フリースクールインタビュー企画!
今回は神奈川県でフリースクールを開催している「サドベリースクールumi」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
フリースクールumiを運営している渡辺です。
私は二児の父で、これまで子育てを通して、たくさんの「思い通りにいかない現実」と向き合ってきました。
特に、娘と息子が不登校になった経験は、私自身の価値観や「教育とは何か」を大きく揺さぶる出来事でした。
元はロボットエンジニアのサラリーマンをやっていましたが、脱サラして企業。今は、その経験を活かして、子どもたちにモノづくりの楽しさを伝えながら、子どもたちと保護者の方が安心して立ち寄れる場所として、umiを運営しています。
サドベリースクールumiはどのようなフリースクールですか
サドベリースクールumiは、
「子どもが自分のペースで、自分の人生を歩む力を育てる」ことを大切にしているフリースクールです。
学習内容や活動を大人が決めるのではなく、
子ども自身の「やりたい」「今はやりたくない」という気持ちを尊重します。
何もしない時間も、遊ぶ時間も、話すだけの時間も、
すべてがその子にとって必要な学びだと考えています。
まずは安心できること。
そして、自分で選び、決める経験を重ねていくこと。
umiは、そんな土台づくりを大切にしている場所です。
また、umiでは、モノづくりという体験を通じて、科学、技術、工学、芸術、数学を統合的に学ぶ STEAM学習環境を提供します。
サドベリースクールの自由な環境の中で、子どもたちは自分の興味関心に従って、失敗を恐れず、自由にモノづくりに挑戦できます。
絵画、彫刻、プログラミング、ロボット作りなど、様々な表現方法を通じて、伸び伸びと自分のアイデアを形にし、個性を爆発させることができます。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
きっかけは、娘と息子の不登校でした。
「どうして学校に行けないんだろう」
「このままで大丈夫なのだろうか」
毎日、不安と焦りで頭がいっぱいでした。
情報を探せば探すほど、
「学校に戻す方法」「遅れを取り戻す支援」ばかりが目につき、
子ども本人の気持ちが置き去りにされているように感じました。
そんな中で、
「学校に行けない=ダメなことではない」
「子どもは本来、自ら育つ力を持っている」
という考え方に出会いました。
もし、あの時の私たち親子に
“安心していられる居場所”があったら――
そう思ったことが、umiを立ち上げる原点です。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
正直に言うと、不安や失敗だらけでした。
「本当にこれでいいのだろうか」と、自分に問い続ける日々でした。
でも、子どもたちが少しずつ心を開き、
笑顔が増え、言葉が増え、
「楽しかった」と言ってくれる姿を見て、
この場所の意味を実感するようになりました。
「何か特別なことを教えなくても、子どもは育つ」
そのことを、日々子どもたちから教えてもらっています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
印象に残っているのは、
最初は建物に入ることも嫌がり、母親から離れられなかった子が、
ある日、母親から離れても大丈夫になり、自分でやりたいことをスタッフに言ってくれたり、自分の好きなことや気持ちを言葉にしてくれた瞬間です。
また、保護者の方から
「子どもの普段とは違う一面が見れた」
と言っていただいたことも、強く心に残っています。
umiは、子どもだけの場所ではありません。
保護者の方も含めて、
「そのままでいていい」と感じられる場所でありたいと思っています。
これからも、子ども一人ひとりの”好き”に寄り添い、その子の得意をのびのびと伸ばしていける、そんなスクールであり続けたいです。
これからどのような場所にしていきたいですか?
これからumiを、
主体性と創造性を育む新しい学びの選択肢にしていきたいと思っています。
親として、共通して思うことの1つとして、
子どもが自分の力で人生を切り開けるようになってほしい、
と言うことだと思います。
普通の学校という枠にはまらない子どもたちだからこそ、その個性を発揮して社会で活躍でき、全く新しい価値を想像できると信じています。
そんな子どもたちが自ら学び、成長する環境を提供することで、「起業脳」と呼ばれる、新しい価値を創造し、自ら未来を切り開く力を養う。
そんな新しい学びの選択肢となるスクールにしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
不登校になると、
「親の育て方が悪かったのでは」
「この先どうなるのだろう」
と、自分を責めてしまう方も多いと思います。
私自身も、同じ気持ちを何度も経験してきました。
でも、今ははっきりと言えます。
子どもが立ち止まることは、失敗ではありません。
それは、その子が必死に自分を守っているサインであり、
次の一歩に向かうための大切な時間です。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
「少し話を聞いてみたい」
そんな気持ちだけでも、十分です。
umiは、子どもだけでなく、
保護者の方にとっても安心できる場所でありたいと思っています。
お会いできる日を、心よりお待ちしています。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「サドベリースクールumi」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/108855
- 0
- ママたちの声を集めて届けるSNSはじめました。
