親の会インタビュー企画!
今回は福岡県で親の会を開催している「よりみち福津」について、立ち上げから今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
よりみち福津の代表をしています、石田です。
福岡県福津市で、学校生活や人との関わりに悩む小学生・中学生と保護者が安心して過ごせる地域の居場所「よりみち福津」を運営しています。
よりみち福津で一番大切にしているのは、子どもの気持ちを中心に考えることです。
大人が「こうした方がいい」と先回りするのではなく、子ども自身がどう感じているのか、どうしたいのかを大切にしながら、その子が自分のペースで過ごせる場所をつくっています。
よりみち福津はどのような親の会ですか
よりみち福津は、いわゆる「親の会」ではありません。
保護者が集まって悩みを共有することを中心とした会ではなく、子どもの気持ちや過ごし方を中心に考えた、子どもと保護者のための地域の居場所です。
不登校や行きしぶりをはじめ、学校生活になじめない、友だちとの関わりに難しさを感じている、集団の中で疲れやすいなど、学校生活や人との関わりに悩む小学生・中学生と保護者を対象にしています。
子どもたちは、遊んだり、一人で過ごしたり、親と一緒に遊んだり、ほかの子と関わったり、その日の気持ちに合わせて自分で過ごし方を選びます。
大人が「こうした方がいい」と決めるのではなく、まず子どもがどう感じているのか、どうしたいのかを大切にすることが、よりみち福津の一番の特徴です。
ご自身で親の会を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください
きっかけは、自分の子どもが不登校になったことです。
学校、行政、カウンセラーなど、さまざまな方から支援を受けました。
もちろん助けていただいたこともたくさんあります。
一方で、私自身が支援を受ける中で感じたのは、「子ども本人の気持ちはどこにあるのだろう」ということでした。
親への助言や、親がどう関わるかという話はたくさんあります。
しかし、「この子自身は今どう感じているのか」「何がつらいのか」「本当はどうしたいのか」という子どもの視点が、置いていかれているように感じることがありました。
地域には保護者が話せる場や親の会はありますが、子ども自身が安心して過ごし、その子の気持ちを中心に考えられる場所は、まだ少ないと感じました。
それなら、自分たちでつくるしかない。
そう考えたことが、よりみち福津を立ち上げた一番のきっかけです。
実際に立ち上げてみてどんなことを感じましたか?
実際に始めてみて改めて感じたのは、子どもは大人が思っている以上に、自分で自分の過ごし方を選んでいるということです。
最初は、みんなで遊ぶ時間をつくったり、ある程度こちらで流れを作ろうと考えていました。
しかし実際には、子どもたちは自分が興味を持った遊びを見つけ、自分のタイミングでほかの子と関わったり、一人で遊んだり、親と一緒に遊んだりしています。
大人が「こう過ごしてください」と決めなくても、安心できる環境と選択肢があれば、子どもは自分で選びます。
だから今は、大人が子どもを動かす場所ではなく、子どもが自分で選べる場所をつくることを、より大切にしています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
印象に残っているのは、子どもたちがそれぞれ全く違う過ごし方をしていることです。
一人でじっくり遊ぶ子もいれば、親と一緒に遊ぶ子、ほかの子と自然に遊び始める子もいます。
巨大風船で遊んだときには、最初から「みんなで遊びましょう」と声をかけたわけではありません。それでも一人が遊び始めると、少しずつ子どもや保護者が加わり、自然にみんなで遊ぶ時間になりました。
人と関わることを強制しなくても、関わりたいと思ったときには自然に関係が生まれます。
逆に、一人でいたいときには一人でいていい。
その子自身が選べることが、安心につながるのだと感じています。
これからどのような会にしていきたいですか?
よりみち福津は、不登校や行きしぶりのある子どもを対象として始めました。
しかし活動を続ける中で、学校には通っていても、学校生活になじめない、友だちとの関わりに難しさを感じている、集団の中でとても疲れてしまうなど、さまざまな悩みを抱えている子どもがいることを改めて考えるようになりました。
そこで、不登校や行きしぶりに限定せず、学校生活や人との関わりに悩む小学生・中学生まで対象を広げました。
よりみち福津を、子どもを学校に戻すための場所にはしたくありません。
その子が安心して過ごし、自分の好きなことを見つけ、自分で選び、小さな「できた」を重ねながら、自分の人生の選択肢を少しずつ広げていける場所にしたいと思っています。
大人が答えを決めるのではなく、子ども自身が自分の道を選んでいけるように支える。
これからも、その姿勢を一番大切にしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
子どもが学校に行けなくなったり、人との関わりで悩んだりすると、大人はどうしても「どうすれば元に戻れるだろう」「どうすればできるようになるだろう」と考えてしまいます。
でも、その前に一度、子どもの側から見てみてほしいと思います。
この子は今、何を感じているのか。
何がつらいのか。
本当はどうしたいのか。
子どもの人生を歩くのは、子ども自身です。
親がすべての答えを出す必要はありません。子どもが自分で考え、自分で選び、自分の人生を歩いていけるように支えることが、親にできる大切なことの一つだと私は考えています。
よりみち福津も、子どもを何かに変えるための場所ではありません。
遊んでも、話しても、何もしなくてもいい。
その子がその子のままで安心していられるところから、次の一歩を一緒に考えられる場所でありたいと思っています。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆親の会「よりみち福津」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/parent-meeting/117034
- 0
- ママたちの声を集めて届けるSNSはじめました。
-
未来地図の公式SNSでは、「ママたちの声を集めたアンケート回答」や「先輩ママたちの経験談」を中心に、さまざまな情報をお届けしています。ぜひフォローしていただけると嬉しいです(*´`)
