【インタビュー】フリースクール「私塾・フリースクール まなび場」に設立の経緯を聞いてみました

フリースクールインタビュー企画!
今回は愛知県でフリースクールを開催している「私塾・フリースクール まなび場」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

1960年生まれ。私立中高一貫校で教員(数学科)として17年間勤務の後、2002年に「まなび場」を設立。人と話し合うことが好きです。「不登校・学びネットワーク東海」世話人。他のNPOで数学を教えたりもしています。

 

私塾・フリースクール まなび場はどのようなフリースクールですか

各人のペースで自由に過ごせる場であるとともに、人と関わること、何かを学んでいくことを大切にしています。教育の中心には、大人と子ども、子ども同士の対話があるべきと考えています。10代〜20代の幅広い年齢の人が対等につきあっています。

フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください

学校のように大人が決めた方向とペースに子どもを合わせるのは無理があるだけでなく、教育的でもないと考えていました。大人と子どもが対話し共同で考えながら、その中で大人が伝えるべきことも伝えていくような場を目指して「まなび場」を設立しました。

実際に設立してみてどんなことを感じましたか?

子ども・若者の個性の多様さですね。こんなことを考えている人、こんなふうに感じている人がいるんだ、と。学校の中で見えていた多様性には狭さがあったわけです。学校に来ていない子ども達の存在があるし、学校に来ている子どもも、学校の中ではあまり出していない面がありますから。

運営していて印象に残っていることがあれば教えてください

ある中学生がまわりと衝突を繰り返していたとき、その人とよくぶつかっていた若者が「あの子は今のままでいい、って思わないと変わらないわ」とつぶやいたとき。”空気が読めない”と言われていた子に対して、別の若者が「あの子は、空気を入れ替えてるんだよ」と言ったとき。

これからどのような場所にしていきたいですか?

子ども・若者が仲間と共同して、楽しく過ごし、生き生きと学べる場でありたいです。子ども同士で発表や議論をするゼミも充実させたいですし、環境も良く広い場所に昨年移転したので、音楽やアート、裏庭での菜園や燻製作りなど、場所を生かした活動も広げたいですね。

最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!

子どもが自分の思い通りにはならないと大人が気づいたとき、その子どもの個性との出会いがあるのではないでしょうか。その個性をどう活かすのかを一緒に考えていきたいと私は思っています。保護者のみなさんも、子どもとの出会いを楽しんで欲しいです。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

◆フリースクール「私塾・フリースクール まなび場」の詳細はこちら
https://miraitizu.com/freeschool/63245
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