親の会インタビュー企画!
今回は大阪府 / オンライン(Zoom等)で親の会を開催している「たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
こんにちは。フィーカの代表のみやこです。
夫と長女、長男、次男の3人の子と猫5匹という家族です。地域の子育て支援事業や保護猫のボランティア活動などをしています。
長女は中3の始めに不登校となり夏休み明けからは別室登校をしていました。15歳の長男はASDとADHDがあり幼稚園から行き渋りがあり入学してからも色々あり小学5年の夏休みから完全不登校となりました。そして中学校へ1度も行くことなく卒業しました。現在は無所属、半引きこもり状態ですが、たまに1人で出かけたりもしてリハビリ中といった感じです。次男も小3の冬から不登校となりました。ダウン症があり知的障害も重度。放課後等デイサービスには通えておりました。4年生になり五月雨登校、5年生になってからは何とか毎日登校しています。きょうだい3人共に不登校を経験しましたが、それぞれ全くタイプの違う不登校です。今も次男が行きしぶったりしていますが、先生や障害福祉機関とコミュニケーションを密にとって合理的環境調整をして安心して登校出来るようにしています。今、不登校児童生徒が増えて学ぶ場所は多様化していますが、地域の学校自体が多様性を認める場所で、どんな子でも安心して過ごし学べる真のインクルーシブ教育になることを願って活動しています。
たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』はどのような親の会ですか
子どもが学校へ行きしぶったり、行かなかったりで不安でいっぱいになっている親御さんにモヤモヤした気持ちを吐き出してもらい悩みを共有したり、経験談(失敗談)を聴いて気づきをもらったり、また親子の関わり方や学校への対応の仕方や進路のことなどいろいろな情報交換が出来る場所です。
毎月1回どこかの日曜日に元cafeだった空き店舗で集まってソファに座ってお茶を飲んで甘い物をつまみながら、おしゃべりする会を開いています。
それとオンライン(zoom)でのお話会も月に1回どこかの週末の夜9時からやっています。
フィーカは親御さんだけでなく、元不登校当事者や元ひきこもり当事者、フリースクールやアフタースクール、放課後等デイサービスのスタッフさんなども参加してくれることがあります。どんどん巻き込んでいってます。なので、いろんな立場の人のお話が聴けて勉強になります。
高槻市社会福祉協議会にボランティア団体として登録していたり、市の不登校ひきこもりネットワークの会議や、子どもの居場所ネットワークにも参加しています。他市のフリースクールや親の会、子どもの居場所など横のつながりも大切にしています。
ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください
元々は地域の中学校区の特別支援学級の保護者の会をやっていて、参加者のお子さんが不登校や行きしぶり状態にあることが増えてきたことから同じ悩みを抱える人同士、話が出来る場所の必要性を強く感じました。そして地域の中学校区だけでなく他市からも参加出来るような親の会を思い切って立ち上げることにしました。立ち上げメンバーは元当事者の親と渦中の親です。
実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?
副代表のじゅんこです。ずっとひとりで抱え込んでおられたのか、自己紹介で涙ぐむ方もおられ、想いを安心して話せる場所の大切さを感じました。子どもが不登校になると昼夜逆転やゲーム三昧等、不規則な生活になった姿をみて不安になる。それと多いのが、勉強の遅れや進学等、将来への不安。自分自身もそうだったように大抵の方がこの悩みや不安を抱えています。その不安が私自身の経験談を聴いてもらうことで少しでも前向きになってもらえたらと願っています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
じゅんこ:元不登校当事者(世話役の息子さん)が時々参加してくれます。当事者の気持ちをズバズバ言ってくれるのでスカッとした気持ちになります。
みやこ:子どもの通う中学の現役の先生(世話役や参加メンバーの子の誰の担任でもない)が参加してくれたことがあります。その先生が元不登校だったという話に参加者全員「え?なんで先生になったん?」と突っ込みました。
これからどのような会にしていきたいですか?
じゅんこ:子どもが元気になるためには親が元気でいることが大事です。親は子どもが不登校になると毎日が不安や心配でついつい要らんことを言ってしまったりします。子どもへの関わり方で状況は良くもなり悪くもなりと変化するので、日々親も迷い悩みます。そんな保護者の不安に寄り添っていけるような会にしたいです。
みやこ:ウチの様に原因が特にわからなくて家に完全にひきこもっている子だけでなく、不登校も多様で、選択的不登校もあれば、原因がいじめであったり、起立性調節障害であったりいろいろです。どんなタイプの不登校の親御さんでも子どもを想う気持ち、はじめは不安でどうして良いのか分からないことは同じです。どんなタイプの不登校の方も参加しやすい会にしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
じゅんこ:一人で抱え込まず、今の自分の悩みや気持ちを誰かに話すことで苦しい気持ちが少しでも軽く和らげばと思います。愚痴も受け付けます!!フィーカが頼れる場所になればと思っています。
みやこ:話すだけでなくフィーカは聞くだけ参加もOKです。オンラインでも聞き専の方は毎回おられます。リアルfikaも聞き専希望でと参加された方が過去にはおられましたが、最後はお話されてました。話さずにはいられない雰囲気をみんなで全力で作りますので、どうぞお気軽にご参加ください!最後はスッキリ笑顔で帰っていただきたいです。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆親の会「たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』」の詳細はこちら
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