こんにちは。フリースクール「Riz」を運営している「たかれん」と申します(*´`)
わたしは中学生の時に、不登校として約半年間過ごしていた経験があります。
学校の先生やクラスメートはもちろん、家族にもうまく相談できず、どこにも居場所がないように感じていました。
でもそれは、家族のことが嫌いだったからではありません。親のことを信頼していなかったからではありません。
大好きだったからこそ、「もし受け入れてもらえなかったら?」「お前が悪い、なんて言われたら?」と想像してしまって、怖くて相談できなかったのです。
この記事を読んでいる方の中には、きっと不登校のお子さんをお持ちの方や、お子さんとの接し方に悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
心配しているのに応えてくれない、気持ちを教えてくれないお子さんと、今後どう付き合っていけばいいのかを悩んでいる方も多いでしょう。
そんな方へ向けて今回は、不登校や引きこもりなど、自己の経験をもとに「不登校当時、親に気付いてほしかったこと」をお伝えしたいと思います。
子供は、親の愛情をきちんと受け取っています。
大前提として知っていただきたいのは、「子供は、親の愛情をきちんと受け取っている」ということです。
例えばわたしの両親は、不登校になってから「行ってみてつらかったら早退してきていいから」「放課後に先生と面談するだけでも」と、様々なかたちでの「学校へ行く方法」を提案してくれました。
しかし当時の心境はといえば、まずは、休ませてほしかったです。
わたしにとって、両親に「いじめを受けていて、学校に行きたくない」と伝えるのは、とても勇気のいることでした。
だってそれは、「わたしはいじめを受けるような存在なんです」「こんな惨めな目に遭っているんです」と伝えることと同義なんですから。
家では、元気な姿を見せていたかったんです。学校でいくらつらい目に遭っても、家では「元気なわたし」でいられた。一番の味方であってほしいからこそ、親には「惨めな子」として見られたくなかったんです。
だから、両親に相談をした時にはもうすでに、身体的にも精神的にもエネルギーは底をついた状態でした。
それを素直に伝えられたら良かったのかもしれませんが、学校へ行ってほしいと願う両親の姿を見るたびに、学校に行けていない現状が申し訳なさ過ぎて、「ちょっと休ませてほしい」なんて言えませんでした。
素直なメッセージを発信できず、結果としてうまくコミュニケーションが取れなくなったり、反発したりしてしまって、今でも親とはお互いにちょっと気まずい部分があります。
「子供はあなたの愛情に気付いている」
どうかそのことは、心に留めておいていただけたら幸いです。
「休んでいいよ」その一言が、ほしかった。
わたしが親に一番に求めたのは、「休んでいいよ」という言葉でした。
通信制や定時制、フリースクール、サポート校など、様々な「学校のかたち」ができたといえど、まだまだ「毎日通って、高校大学を卒業して就職する」というのが一般的なルートであることには変わりありません。
情報の仕入れ先が少ない中学生・高校生にとって、一般的なルートから外れるのは、とても勇気がいることなのです。
そんな時、両親に「ルートから外れること」を肯定してもらえたら。
もう、それ以上に力強い味方はいません。
たった一言だけでいいのです。
「休んでいいよ」「楽になっていいよ」
どんな言葉でもいいから、がんばれないお子さんに「いいんだよ」と伝えてあげてください。
がんばるペースは人それぞれ、ということ。
例えばお子さんが、「また学校に行きたい」「勉強するために塾に通いたい」と言ってきた時。もう親心としては、嬉しくてたまりませんよね。
やっと学校へ行ってくれる!
嬉しいあまり、お子さんへの期待値が大きくなってしまうこともあるかもしれません。
それ自体は、お子さんにとってもいいことです。
自分ががんばりたいと思った時、親が信頼してくれたり、協力してくれたりすると、それは大きな自信になります。
でも、がんばるペースは人それぞれです。
学期の区切りなどを利用して毎日通学するようにしたほうがいい子もいれば、最初は週に一回とか、お昼からとか、少しずつグラデーションをかけるように復帰したほうがいい子もいます。
わたしは中学一年生の時、三学期が始まると同時にまた学校へ通いだしましたが、結局は体力が続かずすぐに不登校に戻ってしまいました。
もう一回がんばってみようと思っても、その末に失敗してしまっては、芽生えはじめていた自信も挫けてしまいかねません。
せっかく学校に行き始めたのに週に一回などではやきもきしてしまうかもしれませんが、大切なのは「お子さんがしっかり自立できるようにサポートすること」です。
たとえ時間がかかっても、じっくり待ってあげてください。
きちんと伝えることは難しくても、きっとあなたのお子さんもあなたに救いを求めているはずです。その小さな手をとってあげらえるのは、一番身近にいる親御さんです。
もちろん、一人で解決しようとする必要はありません。
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