フリースクールインタビュー企画!
今回は山形県でフリースクールを開催している「フルイドスクールterra」について、設立から今に至るまでのお話を聞いてみました。
まずは自己紹介をお願いします
一般社団法人terra代表理事の工藤美季です
約30年。公立小学校の教員として小学校や特別支援学校に勤務していました。約10年前。ファシリテーションに出会いが、自分が行ってきた教育について、振り返るきっかけになりました。ファシリテーションを広めたいと退職。その後、一人の中学生との出会いがフリースクール運営のきっかけになりました。
フルイドスクールterraはどのようなフリースクールですか
スポーツクラブのように子どもたちが自由に学びのプログラムを選ぶことができる
そんなスクールです。
フルイドは「流体・流動」の意味があり、学びも関係性も流動的にフレキシブルな場になってほしいと思っています。
畑での栽培学習や
ファシリテーション
ステムボックスを使った学び
アートや表現の学び
地域のプロをゲストティーチャーに招いてのテーマ学習
などなどを予定しています。
学校との併用はもちろん、単発利用(プログラムのみ)なども可能です。
フリースクールを設立しようと思ったきっかけを教えてください
フリースクール=不登校の子供が行く場所
不登校=学校に行っていない子
学校に行っていない=勉強しないダメな子
こんな図式がまだまだ根強い地域で、学校もなんとか学校に来させようとします。そこには先生の「一生懸命さ」もあるのですが、今この時代学校も大変です。
フリースクールなんて遊んでばっかりでいってもしょうがない
この言葉に、じゃ、学びがあればいいのね。と、もと教員としての血がさわぎました。生活そのものが学びの宝庫であり、そんなプログラムを子どもが自由に選んでいけたら。
子どもたちが自分の力を発揮できる場を作りたい。
子どもらしく、遊びを学びを楽しむ場
発達障害もギフテッドもごちゃまぜで育ちあう場
そんな場を作っていこうと思ったのがきっかけです
実際に設立してみてどんなことを感じましたか?
情報を届けることの難しさを痛感しています。
市内では不登校者数が増加しているのですが、なかなか知ってもらえない。
教員をしている友人が紹介しようとすると管理職からストップされ、とにかく学校に連れてこい。出席日数になっていればいい・・・
悲しすぎますよね・・・小学校で無理して中学校で引きこもる事例もいくつか相談をうけました。
スタートは個人事業だったので、ことさら大変でした。
今の課題は
安定した運営基盤と情報発信、学校との連携(友好な関係性)です
運営していて印象に残っていることがあれば教えてください
天気が良い日に散歩をしていた時。1年生の子の靴の片方が脱げてしまったんです。その時、4年生の子が「シンデレラみたい」と言ったひとことで
「劇ごっこ」
がスタート。アドリブでお芝居するだけではものたりなくなり、シナリオ作成を始めました。学校から持ってきているタブレットで作り始めました。絵本を参考にするといわゆる”ト書き”が多くなると、映画のセリフおこしをしていきました。さすがに2時間物にはできないので、そこからストーリーが成り立つようにセリフを削る作業。
まさに探究ですよね。
学びの発展性がとても面白いです。
これからどのような場所にしていきたいですか?
「今日terraの〇〇のプログラムあるので、それ受けてから学校いきます」
とか
「今日はいつもterraに行っている〇〇さんも一緒だよ」
などと子どもたちの動きもフレキシブルになっていけばいいなと思います。
「不登校」という言葉がなくなることを目指したいですね。
最後に、このページを見ている保護者の方々にメッセージをお願いします!
子どもたちの可能性は無限大。
terraにはそんな思いもこめてあります。
「学校に行きたくない」
と言われた時。一人で悩まず相談してください。
一緒に前に進むお手伝いをします。
山形だからな・・・・
相談事業はオンライン対応可能です(^▽^)/
そして
子どもの力を信じましょう!!
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
- ◆フリースクール「フルイドスクールterra」の詳細はこちら
- https://miraitizu.com/freeschool/53583
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