【インタビュー】親の会「たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』」に立ち上げの経緯を聞いてみました

親の会インタビュー企画!
今回は大阪府 / オンライン(Zoom等)で親の会を開催している「たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

こんにちは。フィーカの代表のみやこです。

夫と小6・高2の年・大学3回生の3人の子ども、そして愛猫3匹と暮らしています。

地域の子育て支援拠点事業に関わりながら、不登校やひきこもりの子を持つ保護者の居場所づくり「フィーカ」を主宰しています。また、保護猫のボランティア活動も続けています。

長女は中3で不登校になり、別室登校を経て卒業。その後は自分のペースで進学し、現在は大学3回生です。

長男はASDとADHDがあり、小5の夏から完全不登校に。中学校へは通わず卒業し、現在も無所属で過ごしています。

次男は知的障害(重度)があり地域の小学校の支援学級に在籍しており、小3の冬から不登校に。現在は別室での登校を続けながら、先生方や関係機関と連携し、安心して過ごせる環境づくりをしています。

3人とも不登校を経験しましたが、それぞれ違う背景やペースがあり、「その子のままで大丈夫」と思えることの大切さを日々感じています。

学校に行く・行かないに関わらず、子どもたちが安心して育ち、親も一人で抱え込まないでいられる地域づくりを目指しています。

たかつき・行きしぶり・不登校 子どもを信じる親の会『フィーカ』はどのような親の会ですか

フィーカは、子どもが学校へ行きしぶったり、行けなかったりして、不安や戸惑いを抱える親御さんが、モヤモヤした気持ちを安心して話せる拠り所です。

同じような経験をしている人たちと悩みを共有したり、ちょっと先を歩く人の経験談(ときには失敗談)からヒントをもらったり。

親子の関わり方、学校とのやりとり、進路のことなど、ざっくばらんに情報交換ができる場所でもあります。

毎月1回、どこかの日曜日に

元カフェの空き店舗をお借りして、ソファに座りながら、お茶と甘いものを片手に、ゆったりおしゃべりする会を開いています。

また、月に1回は週末の夜9時からZoomでのオンラインお話会も開催しています。夜なら参加しやすい、という方にもご好評です。

フィーカには、保護者だけでなく、元不登校や元ひきこもりの当事者、フリースクールや放課後等デイサービスのスタッフなど、さまざまな立場の人たちが参加してくれることもあります。

いろんな視点から話が聞けて、「そういう考え方もあるんだ」と学びや気づきがたくさんあります。

フィーカは、高槻市社会福祉協議会のボランティア団体として登録しているほか、高槻市市民公益活動サポートセンターにも団体登録しています。

また、市の不登校・ひきこもりネットワークや、子どもの居場所ネットワークにも参加し、他市のフリースクールや親の会とも横のつながりを大切にしながら、親子が安心できる「拠り所」づくりに取り組んでいます。

ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください

もともとは、地域の中学校区にある特別支援学級の保護者の会の活動をしていました。その中で、参加されている保護者のお子さんに、不登校や行きしぶりの状態が増えてきたことから、同じような悩みを抱える方たちが安心して話せる場所の必要性を強く感じるようになりました。

地域の枠にとらわれず、他市からでも参加できる場があれば…という思いから、思い切って新たに「親の会」としてフィーカを立ち上げることにしました。

立ち上げメンバーは、不登校を経験した子の親と、今まさに悩んでいる最中の親たちです

実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?

副代表のじゅんこです。ずっとひとりで抱え込んでおられたのか、自己紹介で涙ぐむ方もおられ、想いを安心して話せる場所の大切さを感じました。子どもが不登校になると昼夜逆転やゲーム三昧等、不規則な生活になった姿をみて不安になる。それと多いのが、勉強の遅れや進学等、将来への不安。自分自身もそうだったように大抵の方がこの悩みや不安を抱えています。その不安が私自身の経験談を聴いてもらうことで少しでも前向きになってもらえたらと願っています。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

じゅんこ:元不登校当事者(世話役の息子さん)が時々参加してくれます。当事者の気持ちをズバズバ言ってくれるのでスカッとした気持ちになります。

みやこ:子どもの通う中学の現役の先生(世話役や参加メンバーの子の誰の担任でもない)が参加してくれたことがあります。その先生が元不登校だったという話に参加者全員「え?なんで先生になったん?」と突っ込みました。

これからどのような会にしていきたいですか?

じゅんこ:子どもが元気になるためには親が元気でいることが大事です。親は子どもが不登校になると毎日が不安や心配でついつい要らんことを言ってしまったりします。子どもへの関わり方で状況は良くもなり悪くもなりと変化するので、日々親も迷い悩みます。そんな保護者の不安に寄り添っていけるような会にしたいです。

みやこ:フィーカには、原因がはっきりしないままひきこもり状態になったお子さんの保護者もいれば、いじめや起立性調節障害、発達特性など、さまざまな理由で不登校になったお子さんの保護者もいます。
また、あえて学校に行かないという「選択的な不登校」のケースもあります。

不登校には本当にいろいろなかたちがありますが、
どんなタイプの不登校でも、子どもを想う気持ちや、最初に感じる不安、どうしていいかわからない戸惑いは、きっと共通しているのではないでしょうか。

フィーカは、そうしたすべての親御さんが安心して参加でき、
「ここで話せてよかった」「来てよかった」と思ってもらえるような会でありたいと願っています。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

じゅんこ:一人で抱え込まず、今の自分の悩みや気持ちを誰かに話すことで苦しい気持ちが少しでも軽く和らげばと思います。愚痴も受け付けます!!フィーカが頼れる場所になればと思っています。

みやこ:フィーカでは、お話しされるだけでなく、「聞くだけ参加」も大歓迎です。
オンラインのお話会でも、毎回「聞き専(聞くだけ参加)」の方がおられます。
リアル(対面)のフィーカでも、「聞き専希望」で参加された方が、
いつの間にか自然と話したくなり、最後にはご自身の言葉でお話される場面もありました。

フィーカは、安心して話したくなる雰囲気を、みんなで大切に作っています。
緊張や不安を抱えたままでも大丈夫。
どうぞ気軽に、そしてご自分のペースでご参加ください。
最後には、少しでも心が軽くなって、笑顔で帰っていただけることを願っています。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆親の会「たかつき・行きしぶり・不登校・ひきこもり 子どもを信じる親の会『フィーカ』」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/parent-meeting/26964
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