フリースクールインタビュー企画!
今回は福岡県でフリースクールを開催している「ColorFul-HappyFull」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
はじめまして、代表の永野マミと申します。もともと、私は転勤族で日本各地を転々と渡り歩いてきました。ご縁があり、2020年4月より福岡県春日市でお世話になっております。
実を言えば、私も不登校児を抱えた母親でした。頭では分かっているのに、心では許せない・・・それは物凄く苦しい日々でした。
けれど、今なら「よかよか」と受け入れることができます。
どんな子ども達も「生きてるだけでよか」と思えます。
大きく構えて受け止められる人でありたいと、常々思っています。どうか、頼ってみてください!
ColorFul-HappyFullはどのようなフリースクールですか
達人とお呼びするプロフェッショナルな方々にお越しいただき、その技術を余すことなく伝えて頂きます。
カリキュラムが組まれていますが、受講してもしなくても構いません。子ども達の「やりたい」を大切にしているので、無理矢理取り組ませたり止めさせたりすることはありません。
子ども達の主体性を第一に考えるフリースクールです。
フリータイムは、学習をしても、読書をしても、ダンスをしても、昼寝をしても、何をしていても咎められることはありません。(ゲーム・YouTubeは禁止にしています。)
自分が「楽しい」と思えるヒト・モノ・コトを探求していきましょう!
スタッフは高校生から70代まで幅広くいます。色々な年代の方と関わり、様々なことを吸収できる場所となっています。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
コロナ禍、心を病んでしまう人々が増えました。子ども達もまた然りです。私は、そんな子ども達を抱える保護者のお悩みの相談役をしていました。ある時、保護者の方から言われました。
「家に来て、子どもの話を聴いてあげて欲しい」
私は訪問する先々で、たくさんの不登校と呼ばれる子ども達と出会いました。その中に小6の女の子がいました。
「私は絶対に学校へは行かない」
私はその言葉で苦しくなりました。この子は一生引きこもってしまうのかもしれない・・・だったら、私がフリースクールを立ち上げて、そこに会いに来てもらおう!
そこから生まれたのが、フリースクール【ColorFul-HappyFull】(カラフルハピフル)です。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
●全く話さなかった子が、言葉を返してくれるようになりました。
●1時間しか活動できなかった子が、1日中入れるようになり、毎日来るようになりました。
●保護者同伴でなければ居られなかった子が、団体の送迎で1人で利用できるようになりました。
●イライラしていた子が、仲間に笑顔を向けるようになりました・・・。
などなど、子ども達にはたくさんの変化があります。そして、その変化を感じることで、ずっと悩んでいた保護者の方々にも笑顔が生まれ、親子関係が良くなっていることが窺えます。
スタッフも毎日毎日「楽しい」「善い居場所だ」と笑顔で過ごしてくれます。当団体は、笑顔が絶えない素敵な居場所になっています。それは、それぞれが他者を尊重し、大切に思う気持ちがあるからだと感じています。
設立して、本当に善かったと思っています!そして、もっとたくさんの子ども達にも利用してもらいたいと思っています!
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
印象に残っているのは、子ども同士の会話です。ピアカウンセリングになっているんだなぁ・・・と実感した出来事でした。
小2男児と小5男児が、公園のブランコに乗ってしていた会話です。
小5「オレ達さ、不登校児やん?」
小2「うん、それがなに?」
小5「将来、引きこもりになるやん?」
小2「え?僕、公園で友達と遊んでるから、引きこもりにはならんよ。」
小5「そうなん?」
小2「それに、フリースクールにも来ているし。」
小5「そうか・・・」
何気ない会話ではありますが、心の葛藤に子ども同士で向き合い、解決していると感じました。ただ一緒にいるだけではなく、友達同士、スタッフなどとのかかわりの中で、新たな気づきを持ってもらえたら幸いです。
これからどのような場所にしていきたいですか?
子ども達が、主体性を持って何事も組み立てて取り組んでいくような場所にしたいです。
大人から与えられたものをこなすのではなく、
●自分達で何がしたいのか
●それをするためには何が必要なのか
●必要なものを入手するにはどうすれば良いのか・・・
などなど、自分達で考えて取り組んでいくような、新しいスタイルの学校にしていきたいです。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
子どもには、たくさんの「可能性」が隠されています。それは、この世に生を受けた時から与えられているものです。
その可能性を、「不登校」というレッテルで潰すのだけは我慢できません。
どうか私達に、その可能性を見つけるお手伝いをさせて頂けないでしょうか?「楽しい」を見つけることができれば、それが「可能性」となって生きる希望を持ってくれることでしょう。
子どもは、家庭で育てるものではありません。地域・社会で育てるものです。どうか、私達にそのお手伝いをさせてください。
いつでも、ご連絡をお待ちしております。まずは、勇気を持って一歩前へ!
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「ColorFul-HappyFull」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/56962
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