不登校に家庭教師って効果的?メリットと選ぶ時のポイントを紹介

子どもが不登校になった時の親の悩みの1つとして「学習面の遅れ」がありますよね。

進学したいと言い始めた時、何かやりたいことを見つけた時、勉強が遅れていては不利になってしまうのではないか。
この子のためにも、勉強だけはしっかりしておいてほしい。

そう思って学習指導サービスを探している方のために、今回は「不登校専門の家庭教師サービス」についてご紹介します。

目次

不登校生の家庭教師ってどうなの?

不登校が以前よりも身近になってきて、今では「不登校専門の学習塾」「不登校生のための家庭教師」といったものも増えてきました。
でも、不登校生に合わせると勉強のレベルが下がってしまうのではないか、本当に大丈夫なのか、と不安に思う方もいらっしゃいますよね。

まずは、不登校専門の家庭教師について、詳しく見ていきましょう。

受けられる指導

在籍している学校の補習やテスト対策、希望する進路の受験指導など、指導内容はさまざま。

不登校の子どもの場合は、基本的には勉強の遅れを取り戻すための学習が主ですね。
特に最初は「勉強する体力」が減っていることも少なくないため、お子さんの学習状況や性格などを見て、親御さんとも相談しながら学習計画を立てていくことになります。
もちろん、進学や留学を希望する場合には、それに見合うまでの学習指導が受けられます。

通常の家庭教師サービスとの違い

不登校専門の家庭教師と、一般的な家庭教師サービスとの一番の違いは「精神面のフォロー体制」です。
あくまで家庭教師は「勉強を教える」ことが仕事なので、授業時間のほとんどを「勉強をする」ために使います。
しかし不登校専門の家庭教師の場合は、雑談の時間を多めにとってコミュニケーションの機会を作るなど、勉強を教える以外の要素を充実させていることが多いようです。

学習指導をおこなうだけでなく、「勉強への苦手意識をなくす」「学ぶことの楽しさを伝える」「人とのコミュニケーションの取り方を学ぶ」など、さまざまなサービスがあります。
中には、外出同行などのサービスを提供しているところもあるそうですよ。

平均的な料金

家庭教師を受けるのにかかる費用は、その形態や企業によってさまざまです。
一般的に、家庭教師の全国的な平均相場は1コマ(60分~90分)につき約7,000円とされています。

学習ぺースやコース、指導内容によって異なりますので、詳しい内容は各家庭教師派遣会社に相談してみてくださいね。

不登校生が家庭教師を利用するメリット

不登校生が勉強したいと思ったとき、家庭教師を利用するメリットは下記の5つです。

1.出かけなくていいので負担が少ない

不登校になると、地域の人の目を気にしたり、クラスメイトと会うおそれがあったりして、昼間に出かけられなくなる子が多くいます。
学習塾やフリースクールの場合は、昼間に出かけなくてはならず、精神的な負担に感じる人も。
夜間コースだとしても、やはり人の目はありますし、小中学生だと安全面も心配ですよね。

家庭教師の場合は自宅にいるまま授業が受けられるので、精神的・身体的な負担を減らし、楽に続けることができます。

2.目的やレベルに合った指導が受けられる

せっかく勉強する意志が湧いてきても、集団形式の授業をいきなり受けるのはおすすめしません。
同じ学年の子たちと一緒に授業を受けていると、周りと比較して落ち込んだり、分からない部分があっても言い出せなかったりして、ますます勉強に苦手意識を持つようになってしまいます。

学校に行かないことによって勉強が遅れていることもあるでしょうから、目的やレベルに合った指導が受けられる家庭教師はまさに最適な学習方法といえるでしょう。

3.週1~、好きなペースで利用できる

不登校になってしばらく勉強から離れていると、長時間勉強に集中することが難しくなっている場合があります。
わたし自身、勉強を再開した当初は、教科書を開いて読むだけでも相当なエネルギーを必要としていました。

その状況でいきなり毎日欠かさず勉強するなんて、到底できるはずもありません。
家庭教師の場合は、週1コマから好きなペースで学習できるので、勉強する体力が低下している状況でも、無理なく学習を進めることが可能です。

4.周りと比べられることがない

塾によっては、定期テストの順位が廊下に張り出されるなど、競争意識を持たせることで子どものモチベーションを上げることがあります。
しかし不登校の子どもにとっては逆効果。

「やっぱり自分はダメなんだ……」と自信を無くして、諦めさせてしまうことも。
家庭教師の場合は、順位が出されることも、周りと比べられることもないので、悲観的にならずに学習が進められます。

