【インタビュー】親の会「にじいろの風船」に立ち上げの経緯を聞いてみました

親の会インタビュー企画!
今回は群馬県で親の会を開催している「にじいろの風船」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

群馬県太田市在住の小穴です。
広島県産まれの群馬県育ちです。
息子と夫、柴犬の3人と1匹家族です。

趣味は、シフォンケーキやチーズケーキ、プリンなどのお菓子を作ることです。時々、親の会に手作りケーキを持参して、皆さんに味見をしてもらっています。

25歳で結婚し、34歳の時、数年間の不妊治療を経て体外受精で息子を授かりました。趣味は?と聞かれると、冗談で「息子!」と答えてしまうほど、過干渉な子育てをしてきましたが、息子の不登校を経験し、私自身が抑うつ状態となったことをきっかけに 2019年4月より(株)メンタルサポート研究所にて、心理の勉強をはじめました。また、発達障害に関わる資格を取得、放送大学にも編入学し、学びを深めながら、現在もメンタルサポート研究所にて定期的にカウンセラー研修を受けつづけております。

大学生の息子は一人暮らしをはじめて2年目ですが、単位はほとんどとれていません。それでも本人はいたって元気!1年目は一人暮らしに慣れることが目標、2年目は楽しいと思えることを実践中です。
そんなゆっくり成長している息子を受け止めることができるようになった母親としての自分を褒めつつ、まだまだ子離れできていない自分も見え隠れしている現在です。

にじいろの風船はどのような親の会ですか

不登校・登校拒否・登校しぶり生きづらさを抱えた子を持つ親が気軽に語らえる座談会を開催しています。

会場では、不登校新聞や通信制高校のパンフレット(閲覧用)、不登校や発達障害関連の書籍(レンタル用)など自由に閲覧できるよう置いてあります。また、息子と私が向き合ってきたもの(学校とのやりとりや心療内科での診断内容、私自身が学んだ資格取得資料など)も展示しております。

その他、手作り会や勉強会、ヨガ、カウンセリングなども取り入れてきましたが、現在はコロナ禍で自粛しているものもあります。

●手作り会(自粛中)
お菓子やハーバリウム、ストラップなど、コースターなど、手作りをする会を不定期で開催してきました。「楽しいこと」に目を向けて、型にはまらない個性豊かな物づくりに挑戦してください。

●ヨガ(自粛中)
こころの内側を静かにし、生きることの辛さや苦悩から少し距離をおき、呼吸を整えながら瞑想をします。本来の自分の姿、本当の気持ちや願望に気付くきっかけになるかもしれません。穏やかに過ごせるようになるのが目的として開催していきます。

●勉強会
メンタルサポート研究所で学んだ人格適応論を「情況対応コミュニケーション講座」としてわかりやすくお伝えします。
人には6つの人格的特徴が見られると考えていて、各適応タイプにはそれぞれ効果的な人間関係の深め方があると考えられています。
情況対応コミュニケーション講座では、自分の特徴を理解し受け入れて、自分と他者の違いを理解することでコミュニケーションをより深め良好にすることを目的としております。その他新しい情報も共有していく予定です。

●カウンセリング
希望される方のみ個別対応いたします。
自分自身と向き合う時間を大切にすることで、ご自身を知るきっかけとなり、それが幸せに繋がることを願いながら支援していきたいと思います

ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください

息子が高校1年生で不登校になり、通信制の高校へ転学しました。
幼いころは天真爛漫だった息子が、小学校の低学年で頻尿、高学年で頭痛を訴えるようになりました。

中学1年、部活の朝練への行き渋りが始まり、中学2年生で登校渋りが本格的に・・・。息子の無力感、そして暴力行動が増え、こころが折れそうになりながら仕事の行き帰りの車中1人になると涙があふれる辛く悲しい毎日…

そんな中、暗いトンネルを抜け出すことができたのは、不登校経験の親御さんの話や当事者の声に助けられ、自分の辛さや苦しさを聞いてもらえたことがきっかけでした。

そして、母としてできることは限りなくある!そう確信し、同じように不登校と向き合っている方たちと、もっと近場で気軽に悩みを共有しながら一緒に学び支え合い乗り越えていきたい…そんな思いで「2019年9月」この会を立ち上げることといたしました。

実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?

