【インタビュー】フリースクール「フリースクール山ねこ」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は福岡県でフリースクールを開催している「フリースクール山ねこ」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

フリースクール山ねこ校長の田中歩です。

これまで、自分自身の子育てと並行して、子育てサークル、親子で集い学び合えるコミュニティスペース、学童保育所などを立ち上げてきました。その延長線上にフリースクール山ねこの開校があります。

息子1人から始まったフリースクールは、3年が経過した今、22人の子どもたちと賑やかに遊び学び暮らす学び舎となっています。

フリースクール山ねこはどのようなフリースクールですか

森林セラピー基地としても有名な篠栗町の中でも、特に自然豊かな里山、森に囲まれた自然の中にあります。四季の移ろいと、自然の中の生き物たちとの距離がうんと近く、いやでも自然を感じます(笑)
春は花や鳥を愛で、夏は川遊びとキャンプ、秋はアートと実り、冬は寒さとの戦い…

基本的にはその日集まった子どもたちが「やりたい!」と心が動いたことをやりながら、過ごす場所です。学校というよりも「おうち」「おばあちゃんち」のようなアットホームな感じが強いです。

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

末っ子が小1から学校へ行かなくなり、小2で「もう僕は学校へ行かない」宣言。同世代の子どもたちとの関わりが極端に少なくなり、これは親子共に良くない!と思い、学童保育所立ち上げの経験から「フリースクールも創ってしまえ!」と始めました。

経営についてもド素人だったので、1年かけて経営の学校で学び、今も日々勉強です。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

とにかく人が要!設立から1年の運営はとても大変で、泣きたくなることも投げ出したくなることもありました。でも運営も落ち着いてきた今では、辞めずに続けてきて良かったと心底思うし、たくさんの子どもたちとの出会いが宝物になっています。

やりながら改善が必要だよねと思うのは、学校教育現場の先生方の働き方。大人の余裕のなさが、完全に子どもたちへのしわ寄せとなっていると思います。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

とにかく個性豊かな子が集まりますが、山ねこで好きなことをして過ごす毎日を経ると、みんなそれぞれのタイミングで次の目標を見つけ、新しいステップへと移っていくところです。人は成長する生き物なのだと毎回感心させられます。

エピソードはここで書くにはキリがないくらいあるので、いつか本にでもしようかと考えています。

これからどのような場所にしていきたいですか?

どんな子どももどんな大人も、かけがえのない一生を送る唯一無二の大切な存在。それを実感し、些細な喜びを日々感じていける居場所にしたいです。

また、子どもたちだけではなく、保護者さんや働くスタッフの心の拠り所にもなることを目指していて、とにかく関わる人すべてに愛を感じられる温かい場所です。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

息子が学校へ行かなくなった時、私もたぶんみなさんと同じように戸惑い、悩み、苦しみました。自分を責めたり、夫と揉めたりもしながら、それでも「この子は何も間違ってない。ただ嫌なものは嫌だと表現して、自分を貫いているだけじゃないか。」そう気づけた瞬間から、視野が広がった感じがしました。
自分ができることを模索して、動き出した結果、今があります。
正解はありません。
悩んで、迷って、もがきながら、その時その時の「最適解」を見出して、選択していく。それが人生なんだと思います。
生きていれば大丈夫、なんとかなる!!

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「フリースクール山ねこ」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/freeschool/13403
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