5.個人的な相談・雑談もしやすい

子どもと講師との間で信頼関係が築けていくと、家族にはできない相談事を話そうとしてくれるかもしれません。
塾などでは、時間やスペースの都合もあり雑談をすることは難しいのですが、家庭教師の場合はある程度余裕を持たせてくれることがあります。

信頼できる大人とつながることで安心して、他のつながりへと目を向けられることもありますから、できるだけ自由度の高いところが見つかると良いですね。

子どもに合った家庭教師を見つけるためのポイント

家庭教師のメリットが分かっていただけたでしょうか。
次に、家庭教師を選ぶ時の基準についてお話したいと思います。

1.金額が明確か

ほとんどのところは、1コマあたりの授業料を明示しています。
しかし稀に、指導料が不明瞭になっていたり、教材費など授業料以外の費用が高額であったりするところもあります。

「追加の教材を購入する可能性はあるのか、その場合費用は誰が負担するのか」「毎月かかる金額はいくらになるのか」などは、入会前にしっかり確認しておきましょう。

2.どのようなサポート・フォロー体制が用意されているのか

お子さんによって、必要なサポートは異なります。
発達障害や本人の性質・特性を含めて、何か心配な点や配慮してもらいたい点がある場合には、それに対応してくれるのかも事前に確認してください。

また、指導を受けるペースを途中で変更できるか、(学校復帰を目指すなら)定期テストの指導はしてくれるのかなどといった、学習面のフォローも要チェックです。

3.指導内容が合っているか

留学や難関大受験を目指す子に「勉強の楽しさを感じましょう!」というところは合いませんよね。
同様に、勉強に苦手意識を持っている子に「ハイレベルな授業をこなしましょう!」と言っても効果はありません。

その家庭教師が大切にしていること、指導する内容が子どもの段階・目標に合っているのか。
難しすぎても簡単すぎてもいけないので、しっかりと確かめましょう。

4.講師の変更は可能か

どれだけいいサービスでも、指導に当たる講師と子どもの相性が合わなければ、効果は得にくいでしょう。
性別など講師の条件を希望することはできるか、相性を確かめる体験授業はあるのか、指導開始後に講師を変更することは可能か(何回変更できるのか)など、入会後に後悔しないためにも事前に聞いておきたいところですね。

5.サイトはまめに更新されているか

サイトがまめに更新されているか、ちゃんと情報が公開されているかも、サービスを選ぶうえで重要なポイントとなります。
また、講師のプロフィールや指導内容、費用など、「中の様子」が見えることも重要ですね。

不登校生が家庭教師を利用する方法

家庭教師を利用したいと思ったら、次のような流れになります。

1.子どもに合ったサービスを探す

まずは、インターネットなどを使って子どもに合いそうな家庭教師サービスを探します。
一つひとつ見ていくのが大変であれば、比較サイトなどを使ってみるのも良いのではないでしょうか。
それ以外にも、店舗にチラシなどが置かれていることもありますから、いろいろなところをチェックしてみてくださいね。

2.無料体験・資料請求などをしてみる

気になるところが見つかったら、資料請求や無料体験(体験授業)をしてみます。

  • 丁寧に説明してくれているか
  • こちらの質問に答えてくれるか
  • 子どもの様子を親に伝えているか
  • きちんと子どもと信頼関係を築こうとしているか
  • 講師のことが信頼できそうか

などのポイントに注目すると良いでしょう。
また、家庭教師を決める際には、必ずお子さんに意見を聞いて、「やってみたいか」「続けられそうか」を確認してくださいね。
無理に家庭教師を雇っても、お子さん自身が乗り気にならなければ、結局長続きしませんからね。

できれば複数の家庭教師を利用してみると、どんなところが合っているのか分かりやすくなると思います。

3.合いそうだったら利用を始める

「ここなら続けられそう」と子ども自身が感じられて、親御さんも信頼できたら、利用を始めます。
不安点・懸念点は残さず解消するようにしましょう。
また、解約する手続きの方法も事前に確認しておくことをお薦めします。

子どもが無理していないか、定期的に話を聞いてみると良いでしょう。
もし難しそうであれば、指導ペースを落とすなど、講師の方と相談してみるのも良いと思います。

まとめ

今回は、不登校生の学習方法の1つとして、家庭教師をご紹介しました。
それ以外にも、塾や家庭学習、フリースクールなど、さまざまな方法があります。
お子さんに合った方法を見つけるために、本コラムが参考になれば幸いです。

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