
通信制高校インタビュー企画!
今回は東京都 / オンライン(Zoom等)で通信制高校を開催している「HR高等学院」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
初めまして。HR高等学院共同設立者/CEOの山本です。
HR高等学院は日本一自由で面白い学校を目指しています。多くの社会人が出入りし、社会との接続を大事にしており、「キャリア教育こそが今の学校現場に必要だ」と信じて教育事業を展開しています。
私自身のキャリアはNTTドコモ内で人材開発や社内企業家の育成やコミュニティ運営など1000人以上の人と向き合ってきました。これを活かし、今の教育に必要な環境を作りたいと考えています。現在は事業をスピンアウトして起業し経営者として会社の事業を推進しています。
<経歴>2010年にNTT東日本に入社。初期配属である宮城県石巻支店では東日本大震災を経験。2015年よりNTTグループ内組織活性有志活動「O-Den」を組成。翌年には、大企業50社の企業内有志団体が集う実践コミュニティONE JAPANの共同発起人となる。2016年経産省のイノベーター育成プログラム「始動」2期生。2019年にはBEYOND MILLENNIALS2019、内閣府オープンイノベーション大賞経団連会長賞受賞。2020年独立し、フリーランスでスタートアップのアクセラレーターを実施。その後、ドコモへ入社。企業内大学ドコモアカデミーを立ち上げ学長として1,000人以上の人材を育成。新規事業開発プログラムドコモスタートアップ事務局をしながらはたらく部を立ち上げ。2023年キャリアオーナーシップ経営AWARD2023優秀賞を受賞。はたらく部がキャリア教育アワードを受賞。2024年にはたらく部をスピンアウトし株式会社RePlayceを創業。2025年にHR高等学院を開校予定。トヨタ、東電、TOTO、東芝など50社以上で登壇/講演実績。
HR高等学院はどのような通信制高校ですか
HR高等学院は、従来の詰め込み教育に囚われない、新しい学びの場を提供する通信制高校サポート校です。当校は、学生が通信制高校として必要な単位取得をパートナー校で行いつつ、独自のカリキュラムで探究学習やプロジェクトベースの学びを実践することで、「自ら人生を動かす力」を育むことを目指しています。私たちは、従来の「先生-生徒」関係ではなく、社会で実際に活躍するプロフェッショナルが“伴走者“として学生一人ひとりと向き合い、実践的な課題解決やキャリア形成を支援します。オンライン学習とオフラインでの週5登校など、柔軟な学びのスタイルを採用し、さらに海外大学推薦制度を活用してグローバルな進路もサポート。新たな時代に求められる自律性と創造力を、実社会と連携したリアルな学習体験で培う、全く新しい通信制高校サポート校です。
通信制高校を設立しようと思ったきっかけを教えてください
通信制高校を設立しようと思ったのは、生徒が親や先生以外に進路について相談できる環境がごくわずかである現実や、OECDのランキングでは学力は世界TOPクラスでも自律性は世界最下位の状況を打破したいと考えているからです。高校生が自らの可能性を最大限に発揮し、未来を切り拓くためには、単に知識を詰め込むだけではなく、実際の社会での体験や、失敗から学ぶ挑戦のプロセスが不可欠だと感じています。これまで運営してきたキャリア探究事業「はたらく部」で、ほんの小さな成功体験が生徒たちに自信と行動力をもたらす様子を見て、もっと実践的な学びの機会を提供する必要性を痛感しました。今の時代に本当に必要な学校とは何なのか多くの有識者、仲間と一緒に立ち上げて今の日本の教育の停滞感を打ち破る学校を作ります。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
今日まで(2025年2月)、HR高等学院の設立を進める中で感じたのは、私たちが本当に必要としていた「新しい学びの場」が今、形になりつつあるという実感です。これまでキャリア探究事業「はたらく部」を通して得た、少数の成功体験が生徒に大きな自信をもたらした実績をより広い規模で実現できるという期待と責任を強く感じています。事業を通じて学校で5800人以上に授業を実施してきており、そこで得た知見やノウハウも取り入れていきます。私たちが目指すのは、単に知識を詰め込むだけではなく、生徒一人ひとりが自らの情熱と好奇心を軸に、自律的に問題を見つけ解決に向かう力を育むことです。この挑戦は、従来の学校教育では決して実現できなかった新たな可能性を秘めていると信じています。まだ授業は開始されていませんが、設立を通じて、「大人」が伴走者として生徒に向き合い、未来を切り開くための環境を整えるという私たちの理念が、確かなものになっていると感じています。これからも全力で、次世代の可能性を信じた教育を実現してまいります。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
2025年2月現在、授業はまだ始まっていませんが、生徒による学校作りPJはスタートしプレ開校しています。その中ですでに不登校だった学生が、「この学校だったら通いたい」と週5通学に変更したり、学生からも感謝のお手紙をもらっている状況で、学生にとって本当に必要な学びの場が作れていると確信しています。これまでキャリア探究事業「はたらく部」で、少数ながらも生徒が小さな成功体験を積み重ね、自信を持っていく様子を見てきました。HR高等学院ではより学生にとっていい体験を作れると考えています。これからも、全力で次世代の可能性を引き出す教育の実現に取り組んでまいります。
これからどのような場所にしていきたいですか?
HR高等学院として、これから目指すのは、単なる学びの場を超えて、生徒一人ひとりが自らの人生を自由に切り拓くことができる「越境と失敗の場」としての学校を作ることです。また、社会で活躍する様々なプロフェッショナルたちが教師ではなく、真摯に伴走者として生徒と向き合うことで、生徒が自分の情熱や興味を基に、新しい価値を生み出せるような力をつけられる場を提供したいと考えています。弊社では先生ではなくコーチという肩書きにしています。成長を促すのは旧来の「先生」ではなく、社会の第一線で活躍してきた経験豊富な大人たちとの出会いであることを体現することで、新しい教育の形の証明し、学ぶことや未来を描くことが楽しいと思える学校を目指してます。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
HR高等学院は、単に学力を詰め込む場所ではなく、未来を自ら切り拓く子どもたちの「自律」と「情熱」を育む、新しい学びの場です。私たちは、企業や社会で活躍するプロフェッショナルたちと連携し、リアルな現場体験や越境学習を通じて、子どもたち一人ひとりが自分自身の「やりたいこと」を見つけ、実現していく力を徹底的にサポートします。学校という枠にとらわれず、個々の個性を尊重しながら、実践的なプロジェクト学習を通じて、将来の社会で必要とされる創造力と行動力を育んでいきます。私たちは、子どもたちが「大人になることが楽しみだ」と感じられるような、温かくも刺激的な環境づくりに全力で取り組んでおります。どうか、私たちと共にお子さまの可能性を信じ、輝く未来を築くお手伝いをさせてください。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆通信制高校「HR高等学院」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/tsushin-school/94854
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