子供の不登校や登校渋りで悩み、親の会に来られる方々は、すでにご自身で一生懸命調べて、いっぱい勉強して、色んな人の本を読んだり話を聞いてきた方々でした。

そして言われたり目にしてきた言葉は「お母さん、お子さんを受容して」「お母さん、頑張ってるから大丈夫」「お母さん、明るく笑顔でね」「お母さんがイキイキとして」「お母さんが何か趣味を持って」「お母さん、もう少し子供をかまってあげて」「お母さんは…」「お母さんが…」 こんな励ましや前向きな言葉でした。そしてそんな言葉に傷ついている…そう感じました。

不登校の子供達には、それぞれ回復していく成長過程があります。
不登校の子供達が回復していく成長過程には、親自身の成長過程もあります。
子供よりも先を歩いている親の目の前には本当は沢山の解決方法があります。
しかし、親が傷ついている状態のままでは、冷静な判断や選択ができない場合があります。
親が何を採用するかによって子供の回復の形があることも気づかされました。

どれが正しいかはそれぞれですが、傷ついて立ち止まっている親御さんたちにも色んな方の話を聴く機会を提供して、ご自身に合ったものを見つけてほしいと感じています。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

不登校のお子さんの話を聴くたびに、私自身の息子の不登校を思い出して、「苦しい」「悲しい」「辛い」「憎らしい」「許せない」そんな気持ちに再度向き合う機会を沢山もらいました。

そのたびに、当時の感情がわき上がりましたが、同時にだんだんとネガティブな感情から解放されていくことを実感いたしました。

そして、暴力行動に悩まされていた息子から
「母ちゃん、変わったね。」と言われ、それ以降の息子が活き活きと変わっていった事実は、印象に残るというよりも私にとって大切なエピソードになりました。

これからどのような会にしていきたいですか?

息子が教えてくれた言葉…
「どっちが正しいか」ではなく「どっちが楽しいか」で決める。
息子が小学生のころ大好きだった「宇宙兄弟」の中で出てくるセリフだそうです。

子供達だけでなく、私たち大人もそれでよいと思います。

正しいことは人それぞれですが、一つ言えることは 「人生を楽しんでいる大人」の背中を見せること、それが今の子供達にとっては生き抜くエネルギーになるのだと思っています。
子供のために生きるのではなく、他人に評価されるために生きるのでもなく、自分は自分自身のために生きていることを意識して人生を楽しみたい・・・そんな風に思える会に成長したいです。

これからも出来る限り新しい情報や私自身の小さな気づきも発信しながら、日々成長していきたいと考えております。 行き詰まった時は、お話をきかせてください。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

渦中にいた自分は、笑えないし、疲れているし、悲しいし、辛いし、外出もしたくない。買い物も周りを見ないで必要なものだけを短時間で済ませて…。人生のどん底だと思っていた頃は、「笑ってとか、趣味を持ってとか、無理なんだよな・・・ それが出来ないから苦しいのに…」そう思っていました。

子供が学校へ行かなくなるって、親として本当に本当に一大事。

苦しくて、悲しくて、辛くて、恨んで、泣いて、比べて、妬んで… 当然です。

それを経験して今がある私が言えることは、「苦しい」「悲しい」「辛い」「憎らしい」「許せない」そんなネガティブな思考や感情を、思う存分言って、泣いて、吐き出していいんだということです。
もちろんそれは相手を困らせたり懲らしめるためにぶつけるものではなく、吐き出す場所も選ぶ必要はありますが、そんな思いをしている自分を責めないで欲しいということです。
頑張って守ってきた自分を否定しないで、しっかり向き合えたら、少しずつ心にゆとりができます。その時がチャンスです。
チャンスがくるまでは、別の視点があることや変化していく過程があること知り、変化を受け入れる準備をすればよいのだと思います。

目指す目標、問題の解決・改善の方法、効果等、親の考え方や子供の性質によってはそれぞれ違いや差があると思います。
また学校の先生やSC、心療内科の先生、県や市の相談機関、民間の支援団体等、それぞれの分野、それぞれの立場での考え方や支援方法、助言にも違いがあるのも当然のことと思います。
その中で、ご自身やお子さんにとって、大切に思えることや合う方法、出来ること等を取り入れていくことが大切になりますので、どれも間違いではなくそれぞれ違いがあることを知り、「にじいろの風船」では、ある親(経験者)の考え方として色んな方の話を参考にしていただければと思います。

登校(社会復帰)は親子の笑顔の先にある
沢山の副産物のうちのたったひとつに過ぎないんです。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆親の会「にじいろの風船」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/parent-meeting/8876
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