【インタビュー】フリースクール「日本サマーヒル・アカデミー」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は神奈川県でフリースクールを開催している「日本サマーヒル・アカデミー」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

大浦絢子:共同代表/スクール運営・外部連携事業統括責任者

博士(人間科学)@疫学・予防医学・社会福祉学・老年学・教育学/(一社)学術・教育総合支援機構・副代表/文部科学省国立教育政策研究所フェロー/ARS(株)・代表取締役/(元)笹川スポーツ財団特別研究員/保育士。

学術支援事業を基軸に事業を展開してきましたが、高IQ・8歳の息子の不登校をきっかけに、“サマーヒル・スクール”の教育法を取り入れたオルタナティブスクール日本サマーヒル・アカデミーを創設しました。

不登校者数は全国で約30万人。特に最近の不登校のきっかけは「学校の勉強はわかるけれども授業がつまらない」、いわゆる平均よりもIQの高い子どものうきこぼれが多いことが、民間NPO法人の大規模調査で明らかになりました。

これまでのフリースクールの多くが、発達に悩みのあるお子さんを対象としていますが、本校では不得意がある子だけではなく“得意もとりこぼさない”教育、それに加え、不登校の子も学校に通っている子も利用ができるフリースクールを実現し、インクルーシブな教育、多様な学びの場の重要性を発信するとともに、本校の子ども達の才能を世界で活躍できるよう育てたいと考えております。

新井庸太:共同代表/運動・スポーツ教育事業統括責任者

NHKテレビラジオ体操指導者/高等学校教員/(元)日本体育大学体操部コーチ/一般体操指導員。

自らの経験から習得した体操の新常識を全国に普及させる夢の第1歩として「ACE Gymnastics Studio」を開校しました。日本サマーヒル・アカデミーでは体操教室を常設教室を位置づけ、運動・スポーツ教育事業統括責任者として、サマーヒルを拠点とした地域全体の運動・スポーツ事業の発展のために他のスポーツ関連団体様との連携を図りたいと思います。

日本サマーヒル・アカデミーはどのようなフリースクールですか

1日の過ごし方は本人の自由

進研ゼミのサポートのもと、

出席認定+評定評価サポート対応。

学びと体づくりの体制を整えた、

”得意”も伸ばすオルタナティブスクール

日本サマーヒル・アカデミーは、オルタナティブスクールとカルチャー教室の融合により、学校に行っている子、「行かない」を選択した子、さみだれ登校の子も一緒に学べる場です。「不登校のための」ではない、すべてのこども達が利用できる新しいスタイルの学びの場であり居場所です。「私らしさ」「僕らしさ」を理解したうえで最適な学びを提案できるプロフェッショナルの講師陣をそろえ、単純な「居場所」にとどまらない、個別最適な学びと、発達の大事な時期のこども達へ体づくりの環境の確立を目指しております。

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

  • 設立のきっかけは大浦 絢子の息子(当時小学2年生)の不登校。
  • 勉強好き・スポーツも好き・友達もたくさん。でも学校のハコが合わずに体調不良、高IQのうきこぼれでした。
  • 同時に、同じような悩みを抱える不登校の子がたくさんいることを知りました。
  • 「この子たちが自由に才能を伸ばせる学校を作りたい」この想いがオルタナティブスクール設立のきっかけでした。
  • まだ小学2年生。発達の大事な時期の体づくりのサポートも必要。
  • そこで、体操教室(ACE GYMNASTICS STUDIO)を設立した新井 庸太と連携し、教育も体づくりも力をいれる新らしい形のスクールを創設することとなりました。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

学校が合わないというだけで、才能豊かな子たちがたくさんいることを実感しております。

彼らが、ここなら通えると、毎日楽しみに登校してくる姿から、公教育外の学びの場の整備がいかに重要かということを思い知っております。

その一方、フリースクールやオルタナティブスクールは国からの運営補助がありません。そのため、十分な設備を整えて、十分な教育体制を整えて、十分な人的リソースを整えての運営がとても大変です。

ご理解いただける周囲の方々のご協力なしには維持が難しく、いつもさまざまな方に助けていただいております。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

1年以上家から出られなかった小学6年生が、当校のeスポーツイベントをきっかけに通うようになりました。

その後、eスポーツにのめりこみ、数か月猛練習の末、あるゲームタイトルで日本代表となり、世界大会へ出場しました。

この成果は、本人の大きな自信につながり、こちらの生徒主催のeスポーツイベントを企画・開催したり、在籍している学校へも自信を持って足を運べるようになり、学校とのコミュニケーションも継続できるようになりました。

今ではコンスタントに登校するベテラン生徒。新しくいらっしゃる子たちにさまざまなことを教えてくれます。

この子のように、子どもたちはさまざまな興味関心とスイッチがあり、引き続き、その引き出しをたくさん用意してあげたいなと思っております。

これからどのような場所にしていきたいですか?

学校に行けない子の一時的な居場所ではなく、公教育に代わる外の教育機関として認知されるようになると良いなと思います。

子ども達が、自分のペースで学習ができ、好きな学びができ、これまで発揮できなかった自分らしさを出せる、楽しいと思える、そんな場所にしていきたいです。

引き続き、現在の体制は続けてゆき、本校の生徒たちが自分のペースで好きな学びに力を傾け、得意を伸ばし、苦手にも向き合い、自律した生活を送れるようにサポートしてゆきたいと思います。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

日本サマーヒル・アカデミー設立のきっかけは、共同代表大浦絢子の子どもの不登校(当時小学2年生)でした。

自身が当事者の親としてひととおり経験し、保護者様の不安や焦りなどはよくわかります。

立ち上げて子どもたちを受け入れて実感するようになりましたが、彼らはシンプルに学校という環境が合わないだけで、環境を変えてあげるだけで生き生きする。学校では気が向かなかった勉強も、ここでならやれる。朝起きれなかった子が、ちゃんと起きて支度をする。

現在通っている子たちは、それぞれそんな様子が多くみられます。

当校、学校との連携も大事に、受験を見据えた学習サポートの体制も整えております。各教室の指導者はプロを配置、発達・不登校相談室も専門家をおります。

ぜひポジティブなお気持ちでご利用をご検討いただけると嬉しいです。

★「ポジティブになれる・世界がひろがる!不登校の歩き方」不登校関連のお役立ち情報ページを開設しました。特に不登校初期、フリースクールを探すタイミングでほしかった情報を中心に執筆しております。1フレーズでもお役に立てればと思います。

あやこ★オルタナティブスクール代表/学術支援事業経営者★|note

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「日本サマーヒル・アカデミー」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/freeschool/82034
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