そこから私の葛藤と苦悩と学びの日々が始まったのですが、今では子どもも私も自分の人生を自分らしく自分のペースで歩んでいます。

私は子ども達の不登校のおかげで、沢山のことを学び・気付き・体験して、自分の子育てを反省する機会を得ました!

子ども達の不登校から学んだ大切なことを、子育て中のお母さんに伝えたいと想い、子育てよろず相談処『よっちゃんの陽だまりかふぇ☀』を開催したり、親業訓練講座の開講や講演活動をしています。

不登校を考える親の会『ゆったり~な 徳島』はどのような親の会ですか

ゆったり~なは、私の大好きな場所になっています。

私も不登校の子どもを持つ母親として、ゆったり~なに参加していました。自分の話を否定することなく最後まで聞いてくれて、共感して寄り添ってくれて、一緒に泣いて・一緒に笑って・一緒に怒って。本当に当時の私にとって心の支えでした!

私が一番救われた場所が、この『ゆったり~な』だったのです!

2016年01月に前任者より引き継ぎ、現在に至っています。

ゆったり~なでは、いろいろな経験をされてきた先輩お母さん達も参加して下さって、ご自分の経験や体験や気付きを惜しげもなく伝えて下さいます。

ですから、「今のお子さん」ではなくて、「未来のお子さんの姿」が想像できる場所でもあります。それが、お母さん達にとっては安心材料になっているようです。

そして、ほとんどのご家庭が良好な親子関係を築かれていかれます。

ご自分の悩みや苦しみや葛藤を安心してアウトプットできて、さらに、先輩達のお話や他の参加者さんのお話から気付きや学びや情報を得られる!アウトプットだけではなくて、インプットできることもゆったり~なの魅力の一つだと思います♡

また、私も親業訓練インストラクターというコミュニケーションのプロなので、具体的なアドバイスをすることも可能です。

ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください

私自身が子どもの不登校で本当に苦しかったんです。息子が不登校になってから「絶望の毎日」を過ごしていました。

私自身がカウンセリングを受けながら少し元気になった頃、カウンセラーから別の親の会の情報を頂きました。

そこに初めて参加して「私1人ではない」という安心感を得られたことを覚えています。しかし、何度か参加しているうちに違和感を感じ始めて、その親の会が私には合わないことに気付いてしまったんです。

そんな時、その親の会で知り合ったお母さん達と3人で集まって、8時間近くも泣いたり笑ったりと話をしながら過ごしている時に、「こんな感じで、自分の正直な気持ちを安心して話せる親の会を作りたい!」と言う想いが芽生えました。

当時私は、前任者から親業訓練一般講座を受講していたので、その想いを話したところ「ゆったり~な」の存在を知り、その理念と前任者のお人柄に惚れて一緒に活動することになりました。

 

実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?

それぞれに全く同じではないけれど、お子さんの不登校に対する悩みや苦しみは、私が味わったモノとよく似ていると感じました。

世間一般の中で正論に苦しめられて、自分を責めているお母さんが沢山おられます。もちろん、私もその時間を経て今に至っています。子どもの不登校は、100%お母さんのせいではないのです。

今まで沢山の不登校のお子さんを持つお母さんと繋がりお話を伺ってきましたが、最初にお母さんが心配されているお子さんの未来とは全く違った未来をお子さんが歩まれていることが多いです!

そんな中で私が今思うことは、学校へ戻ることが最優先ではなくて、お子さんの命を未来に繋げることが最優先だと思うのです!

生きてさえいれば、子どもは自分の生きる力で自分の未来を切り開いていきます!

だから私達親は、子どもの持つ生きる力や困難を乗り越える力をどう育んでいくのかを考えていく必要があるのではないでしょうか。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

「学校へ戻って欲しい」と涙ながらに訴えたお母さんの言葉を聞いて、参加者全員が涙することがありました。

子どものペースやタイミングを大切にしたいと考えて、登校刺激をしないように気を付けて、学校だけが人生ではない等々何度も何度も自分に言い聞かせて納得させてきた私達母親にとって、ホンネのホンネはやっぱり「学校へ戻って欲しい」と願っているんです(私も当時のことを思い出して切なくなって、もれなく泣きました)。

その時に、この想いを我慢する必要はないんだと思いました。私達の心の中に「学校へ行って欲しい」という願いが存在している。そこを否定する必要はないんです!私のその想いを受け入れてもいいと思うんです。

ただ、その想いを子どもに押しつけるのは違うということです!子どもには子どもの大切にしている想いがあるわけです。その子どもの想いも、大切に受け入れていけたらいいですね。

これからどのような会にしていきたいですか?

「ゆったり~なで話を聞いてもらおう」等々、お母さん達が安心してなんでも話せる居場所にしていきたいです。

そして、いっぱい喋って、いっぱい笑って、いっぱい泣いて、帰る頃にはエネルギーチャージされて、優しい気持ちでお子さんと向き合えるお母さんになれる!そんな場所になればいいなと思います。

さらに、子どもが不登校から卒業しても、私達がおばあちゃんになっても、ず~っと本音トークできて安心できる居場所になればいいと思っています♡

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

知らない場所へ行くことや知らない人と会うことは、本当に大きな大きな勇気が必要だと思います。沢山傷付いて苦しんで悩んで、真っ暗なトンネルの中でうずくまっておられるかもしれません。

でも、どうか1人で悩まないで下さい。

あなたは1人ではありません。同じように悩んでいる人達は沢山います。だから、一緒にお子さんの不登校のこと、子育てのこと考えていきませんか?

そして、どうかご自分を責めないで下さい。

あなたは一生懸命頑張ってきたと思います。頑張って頑張って子育てをしてきたのに子どもが不登校になった・・・私の育て方が悪かったんだろうか・・・と悩んでおられるかもしれません。

私達は学校で子育てを学んできませんでした。だから素人なんです。わからなくて当たり前なんですよ。

ちょっと一息つきにゆったり~なにお越しになりませんか?

あなたのお越しをお待ちしています♡

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆親の会「不登校を考える親の会『ゆったり~な 徳島』」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/parent-meeting/16624
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