通信制高校インタビュー企画!
今回は新潟県で通信制高校を開催している「広域通信制・単位制 開志創造高等学校」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
広域通信制・単位制、開志創造高等学校開校準備室の木村あみです。2025年4月に開校する開志創造高校で企画業務に従事しています。メインの担当はキャリア体験学習、職業体験、海外留学専攻です。ご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
広域通信制・単位制 開志創造高等学校はどのような通信制高校ですか
開志創造高校は、新潟を拠点に教育関連事業、食、アニメなど14事業を展開するNSGグループが、2025年4月に開校するキャリア教育に特化したオンライン通信制高校です。
高校卒業資格に必要な74単位を、無理なく無駄なく3年間で修得できるカリキュラムを設定しています。重きをおくキャリア教育では、NSGグループの専門学校や大学での「キャリア体験学習」で自分の可能性や進路を見つける土台を作り、「実践行動学」の授業では人生を切り拓く人間力を育みます。さらに働くとはどのようなことかを知る「職業体験」があります。これら3つで構成されるキャリア教育を積み重ねて、生徒は自分の進路を考えながら高校卒業を目指します。
生徒は普段はオンラインで学習を進めます。「だれもが、いつでも、どこでも」学べるのが開志創造高校のスタイルです。インターネット接続環境があれば、自分のパソコンなどのカメラ付きデバイスでどこからでも学習できます。また自律的な学習やモチベーションの維持を図るために、メタバースキャンパスを設置します。メタバースキャンパスに登校(ログイン)し、自学自習や課題、ライブ授業、アーカイブされた映像コンテンツを活用して学習を進めていきます。メタバースキャンパスでは自分でアバターのキャラクターを設定し、先生や他の生徒と会話ができます。自分で作成した時間割にしたがって、自分のペースで仲間と共に学習を進めます。職員も常駐するので相談しやすい環境になるでしょう。メタバースキャンパスの教室では定期的にホームルームも開催し、ライブ授業や文化祭、講演などのイベントも実施する予定です。
さらに、生徒ひとりひとりに担任がついて個別指導できる体制を整えます。担任は生徒と一緒に相談しながら時間割を作り、振り返りながら進めます。担任はプロのキャリアコンサルタントから指導を受け、キャリアサポーターとして進路サポートも行います。メンタル面ではオンラインで相談できるスクールカウンセラーを設置し、大学進学ではNSGグループの学習塾とも連携して、合格に向けたサポートを整えます。
また、スクーリングは、通常の座学と教科に関わる実習+専門学校や大学に行くキャリア体験学習+職業体験のセットです。「キャリア体験学習」は卒業に必要な30時間の特別活動として位置付けられ、新潟に来たタイミングで、私たちのグループがもつ4つの大学と34の専門学校の中から2つの分野・2つの学校に訪問し、プロの先生から学びながら手を動かして体験します。前期・後期の年2回のスクーリングで、1年に2分野2校ずつ計4分野、3年間で12分野12校の職業や専門分野の学びを体験できる仕組みです。加えて任意の「職業体験」で実際に企業や事業を展開する団体を訪れて、キャリア体験学習に関連した職場の仕事を1日体験します。
なお、スクーリングは自分の都合の良いタイミングを選んで参加できます。そのため前期は5月・6月・7月・8月の中から、後期は9月・10月・11月・12月の中から選べるようにしています。また通常のスクーリングでは朝から夕方までの授業を実施しますが、7月と11月は午後から行うナイトスクーリングを設けています。これは医療など夜の仕事を体験する機会にもなり、起立性調節障害などで朝は起きられない、昼夜が逆転しているためにスクーリングに参加できないという問題を抱える生徒にも対応できます。
まだまだ、お伝えしたいことはたくさんございますので、詳しい情報をお求めの際は、ぜひ資料請求をお願いいたします。
通信制高校を設立しようと思ったきっかけを教えてください
少子化の影響もあり全日制高校の生徒数が7年で36万人ほど減少している中で、通信制高校の生徒数は7万人ほど増加しています。背景にはやはり不登校生の増加があります。また柔軟な教育環境を求めるニーズがあり、通信制高校ならば芸術やスポーツ、さらにeスポーツなど自分のやりたいことと学業を両立できるため、中学生の進路選択もかなり多様化しているといえるでしょう。
多様な子供たちの受け皿をつくるという課題が解決された一方で、私共が大きな課題と感じているのは、通信制高校卒業後の進路未決定率の高さです。全日制高校の進路未決定率は約4%で、進路を決めて卒業することが当たり前。その4%の大半は大学進学に向けた既卒受験生(浪人生)です。通信制高校の進路未決定率は平均で約32%と、およそ3人に1人が進路未決定のまま卒業しています。卒業後2年間経過では約24%、卒業後7年間経過では約18%が何もしていないという調査結果もあり、これは通信制高校が改善すべき社会課題だと捉えています。
私たちは通信制高校を卒業した後、働こうか、学ぼうか…と生徒が考えたとき、調べ方や考え方などの手段がわからず、自分では動けないこと、将来をイメージできないことが、進路が定まらない理由だと考えています。だからこそ、開志創造高校は、NSGグループの教育機関や企業と連携し、ほかの通信制高校に真似できないキャリア教育を行い、卒業時の進路未決定率0%を目指し開校いたします。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
2025年4月に開校するために、この質問に対してお答えすることができませんが、今の私たちが間違いなくお伝えできるのは、私たち自身が通いたい高校を設立するというのを心において、開志創造高校の企画を推進しています。真っ直ぐ皆さまに、開志創造高校はいい高校ですと胸を張ってお伝えします。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
卒業に必要な74単位とは別に単位外の「専攻」として職業探求専攻、高校・大学連携専攻、アスリート専攻、eスポーツ専攻、アニメ・マンガ専攻、海外留学専攻、医学科・難関大専攻、アントレプレナー専攻の8つを設置しています。
各専攻企画担当者の多彩な動きもあり、さまざまな目的を持って開志創造高校に関心をもってくれる生徒・保護者の皆さまが、イベントなどにも参加してくれています。
これからどのような場所にしていきたいですか?
何よりも、安全で安心な高校であること。そして、好きなことや目標を必ず見つけられ、自信をもって外の世界へ歩いていける場所にします。
広域通信制高校だからこそ、日本国内のさまざまな地域、海外からの入学生も在籍する予定です。そうした多様な高校生活を送ることで、ゆっくりと、でも確実に成長できる時間を提供していきます。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
高校進学を控えた中学生と保護者の方には、将来を見据えた学校選択をしてほしいと思います。個別相談では悩むことも大切ですと伝えることがあります。悩まずに何となく入学してしまうと、高校生活の中でギャップを感じて、他の学校のほうが良かったかもしれないと後悔することになります。多くの高校の情報を得て、お子さん自身がどのようなイメージで高校生活を送りたいのかをしっかりと考えて、自分にあうと思える学校を選んでほしいです。
開校1年目から、編入・転入も受け入れますので、現在の高校にギャップを感じている生徒もお気軽にご相談いただければと思います。たとえば現在高校1年生で、30単位取得済みであれば、その30単位を本校にもってきて、オリジナルの時間割や履修科目を組み、31単位目から2年生でスタートし、残り2年で卒業することができます。
開志創造高校は本気で進路未決定率0%を目指しています。生徒ひとりひとりがこれからどんな生き方や働き方をしたいのかを共に考えながら、生徒自身が最適な進路を見つけるためのサポートをしていきます。ぜひ学校説明会などにご参加ください。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
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