16歳。高校1年生。
いじめで精神もボロボロ…
学校へ行かなきゃ!と思うわたしは、布団から這い上がって、ヨロヨロしながら制服を着ていた。
すると、父が止める。
「無理して学校へ行かなくてもいい。何でやよいは、学校へ行かなきゃと思うんだ?」
「え…授業が遅れるから…」
「そうか…」
その後、父が何を言ったか覚えてないけれど、記憶にあるのは、また布団に横になって寝始めたわたしの姿だった。
思えば、父と母は、不登校になってきていたわたしに、
「学校へ行きなさい!」
と言ったことがない。
いつだって、目の前のわたしを見つめてくれていた。
過去でもない、未来でもない、今目の前にいるわたしの事を第1に考えてくれていた。
学校行かなきゃ、将来が心配?
今、辛くて苦しい思いをしている…やよいが、心配。
周りの子は、ちゃんと学校行ってて普通に通っているのに…
今、辛くて苦しい思いをしているやよいが、また笑って楽しく過ごせるようになるなら、学校は2の次…
寝てばかり、昼夜逆転、You Tubeばかりで、一体これでいいのかしら?
今は、こうして休んでいられて、元氣にしているなら、良かった…
いつだって、学校に通えてた過去でもない、仕事に就けているか?の未来でもない、目の前のわたしを見つめてくれていた…
今、目の前にいる子は、どんな風ですか?
喜んでますか?
怒ってますか?
哀しそうですか?
楽しそうですか?
過去を嘆いても、未来を不安がっても辛くなる。
「やよいは、今楽しい事があるのかしら?今、笑ってくれるようになるには…何を一緒にしようかな…」
母は、当時こう思ってくれていた。
(父と母にした、インタビューより)
今目の前に居る子を、見ていますか?
社会の体裁や、常識ばかり見ていませんか?
目の前にある、【今】という時を…
大切に過ごしませんか?
その積み重ねが、きっと明るい未来を歩き出せる糧になるから…
人生という地図を広げ…どの道に行こうかな…と、歩き出せるから…
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