【インタビュー】フリースクール「オルタナティブスクールKAKERU」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は福岡県でフリースクールを開催している「オルタナティブスクールKAKERU」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

元俳優として、東京を拠点にCM・ドラマ・映画などに出演してきました。

CMでは主演として関わる機会も多く、表現の現場で多様な人や価値観に触れてきました。

 

現在も表現の仕事には関わりながら、今は子どもたちと日々をともにする時間を大切にしています。

一人ひとり違う感じ方やペースがあること、正解は一つではないこと。

現場で培ってきた経験は、子どもと向き合う今の自分にも自然と活かされていると感じています。

 

「その子らしさがそのままで大丈夫な場所」

そんな空気を大切にしながら、フリースクールの活動を行っています。

オルタナティブスクールKAKERUはどのようなフリースクールですか

ある日は海でSUPや釣りや素潜り。

ある日は山。ある日は乗馬。ある日は畑で野菜を育て、販売する。ある日は芸術体験。ある日はイベントを主催。

 

テーマは「毎日が遠足」様々な体験の中で、子どもたちの“ときめき”と学びを大切にしている場所です。

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

とある大手企業の映像作品に関わったことがきっかけで、自分の幼少期を振り返る時間がありました。
そのとき思い出したのは、「小さい頃、寂しかったな」という感覚でした。

扱いにくい、変わっている。
そんなふうに見られることが多く、気づけば一人でいることも多かったように思います。

そんな中、コロナ禍をきっかけに「フリースクール」という存在を知りました。
それまで言葉すら知らず、不登校=暗い、閉じこもっている、というイメージしか持っていませんでした。

実際に福岡まで見学に行き、大自然の中で過ごす子どもたちの姿を目にしました。
そこにいた子どもたちは、とても生き生きしていて、心から“ときめいて”いました。
その姿を見て、今度は自分の方がときめいてしまったんです。

自分が幼少期に感じていた「寂しさ」を、
子どもたちには「楽しい」に変えられる場所があったら。
そう思ったことが、フリースクールを立ち上げた一番の理由です。

曲がった鍵穴は、曲がった鍵でしか開かない。
一人ひとり違うからこそ、その子に合った居場所が必要だと、今は心から感じています。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

正直に言うと、1年目はがむしゃらで、あまり記憶が残っていません。
目の前の一日を回すことで精一杯でした。
2年目に入ってからは、今度は考えすぎて眠れない夜もありました

それだけ、信じてお子さんを預けてくださる親御さんの存在、
そして、ここに来てくれている子どもたち一人ひとりの存在が、
自分にとって大きな責任になっていったのだと思います。

「今より、もう少しでもいい環境をつくれないか」
そう考え続けて動いていく中で、
協力するよ、と声をかけてくれる方々との出会いも増えていきました。
今お借りしているこの場所も、そうしたご縁の中で生まれたものです。

また、一番身近な存在である妻にも何度も支えられてきました。
一人では乗り越えられなかったことも、
立ち止まりそうになったときも、
一緒に考え、支えてくれる存在がいたからこそ、続けてこられたと感じています。

そうした人とのつながりの中で、
自分は一人でやっているわけではないんだと実感しました。

そして同時に、
子どもたちのためにも、この場のためにも、
自分自身が一番成長し続けなければいけない。
そんなふうに強く感じるようになりました。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

一人の男の子との出来事。

彼は、毎朝、泣いていた。

学校にも、近所の公園にも
行けなくなったから。

そんな時に、彼と出会いました。

毎朝、彼のお母さんが彼を車で送っていたが、車から降りれない日を何度か過ごしていた。

なぜだか分からないけど、彼の痛みが、わかった。
なぜだか分からないけど、彼をsupに乗せて海に漕ぎ出した。

膝立ちで漕いでいる自分の肩に触れている彼の掌から
“ときめいている”のを感じた。

公立の学校なら
『supしてきまーす』は許されないのだろうがオルタナティブなKAKERUの現場では、正しいとか間違いとか、そんなものはどうでもいい。

supの次の日から、彼は、車から降りれるようになった。
みんなの輪の中に入っていき、ともに笑っていた。

そんな彼は、学校に戻る決断をした。

あれから半年後、彼のお母さんからのLINE。

『生徒会長に立候補して、受かって、今は生徒会長やっています。学校が終わったら、公園で友達と遊んでいます』と。

それからしばらくして、
久しぶりに彼に会ったんです。

少し照れたように、嬉しそうにはにかんでいて。
彼の名前を叫び思いきり抱きしめました。

あの時、
「何かを教えた」とか
「変えた」とかじゃなくて

ただ一緒に海に出ただけなんだと思います。

そして、彼がまた自分の足で世界に戻っていった。
その瞬間に立ち会えたことが、
運営していて、一番印象に残っていることです。

これからどのような場所にしていきたいですか?

人は一人では育たないし、
正解を押し付けられて育つものでもないと思っています。

「かける」という名前には、
人と人が掛け合わさることで可能性が広がること、
欠けたときには誰かが声をかけ、
また前に進めるようになること、
そして時間をかけて育んでいくこと、
そんないくつもの想いを込めています。

子どもたちは一人ひとり違う鍵穴を持っています。
だから大人も、ひとつのマスターキーになる必要はない。
それぞれが違う鍵を持ち、寄り添い、
その子なりの扉が開くのを待てばいいと思っています。

かけるは、
やらなければいけないことに追われる場所ではなく、
自分が本当にときめくものを思い出し、
自然や体験の中で試し、失敗し、また進める場所でありたい。

まだ完成した場所ではありません。
けれど、一秒一秒を大切にしながら、
関わる人とともに、未来へと羽ばたいていける場を
時間をかけて育てていきたいと考えています。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

見学体験受付中です。一緒に太陽浴びましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「オルタナティブスクールKAKERU」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/freeschool/108017
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