フリースクールインタビュー企画!
今回は東京都 / オンライン(Zoom等)でフリースクールを開催している「阿部教育研究所(あべきょういくけんきゅうじょ)」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
はじめまして。
阿部教育研究所の阿部順子と申します。2024年現在、東京都文京区にて21歳~10歳までの男の子4人の子育てをしています。
大学生時代から、子どもが大好きということで、中学受験の家庭教師をしていました。さまざまな個性を持ったお子さん。境界知能、HSC、不登校のお子さんの指導を35年間にわたりしてまいりました。
お子さんだけでなく、保護者さまを支える活動として、ユーチューブでの発信、カウンセリングや講演会、お話会を開催しています。
現在はSNSの浸透とともに、時代の流れが急激に変わり、子育てが大変難しくなっていると感じます。子育てに不安を感じたり迷ったりする保護者さまが大変多いのではないでしょうか。
自らの経験により、子育てに確かな情報を。そして、1組でも多くの親子が笑顔になれるように願いを込め、活動をしていきたいと思っております。
阿部教育研究所(あべきょういくけんきゅうじょ)はどのようなフリースクールですか
お子さんが安心して1人ひとりに合った内容を通して過ごせますようマンツーマンで丁寧に対応させていただいてます。
基本的には学習や進路の相談を行いますが、勉強以外にも、絵画・工作・カードゲーム、などなど、お子さまの興味のあること、好きなことに沿って対応させていただいております。
また、お子さまだけでなく、保護者さまの子育てやメンタルのサポートも行っております。
ご希望に応じて、学校との面談の付き添いやトラブルの解決など、子育てに関するすべての相談ができます。
回数は月1回1.5時間から可能です。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
家庭教師や塾経営を通して不登校のお子さんのケアをして参りました。お子さんの状況や保護者さまのご要望に応じる形で、
・登校できるよう図る
・対人恐怖を緩和する・自信をつける・人との信頼関係を構築する・コミュニケーション能力を養う
・中学受験・高校受験指導とともに、楽しく通える学校を見つける
・学校に変わる教育をする
など内容は多岐にわたりました。
悩んでいたご家族が笑顔になれたという体験は私の宝物です。不登校のお子さん、ご家族のケアには経験だけでなく、心理学の知識や、何といっても子どもが大好きでなければよい方向に導けません。
長年の貴重な経験をもとに、1組でも多くの親子を幸せにしたい。という気持ちから阿部教育研究所・フリースクール部門を設立しました。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
設立以前より、不登校のお子さんだけでなく、多くのお子さんをメンタルケアでお預かりしてきたので、新たに感じたことはありませんが、近年、進路のこと、子育ての事(わが子に合った対応の仕方や親子関係が円滑になる関わり方)がわからずに困っている保護者さまが多いと感じます。
お子さんのケアや指導も大切ですが、保護者さまが頼れる場所として、お力になりたいと思ってます。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
幼少期から受験塾に通い、勉強が嫌になってしまったり、親子関係が悪化してしまったり、不登校になってしまお子さんが近年多いように感じます。
お子さま1人ひとりに合わせて対処しています。
A子ちゃん(当時小学4年生)幼少の頃から塾に通っていました。親への反発で不登校とともに、まったく勉強をしなくなりました。対策として、まずはA子ちゃんの好きな遊び(折り紙やウノなど)を通して信頼関係を築き、問題集ではなく遊び(お買い物ごっこや銀行ごっこなど)を通して楽しく学びに結び付けました。その後、無理のない学習計画とユーモアたっぷりで笑いの多い指導を心がけた結果、勉強にも意欲的に取り組めるようになり、中学受験に挑戦できました。
学習面だけでなく、A子ちゃんはお母さんとの関係も良くなり、明るく素直になった点がとても嬉しく印象に残っています。
これからどのような場所にしていきたいですか?
保護者さまとお子さまが信頼して安心して通える場所でありたいと思います。
学習面だけでなく、親子関係が良好に。そして子どもの心を育てたいです。
そのために留意する点として、
・子どもを心から可愛がること
・子どもの意見や気持ちを尊重すること
・子どもに合わせた内容(難易度・量)を見極めること
・一方的に学習させるのではなく、子どもと一緒に相談して決めること
・楽しい雰囲気で学習を進めること
・たくさん肯定してたくさん褒めてあげること
をスタッフ一同心がけて対応に努めさせていただきます。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
日々子育てお疲れさまです。
私自身4人の息子の子育てを通し、たくさんの思いに駆られました。
いくら頑張っても思う通りにならない。なくす、忘れる、壊す、汚す、散らかす・・注意したとて何度も失敗を繰り返します。また、伝えても伝わらない。言うことを聞かない・・などなど
でもそれは、我が子だけでなくどこの家庭でも同じです。「隣の子どもは青い」です。家庭教師の経験からわかりました。子どもは未熟なので親の手をかけますが、悪い子でも困った子でもありません。
子育て以上に難しいことはこの世にないと思います。
イギリスのもとブレア首相は、教会での演説中に次男が歓楽街で捕まったと連絡を受けた際、聴衆に向かって「子育ては首相の仕事より難しい」といって涙ぐんだと伝えられてます。
今の時代は、英語やプログラミングなど子どもに求めることが増えるとともに、SNSが生活に入り込み、子育てを複雑にしています。また、情報過多の時代でどのように子どもを育てたらいいかわからないという方が多くいます。
私は35年間多くの親子と接っした経験と、4人の子育てから得た気づきとともに、お子さんに合った対応の仕方をアドバイスしています。
親が学ぶことで、お子さんが肯定的に自分を受け止め、心健やかに生きていくことができるようになります。
また、お父さま、お母さまご自身もご自分を大切にされることで、子どもに余裕ある対応ができるようになります。
どうぞ、ご自分を大切に。そして後悔のない子育てができますよう願ってます。
「子育て」今は大変でも、頑張った分将来恩恵がたくさん返ってきます。「今」だけでなく「長い目」でお子さんを支えてあげてくださいね。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「阿部教育研究所」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/86730
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