【インタビュー】フリースクール「フリースクールCo-Labo」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は千葉県でフリースクールを開催している「フリースクールCo-Labo」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

千葉市若葉区みつわ台にある【フリースクールCo-Labo】です。
学習塾経営の傍ら、午前中の時間帯の教室の空き時間を利用して2019年10月より新規開校しました。
学校がある日に必ず開いている、全日制フリースクールです。

千葉市内のフリースクールで立ち上げた【千葉市教育機会確保の会】の事務局も行っています。
(千葉市教育委員会と定期的に懇談会を設けており、協議会の設置を目指しております)

身の回りで起きる不登校児童生徒とその保護者の方の困り事を一つずつ解決する活動もしております。

お困り事がございましたら是非ご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

フリースクールCo-Laboはどのようなフリースクールですか

前述の通り、千葉市内の小中学校の開所日に開校している全日制フリースクールです。

名前のCo-Laboはコラボレーションということではなく、
Co(共通の、一緒に)Labo(実験室)の造語で、スタッフ・保護者・生徒が一緒に実験的に色々な取り組みを試みながら子どものwell-being(ウェルビーイング)を目指していくという意味です。

学習塾が母体のフリースクールですが、時間割などは存在せず、本人が過ごしたい過ごし方を選択できる居場所です。

1人1台iPadを貸与し、ゲームを持ち込んでもらってもOK。
本やボードゲーム、パソコンやプログラミングツールなど様々な興味を持てそうな物を用意準備しています。

天気が良い日は外遊びも。
近隣には公園がたくさんあり、プレーパークや動物公園も徒歩圏内にあります。

楽しく主体的に過ごすことで子どものwell-being(ウェルビーイング)を目的としています。

ルールはたった1つであり、
「あいてがイヤだと言ったらやめよう!」
です。

他人と共生共存する上で、どうしたらよいかの複雑なルールは設けず、自分たちで考えてもらえたらと思っています。

初めて体験会に参加される方がCo-Laboに通っている子たちの活動を見てよく言われるのが、
「同じ不登校であるように見えない」です。

主体的に楽しむという部分がそのように感じさせるのかもしれません。

Co-Laboでは月1で「イベントデー」と呼ばれる自分がやりたいことを決められる日があります。

これは各生徒年1回にはなりますが、その実現にスタッフが一緒に開催するのに必要なお手伝いをして実現していきます。

また週1回1時間だけではありますが、「クエストタイム」と言って月曜15:00〜16:00で勉強をしたい子のための時間もとっています。
この時間だけは静かに過ごすか、外遊びで棲み分けをするかなどで調整しています。

実際の様子はInstagramやブログでもご覧いただくことができますので、是非ご確認いただければと思います。

Instagram

https://www.instagram.com/freeschool.co_labo/

ブログ
https://freeschool-co-labo.com/blog/article.html

 

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

2007年から学習塾を経営していたのですが、通っていた生徒の中に原因不明の腹痛で学校に行けなくなってしまった生徒がおりました。
家庭教師のようにご自宅にお勉強を教えに行ったことが不登校生徒と関わることになった最初の体験です。
(現在、その子は高校認定試験合格後に大学受験をして日大の通信に通っています)

また、2015年から教室を使わない日曜日にボランティア活動として【CoderDojo若葉みつわ台】として無料のプログラミング道場とボードゲーム会を行っていたのですが、こちらのイベントに来られる子どももなぜか学校に行けない子が多く、「こんなにたくさん学校に行けない子がいるなんて….」と驚くとともに、なんとかこの子たちの居場所を作ってあげられないか、という想いが強くなっていきました。


そして20194月に主催開催したワールドカフェで色々な考えがまとまり、開校することを決めました。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

設立当初は不登校歴が長く、居場所を探しているのだけれどなかなか見つからない、というような方々に見つけて頂きました。設立とともに8名のお子さまに通っていただくことになりました。
需要はあるけど、そういった場所は本当に少ないのだなと保護者の方のお話を伺い感じました。
インターネットで検索してもそういった居場所は出てくない。千葉市教育委員会にも掛け合い、自分の教室もHPでの情報発信やSEO対策を進めました。
また、学校に行けない子どもの保護者の「仕事に出られない問題」というのもあります。学童のような「放課後児童健全育成事業」はあるのに、放課後ではないだけで保護者が安心して働く事ができないのはどうにも納得がいかないなと感じました。通われている方の中にはそういった需要に対して通わせてらっしゃる方も多いのだなと気づかされました。最近では民間学童事業者にフリースクールを併設させればよいのにな、と思っていたりします。お子さんに関しては、「フリースクールに通う前と通った後での変化がすごい!」と感じています。
元々、自信がなさげだったり、笑ったりする回数が少なかったのが、通い始めてから大笑いしたり、友達やスタッフとの関係を楽しめるようになってからでは明らかに違います。

子どもたちのイキイキとした姿を見ると、この仕事を作ってよかったなと感じます。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

やはり、楽しく通えれば子どもの様子がみるみるうちに変わるということですね。
スタッフも子どもたちのために一生懸命働いてくれています。
我々スタッフも子どもたちの楽しそうな姿や、一緒に楽しく過ごす事ができるのがとてもやりがいを感じさせてくれます。

まだまだ不登校で悩んでいらっしゃる方はたくさんいらっしゃいますが、可能な限り今いるメンバーと楽しく過ごせればという想いをスタッフも子どもも感じていると思います。

これからどのような場所にしていきたいですか?

さまざまなイノベーションが起きるような、雑多な居場所にしたいです。
Co-Laboはみんなで作る実験室ですが、創業のフェーズを経てみんなが成長する事ができる居場所に少しづつ変化させていきたいとも考えております。

いるメンバーが置いてきぼりになる事なく、状況に応じた成長でより自立や主体性を発揮できる環境を目指しいきたいと思いますし、私もその努力は惜しまないつもりです。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

不登校初期が一番辛く、どこに相談して良いかが分からないと思います。
ご相談自体は多数受けておりますので、まずは話を聞いてもらう居場所や親の会などのコミュニティーを探してください。

私でよければ気軽のご相談ください。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「フリースクールCo-Labo」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/?post_type=freeschool&p=22720
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