【インタビュー】フリースクール「主要科目とプログラミングに特化した練馬区のフリースクール「i-school(アイスクール)」by Truth Academy」に設立の経緯を聞いてみました
フリースクールインタビュー企画!
今回は東京都でフリースクールを開催している「主要科目とプログラミングに特化した練馬区のフリースクール「i-school(アイスクール)」by Truth Academy」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
i-school代表の中島です。
1989年に進学塾としてスタートし、2000年より教育用レゴブロックやロボット、プログラミング、理数教育、いわゆる今言う「STEAM教育」をパイオニアとしてけん引してきたトゥルース・アカデミーが運営するフリースクールです。
トゥルース・アカデミーでは毎年、小~高校生の生徒たちがロボットコンテストに参加し、全国大会や国際大会、世界大会で活躍しています。
ロボット・プログラミング教育は、日本科学未来館や杉並区立科学館など多数の科学館で毎年百名以上の生徒に教え、小・中学校や高校では1年間通って生徒たちを指導してまいりました。
また、NPO法人科学技術教育ネットワーク(通称NEST:NEST)を立ち上げ、高専の教授・名誉教授のご協力のもと、ロボットコンテストやロボット開発の合宿などを運営しております。ICTを活用した教育実践事例の全国子テストでは、「CEC奨励賞」を3年連続受賞。STEAM教育が持つか可能性について提言してきました。学校の先生向けの指導書や教え方を学ぶeラーニングサイトの提供もしております。
よろしくお願いいたします。
中島晃芳
主要科目とプログラミングに特化した練馬区のフリースクール「i-school(アイスクール)」by Truth Academyはどのようなフリースクールですか
週2回または週4回、1回の時間が2時間・4時間・6時間から選べますので、お子様に合った通い方ができます。その日どのような活動を行うかは、お子様の希望をお聞きして、相談して決めます。大まかには、教科の学習、プログラミング、ロボット製作とプログラミング制御、ボードゲーム・カードゲーム・算数ゲームなどのアナログゲーム、理科や算数のハンズオン学習(キットやブロックなどを使っての直接体験型の学び)に分けられます。
教科の学習では、AIがサポートする教育システム「すらら」を導入しています。ご本人と相談のうえ学習計画を立て、学習を進めています。家庭でも学習することができますので、学習習慣をつけることを大切にしています。無学年制ですので、つまずいた箇所に戻ったり、逆に先取り学習を行ったりすることも可能です。
プログラミング学習は、ゲーム仕立てのカリキュラム構成になっていて、各単元を「島」の見立て、クリアすると次の島に移ることができます。また、それぞれの島の中にいくつかの課題があり、それをすべてクリアすると最後にボス戦があって、ボス戦の課題をクリアすると島をクリアすることができます。子供たちは楽しみながらステップアップしていき、スキルを上達することができます。また、WEB上でタイピングコンテストも行います。
ロボティクスでは、[基本]毎回いろいろなロボットを作ってプログラミング制御する、[応用]教科書を用いて体系的にロボット制御を学ぶ、[発展]ロボットコンテストの課題にチャレンジする―この3ステップで進めています。特に、[発展]では、ルールを理解し、戦略を立て、オリジナルのロボットを作って、試行錯誤しながらプログラムを作成していく必要があります。用意された正解のない問題に取り組むことによって、論理的思考力や根気よく取り組み姿勢を育成します。
アナログゲームは、対戦型だけではなくて、一人で取り組めるもの、交渉を要するもの、協力して行うものなど様々な種類を用意しています。お子様の年齢や個性、特性でゲームを選び、一人遊びをしたり、お友達と交流したりすることができます。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
これまで長く教育に携わってきた者として、不登校児が増加している現実に何かをしなければならない、と常々感じていました。
そんな中、教室にも学校にいけない子がいて、保護者の方から相談を受けました。その子は「トゥルース・アカデミーのような楽しい授業を学校でもやってくれればいいのに」と言ってくれました。
その言葉に背中を押されて、私共の強みであるSTEAM教育に特化したフリースクールを設立する決意をしました。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
プログラミングが好きな子は、飽きずにプログラミングの学習や作品制作に没頭しています。しかし、自分が何をやりたいかが分からない子もいます。
「これをやりたい!」と決まっている子にはやりたいことを優先する一方、決まっていない子には、いろいろ試して自分に合ったものを見つけるように働きかける必要性を感じます。
また、個性も様々ですので、その子に応じた声のかけ方や提案の仕方、環境づくりなどが必要だと思っています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
他の子との交流が苦手な子も、好きなことが同じ者同士であれば、積極的にコミュニケーションを取れるようです。i-schoolの場合、プログラミングやロボティクスに特化しているため、これらを学びたいから入会する子が多く、自然に好きな者同士が集まる場になっていることが、コミュニケーションを取り易い環境を作っているのだと思います。
また、YouTubeの閲覧やゲームばかりしている子の場合、断片的な知識は豊富なのですが、物事の体系的な理解や学習が苦手な面があるようです。自分の好きなことを見つけられれば、それに没頭して体系的な学習ができるようになるようです。
これからどのような場所にしていきたいですか?
プログラミングやロボット製作に限らず、i-schoolの特長とする科学技術教育、算数教育、ボードゲームやカードゲーム、算数ゲームなど何でもいいので、自分の好きなことをとことん追求すると同時に、好きなことを通じて気の合った仲間を作れるような場にしていきたいと思っています。
また、ジュニアプログラミング検定や算数・数学思考力検定、国際的・全国的なロボットコンテストなど、自分なりの目標をもって取り組める場であればと願っています。
さらに、仲間とプロジェクトを起こしたり、興味のあるテーマを追って科学館や博物館に行ったり、自発的な活動の幅が広げられればと思います。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
元々プログラミングやロボティクスに興味があるお子様は、制限なく学ぶことができるので楽しく有意義に過ごせると思います。しかし、自分が何に興味があるのか?分からない、興味はあってもどのように学んだらいいのか?分からずに敬遠しているお子様もたくさんいらっしゃいます。
これまで数千人の小中高校生にロボット・プログラミングを教えてきましたが、嫌がる子はほとんど見たことがありません。適切な課題さえ提示すれば、皆が夢中になって自発的な試行錯誤を始めます。
大切なのは「きっかけ」ですので、その「きっかけ」から作りたいと思います。
2時間×2回の無料体験もできますので、お子様に合うかどうか、一度試してみてください。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「フリースクール「i-school(アイスクール)」by Truth Academy」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/75105
- 0
- ママたちの声を集めて届けるSNSはじめました。