【インタビュー】フリースクール「くらしのまなび舎Olea」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は東京都でフリースクールを開催している「くらしのまなび舎Olea」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

みなさん、こんにちは!くらしのまなび舎Oleaです。
東京都大田区の大森駅近くで教室をしています。

Oleaのパートナー(Oleaでは、子どもたち時間をともにする大人をパートナーと呼んでいます)は、教員、人事部門勤務、学習塾の講師、家庭教師、学童指導員等、人材を育成する経験が豊富です。特に特別支援教育の専門性に基づくお子さん一人ひとりに合わせた個別指導に強みがあります。

Oleaは、お子さんの『やってみたい!』を実現する教室です!

くらしのまなび舎Oleaはどのようなフリースクールですか

今の自分を大事に生き生きと、未来の自分の基礎づくりの場です。

やりたいことが見つからない…
何をしたらいいかわからない…
勉強?つまらない…面倒くさい…
ざわざわがやがやしたところには行きたくない…
友達?なんか疲れちゃう…

そんな思いを抱えているお子さん、いませんか?
Oleaでは、お子さんの悶々とした思いをしっかり受け止めます。
そして、お子さんの『好き』や『得意』を、まずはご家庭ではないOleaで、パートナーと共有しながら、追求し、深めていきます。
そうした中で、知りたいことが出てくれば、自然とまなびの意欲がわいてきます。
また、Oleaはお子さんそれぞれのペースを大事にしています。
そのため、個別のレッスンからスタートするので、同世代の関わりを気にすることはありません。

お子さんに「やってみたい!」を実現する環境を提供し、その気持ちを大切にし、できるようになるまでとことん付き合うのがOleaです。

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

Oleaは、学校でもなく、家庭でもない、お子さんたちが安心して、深呼吸できるような第三の場所になれればと考え、設立しました。

Oleaは、嫌を受け止め、行動すること自体は、悪いことではないと考えています。
なぜなら、自分にしっかり向き合っているから。
ただ…心身の伸び盛りの時期に、社会に触れ合う場所が減ってしまうのはもったいない。

本人もご家族も、目指したいのは『将来の自立』だと思います。
それには、社会との接点はもち続ける必要があるでしょう。

お子さんの安心の輪に合わせて、人やものとの関係性をOleaでは調整し、お子さんの「知りたい!」、「やってみたい!」を実現させていきます。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

お子さん誰もが『好き』や『得意』をもっているということ、です。

例えば、『つくる』ことが好きなお子さん。
家だと、映像を観たりして過ごすことが多いようですが、Oleaでは、ブロックや折り紙を使って、じっくりと想像の世界をかたちにしています。
そこでは、つくりたい世界をイメージして、頭と手を動かします。
思う存分『やってみたい!』ができるように、何が必要?といった道具を集めるところからパートナーは一緒に環境づくりをしていきます。
そして、見守り、アシストします。

一方で、『好き』や『得意』に気づいていないお子さんもいます。
そんな時には、一緒に探すところからはじめます。

こういった共有体験を重ねることで、コミュニケーションが深まり、自信をもって自分を表現できるようになるお子さんがたくさんいます。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

Oleaでは、Olea Campと称して、宿泊プログラムを行っています。

普段の通室に自信がついてきたら、本人・ご家族と相談しながら、2か月に1回程度、1泊2日で実施しています。
自分の荷物を管理したり、食事の準備に関わったり、お風呂に入ったり、寝る準備をしたり…と、2日間なるべく自分で生活を進めることを大きな目標としています。
フルーツ狩り、バーベキュー、地域散策などの自然体験もします。

親元を離れての宿泊は初めて!というお子さんもいますが、いつもはご家族などに頼っている生活のあれこれを自分でやってみることで、『生活』に興味が出てきたり、ご家族に感謝の気持ちがもてたり、なにより本人の自信がめきめきとついてくることが表情で伝わってきます。

帰宅後も、手伝いをするようになった、自分ですることが増えた、何事にも意欲的になったなど、ご家族からの声をいただいています。

これからどのような場所にしていきたいですか?

これまでと変わらず、安心できる場所でありたいです。

また、それぞれのお子さんの『将来の自立』を目指し、気持ちやスキルを育てていきたいと考えています。

Oleaが考える「将来の自立」とは、「自分のやりたいことを自分で選択し、自分ができることを自分ですること」。そのためには、「選択肢を増やすこと」や「自分でできること」をできる限り増やしていく【体験・経験】が必要だと考えています。
また、そんな「自立した生活」を手に入れるために必要なもの。それは、基本的生活習慣です。特に、【食事】、【清潔】、【移動】。この3つは、ご家族や支援機関などの力を借りながら生きていくにしても、身につけておいた方がいい習慣です。

これらの力を実践的に学べるのが、Oleaです!

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

悶々とした思いというものは、誰しもがもっているもの。
そうした思いを解消していくためには、誰かに受け止めてもらい、誰かと一緒に具体的に行動していくしかありません。
しかし、ひとつの悶々とした思いをクリアできたら、また悶々とした思いがわきあがってくる。そしてまた、誰かと一緒に解消する…
「生きる」ってこういうことなのかな、とOleaは考えています。

こうした体験をしてからでも学校の勉強は遅くはありません。
まずは『好き』や『得意』に取り組む自分を実感することから始めましょう!

Oleaには、通常級に在籍するお子さんだけでなく、特別支援学級や特別支援学校に在籍するお子さんも通室しています。
ホームページやInstagramでも普段の様子などを発信しておりますので、ご覧いただき、もっと『知りたい』ことがありましたら、お問い合わせいただければと思います。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「くらしのまなび舎Olea」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/freeschool/15383
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