フリースクールインタビュー企画!
今回は群馬県でフリースクールを開催している「ぐんま里山学校」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
ぐんま里山学校スタッフの落合です。子どもたちからは、「みなばあ」と呼ばれています。
学生の頃にキャンプ等のボランティア活動に取り組む中で、野外教育に興味を持ち、キャンプの資格を取得しました。小学校での勤務経験とキャンプのスキルを活かして、子ども達と楽しく学び日々です。
音楽が好きで、ピアノ、ウクレレ、ドラムセットなどの楽器演奏を楽しんでいます。
最近は、畑仕事を頑張っています!
ぐんま里山学校はどのようなフリースクールですか
自分のやりたいことができる、自由な学校です。子ども達の「やりたい」を大切にしています。「自由」と聞くと、楽なイメージをもつ方もいますが、実はちょっと難しいこともあります。その日に何を学習するかが自由なので、自分で考えて行動しなければならないからです。
「自ら考えて行動する」ことの繰り返しで、子ども達は社会を生き抜く為に必要な力を身につけていきます。
里山(野外)での活動が多いですが、室内で音楽をしたり、インターネットを使って調べ学習をしたり、動画編集をしたりする人もいます。
地域の方や異年齢の環境の中で、コミュニケーション力も育まれていきます。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
新型コロナウイルスの感染症の為に学校が一斉休校になった際に、居場所のない子ども達の学びの場として活動をはじめたのがきっかけです。
休校が終わった後も、学校へ行きにくい子ども達が増えることを予想し、平日の学びの場として活動をはじめました。
学校が合う子もいれば、合わない子もいる中で、学校に行けないからダメなのではなく、どの子も適した教育を受けることができれば社会で活躍できる人になります。
少人数での活動なので、大勢の子ども達の受け入れはできませんが、全ての子どもたちが、元気にのびのびと生活できる社会づくりの一歩になれるよう活動を続けています。
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
地域の方やボランティアの学生さんが、「この子は本当に不登校なの?」と驚くことがよくあります。それくらい、どの子も生き生きとした素敵な表情で活動をしています。
子どもたちの持っている力を発揮できる環境を大人が整えさえすれば、どの子も自信をもって生活し、成長できるようになると感じています。
学校から少し離れて自然の中で過ごしていると、自信がついてきてまた学校へ通い始める子も少なくなく、自然の力も感じる日々です。
遠いとことから通っている子もいるので、多様な学びの場が全国に広がると良いと思っています。
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
初めは保護者の方と一緒に1時間滞在するのにせいいっぱいだった子が、だんだんと活動時間を延ばし、友達と関わるようになり、最後には電車を使って自力で通うことができるまでに成長したのが、とても嬉しい出来事でした。
我が子の笑顔を久しぶりに見たと涙するお母さんの姿を見て、もらい泣きしそうでした。
どの子も素敵な力を持っているから、それをのびのびと伸ばせる環境を作っていきたいです。
これからどのような場所にしていきたいですか?
慣れている子どもたちがまだ経験の浅い友達に教え、良い手本となっている場面が増えてきました。子ども同士が学び合い、主体的に活動する学校にしたいと思っています。幼い子どもから、90歳のおばあちゃんまで、様々な人々が関わり合いながら、成長し合う、面白い学校になるといいなあと思っています。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
「不登校」という状況は全く問題なく、学校へ行っていないその時間をどう過ごすかが重要です。
お子さんにはどんな場所が合うのか、どんな環境が必要か、一緒に考えて行きましょう。
雨の日も風の日も、屋外で走り回っている子どもたちがたくさんいます。里山学校ほどのびのびできるフリースクールは少ないのではと思っています。里山学校にピン!ときた方、ぜひ一度見学にお越しください。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「特定非営利活動法人ぐんま里山学校」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/11284
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