フリースクールインタビュー企画!
今回は愛知県でフリースクールを開催している「学習支援スペース·ラカシェット」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
学習支援スペース·ラカシェット代表の野崎るみ花(のざきるみか)と申します。1978年2/13生まれの水瓶座、超マイペースなB型人間です。小学生の時は不登校児、現在は音楽家(ギターや歌の講師もしていました。現在はマイペースにライブ活動中♬)で心理師でもあります。外国の方向け日本語教師も長年、並行して従事してまいりました。
好きな食べものはパスタや炒飯、五平餅、果物など、苦手なものは漬物、チョコレート、整理整頓、日曜大工、車の運転など。
学習支援スペース·ラカシェットはどのようなフリースクールですか
学習支援は火曜と木曜の週2回、午前中から夕方頃まで、小学生、中学生の方を対象に、学年ごとに分けて、ひとコマ2〜3人という少人数制で行います。住宅街にある集合住宅の1室が会場のため、とても静かな環境で落ち着いて集中して学習に取り組めます。基本的にはご自身が学びたいもの(国、数、英のうち)、学びたい学年から支援させて頂きます。
教材はお持ちのものや学校の課題でも、こちらが適宜用意させて頂くこともどちらも可能ですし、ご希望者は月額別料金にはなりますが、タブレット学習教材「すらら」での学習も可能です。端末がご家庭にあれば、IDとパスワードを使ってご家庭での予、復習もできます(タブレット教材の無料体験あり)
また学習のみならず、金曜日は居場所ラカシェットとして、教室を無料開放致します。教室にあるおもちゃや本、楽器などで遊んで頂いてもいいですし、持ち込みで漫画や本を読んだり、スタッフとお話したり、好きなように過ごすことができます。
あと月1回くらいのペースで、大人も子どももご参加頂ける、美術や音楽などのワークショップも開催致します。ライブやミニコンサートなども行っていく予定です。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
私自身、小学生で不登校を経験し、家庭の問題もあり、大変辛い日々を過ごしました。正直、学校に行けなくなり「自分の人生は終わった」と子ども心にも思いました。
その後、同じ不登校の子達との交流や児童福祉施設での生活を経て自宅に戻り、独学して中学から学校に復帰しましたが、その後も様々な困難を経験し、成人してからも苦しむことは少なくありませんでした。これは子ども時代が非常に影響していると感じ、自分を取り巻く問題や自分自身について知りたく、カウンセリングや心理の勉強を始め、資格を取得し、相談業務に携わるようになりました。
カウンセラー資格を取得後、最初は大人の方対象の相談業務でしたが、やはり自身の子ども時代の経験が影響しているのか、教育現場に関心が向くようになり、学校での相談や支援業務に就きました。そこでは学校や公的機関ならではの良さも感じつつ、難しい側面も経験致しました。
そこで、これまでの様々な業務経験と自身の苦しかった経験を活かして、子ども達や保護者の方々のお役に立ちたいと思い、民間での学習支援スペース開設に至りました。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
まだオープン準備中なので、実際の支援活動は始まっておりませんが、これまでの公的機関での支援活動を参考にしつつも、より柔軟で素早く、細やかな支援が可能となるよう、支援体制を考えておりますので、悩まれているお子様や保護者の方々にはお気軽にご相談頂ければと思っております。
私自身、民間という立場での学習支援は初めての試みでもありますので、試行錯誤しながらという面も多々あるかと思いますが、ベストを尽くしてまいりたいと思います。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
まだまだ準備段階ですので、これまで携わってきた公的機関での学習支援や心理相談を通して、感じたことを述べたいと思います。
不登校のきっかけや原因はお子さんそれぞれに違いますし、また学校だけでなく、ご家庭の状況や様々な要因が複雑に絡み合って登校し辛くなってしまっていると感じております。最近は特にお子さん自身、発達や学習上に何らかの困難さを抱えているケースが非常に多く、学習支援も単なる勉強の支援技術では対応できないことが多々ありました。
そこで私は発達障害学習支援サポーターの講座も受講したり、自分でも様々な文献に当たり、実際の支援に活かしてきました。まだまだこの分野は日本では専門家も少なく、私自身試行錯誤ではありますが、学習上で困難を感じているお子さんの力に少しでもなれたら、と考えております。導入を決めたタブレット教材「すらら」も発達上の特性を抱えたお子さんの学習に寄り添った内容であることから、採用致しました。
これからどのような場所にしていきたいですか?
当スペースでは学習支援のみならず、居場所スペースとしての開放や、音楽や美術のワークショップ、その他ライブやミニコンサートなどの企画もございます。私自身が芸術に大変支えられてきたことや、アートセラピーを学習したこともあり、芸術や遊びのもつ心理的なパワーの回復力や治癒力を確信しており、ワークショップ等の企画に至りました。勉強したい気持ちはまだ沸かないけど、ちょっとは外に出てみたい、家以外の居場所が欲しい、誰かと交流したい、静かに好きなことをして過ごしたいなど、そういったお子さんや保護者の方々にもお気軽に、ご利用頂ける場所にしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
不登校の問題はお子さんのみならず、保護者の方々も大変苦しみ、悩まれる問題でもあります(私の母親もそうでした)どうかお一人で抱え込まず、お気軽にご相談頂ければと思います。一緒にどうしていくのがよいのか、考えさせて頂ければと思います。支援者というより、私自身はお子さんや保護者の方々の伴走者でありたいとも思っておりますので、当スペースを十分にご活用下さい。お問合せ、お待ち致しております。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「学習支援スペース·ラカシェット」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/94221
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