フリースクールインタビュー企画!
今回は東京都 / オンライン(Zoom等)でフリースクールを開催している「YES International School 東京校」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
みなさん、こんにちは! 猫好きサイエンス作家の竹内薫です。
これまで30年以上、科学書の執筆、ラジオのナビゲーター、テレビ番組の司会やコメンテーターをやりながら、ひたすらサイエンスを伝える仕事をしてきました。
YES International School 東京校はどのようなフリースクールですか
東京の渋谷と恵比寿のほぼ中間地点にあります。細長いビルのような一戸建てがスクールです。中は不思議な作りで、積み木のような部屋がたくさんあります。
統括の広瀬さんや本物の物理学者の田森先生、ギフテッド教育の小正先生らが、子供たちの興味の芽を育ててくれます。
ここは、家でも学校でもない第三の居場所。苦しくても、ここに来れば仲間がいるし、好きなことを思う存分できます。
学校に通いづらい、ギフテッド、その他、さまざまな子供のためのインクルーシブ教育をおこなっています。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
最初のきっかけは、娘が行く学校がなかったことです。先進的なプログラミングを教えてくれる学校がなかったので、自分で設立することにしました。
横浜に全日制のフリースクール(英日バイリンガルスクール)を作りましたが、そこで受け入れるのが難しい生徒がたくさんいることに気づきました。
私自身、小学校高学年のときに不登校になった経験があり、「苦しくてエネルギーが出ない」ために学校に行かれない生徒の気持ちがよくわかります。また、一芸に秀でていたりするギフテッドの生徒が普通の学校で苦しい思いをすることも理解できます。
そこで、横浜校とは異なる機能をもつ、「居場所」としてのフリースクールを作ることにしました。設立資金はドワンゴの川上量生さんが出してくれました。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
なかなかスクールの知名度が上がらず、生徒数も増えず、赤字が続き、そこに新型コロナの追討ちがあり、もう支えきれないので、本気でスクールを閉じようと思いました。
でも、閉校を告げるためにスクールに行くと、子供たちが寄ってきて「誰〜? あ、校長先生だ! 珍しいね。ルービックキューブの授業やりに来たの?」と笑顔で声をかけてくれました。その笑顔を見ていて、ああ、この「居場所」が必要な生徒がいるのだから、もうひと踏ん張りしようと考えを改めました。
児童精神科から紹介されてYESに通い始める生徒もたくさんいます。人を育てることの大切さが身に沁みます。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
このスクールの自由な教育方針がどこまで正しいのか、自信を失いかけることもありましたが、卒業生の音楽の才能が開花し、作曲したクラシック音楽が初演されたり、「スタートアップJr.アワード」の小学生の部で文部科学大臣賞を受賞する生徒が出たりして、「ああ、自由がいっぱいの教育は、決して間違っていなかったのだな」と、涙が出ました。
これからどのような場所にしていきたいですか?
これまでどおり、いつ来ても、いつ帰ってもいい、自由な居場所・学び舎として、子供たちの笑顔が輝く場所にしていきたいです。
キーワードは、インクルーシブとギフテッド。どんな生徒でも、楽しい時間が過ごせる場所を目指します。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
どうしようかなと迷ったら、まずはお電話でお問合せください。そして、まずは見学に来てみてください。
学校もお店もフリースクールも「相性」があります。もし、相性が良かったら、会員になってみてください。ここには、他の場所にはない、センス・オブ・ワンダーな空間が広がっています。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「YES International School 東京校」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/2289
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