フリースクールインタビュー企画!
今回は東京都でフリースクールを開催している「Cognosco世田谷」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
はじめまして。東京都世田谷区でフリースクール・アフタースクール「Cognosco世田谷」を運営している中里孝男と申します。
玉川大学大学院修了後、玉川学園中学部・高等部に1997年から勤務し、約27年間教員として働いてきました。
倫理・公民を専門とし、進路指導主任や教務主任も務めました。
また、学生時代からラグビーをプレイし、ラグビー部の監督を長年続けてきました。
長年の教育現場での経験の中で、「学校という場所が合わない子」が一定数いることをずっと感じていました。
そういう子どもたちと保護者の方が安心できる場所を作りたいと思い、2025年に梅ヶ丘でCognosco世田谷を立ち上げました。
現在は国際基督教大学高等学校でも非常勤講師として倫理を教えています。
趣味はラグビー観戦・料理・街歩きです。梅ヶ丘の街がとても好きで、近くの羽根木公園によく足を運んでいます。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 保有免許状
中学校教諭専修免許状(社会)
高等学校教諭専修免許状(公民)
高等学校教諭1種免許状(地理歴史)
特別支援学校教諭2種免許状(聴覚・知的領域)
Cognosco世田谷はどのようなフリースクールですか
Cognosco世田谷は、東京都世田谷区梅ヶ丘(小田急線 梅ヶ丘駅 徒歩2分)にある少人数制のフリースクールです。
「自由にさせてくれるフリースクールはたくさんあるけど、子どもを導いてくれそうな場所がなくて」。見学に来てくださった保護者の方からいただいた言葉です。私たちが目指しているのも、まさにそこです。子どものペースを尊重しながら、一緒に考え、前に進む力を育てていきます。
元私立教員の代表と、公認心理師・臨床心理士のカウンセラーが連携し、学習支援と心のケアの両面から子どもと保護者を支えます。
教科書通りの学習にこだわらず、料理・工作・ニュース読解・体験学習など、その子の「好き」や「気になること」を入口にした学びを大切にしています。「勉強したくない」と言っていた子が、気づいたら夢中になっていた、そんな時間を積み重ねています。
少人数制なので、「他のフリースクールは人が多すぎてダメだった」というお子さんにも安心していただける環境です。まずはお気軽に見学・ご相談ください。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
28年間、私立学校の教員として働いてきました。進路指導主任や教務主任も経験し、多くの子どもたちと向き合ってきました。
その中で、ずっと引っかかっていたことがあります。「ちょっと気になる子」に声をかけたくても、その時間も人手も足りない。学校が「ケアの場」でもあるはずなのに、それがうまく機能しないことがある——。
不登校の子どもたちの多くは、「枠にはまりたくない」のではなく、「先生と誰かがぶつかる姿を見たくない」のではないかと感じていました。その葛藤を敏感に感じ取って、教室から静かに身を引いていく子どもを、何人も見てきました。
転機は8年前、体調を崩して補聴器を使うようになったこと。そして4年前には同級生が過労で急逝しました。二人の子どもとの時間ももっと大切にしたいと思い、51歳で退職を決意しました。「もったいない」という声も多くいただきました。それでも、年齢を重ねるほど次の挑戦が難しくなるという思いが背中を押しました。
子どもが自分のペースで、自分の関心と向き合える場所。失敗を恐れずに試行錯誤できる時間。そんな場所があれば、もっと苦しまずに毎日を過ごせる子が増えるのではないか——その思いで、2025年にCognosco世田谷を立ち上げました。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
正直に言うと、学校に勤めていた頃、不登校の子どもに対して「おとなしくて、あまり話せない子が多い」というイメージを持っていました。
ところが、Cognosco世田谷で出会う子どもたちは、明るくてよく話す子ばかりです。自分の偏見を反省しました。
毎日、子どもたちに教えてもらっています。設立してよかったと、素直に思っています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
見学に来た保護者の方から「自由にさせてくれるフリースクールはたくさんあるんですけど、子どもを導いてくれそうな場所がなくて。ここなら…」という言葉をいただいたことがあります。
また、「過去にいくつかフリースクールを体験させて、失敗を重ねてしまって」と話してくれた方もいました。おそらく今まで誰にも言えなかった言葉だったと思います。
「良い場所」と言ってもらえることは素直に嬉しいです。ただ、良い場所を生かすのは来てくれる子ども自身であり、私たちはその環境を整え続けるだけだと思っています。
これからどのような場所にしていきたいですか?
子どもも大人も、いろいろな人が集まり、交流できる場所にしていきたいと思っています。
Cognosco世田谷には、玉川大学客員教授・柳瀬泰先生をはじめ、公認心理師・臨床心理士の倉田知子、スクールロイヤーの弁護士、ラグビー選手、書家、建築家など、多彩なエデュケーショナルパートナーが関わっています。
学校では出会えないような大人と、子どもたちが自然に交わる時間を大切にしています。「先生」と「生徒」という関係ではなく、さまざまな生き方をしている大人と一緒に過ごす経験が、子どもたちの視野を広げていくと信じています。
Cognosco世田谷を、地域に開かれた学びの場にしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
このページを見てくださっているということは、今お子さんのことで、頭も心もいっぱいになっている方が多いのではないかと思います。
一つだけお伝えしたいことがあります。「誰にも話せない」と思っていることを、話せる場所があります。答えが出なくてもいい。ただ聞いてもらうだけでも、少し楽になることがあります。
私自身、長年教員をしていた中で、不登校の子どもに対して偏ったイメージを持っていたことを、今は反省しています。実際に関わってみると、子どもたちはみんな明るくて、よく笑い、よく話してくれます。
お子さんのことを、どうか一人で抱えないでください。まずは見学だけでも、保護者の方だけでも、お気軽にいらしてください。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「Cognosco世田谷」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/112366
- 0
- ママたちの声を集めて届けるSNSはじめました。
