子どもが不登校になっても兄弟が仲良くできる5つの作戦

こんにちは。yukiです。大学の春休みを利用して県外から息子が帰ってきています。高校時代不登校になり、三年間の約八割は家にいたこの息子は【未来地図】のyukiの話の中では主人公です。

この元不登校息子には元気いっぱいの妹がいます。帰ってくるなり『お兄ちゃん!お兄ちゃん!』とついて回っています。この二人…昔から仲がいいんです。息子が不登校になった時も変わらずこの妹はお兄ちゃんを好きでした。この妹の存在か私を救ってくました。

ご相談を受けていて、子どもの一人が不登校になると兄弟も影響を受けたり、不仲になったり…との話を聞きます。うちもね…ずっと仲がいい訳でもなく、何もせずに仲がいい訳ではありません。そこで今日は不登校になっても仲良し兄弟でいれた私の秘密の作戦をお教えしますね。

◆目次
1.子どもの一人が不登校になったら
2.僕も私も休んでいいのかなと思わない様に
3.お兄ちゃん(兄弟)は学校に行かなくていいの?
4.学校に行っていないくせにと思わせない方法
5.それでも仲良くすごせるように
6.最後に

子どもの一人が不登校になったら

一人っ子ではない限り、不登校になった子どもには、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟君、妹ちゃんがいます。ただでさえ複数人の子育ては戦争なのに、子育てと言う車の歯車が一つ狂うと生活のリズムが狂いガタガタと走行不能になります。

話はそれますが、うちは子ども二人をカトリックのモンテッソーリ教育の幼稚園に行かせました。と言うと物凄く熱心なお母さんに聞こえるでしょう^^いえいえ…転勤先で住んだ家から一番近かったというそんな理由なんですよ。ただ…そこでの教育(大人の物の考え方)は私にとってとても役に立っています。

園に入った時に園長先生が私に仰いました。『お母さん。園でトラブルがあった時、子どもの前で絶対に対象人物(先生でも子どもでも)の文句は言わないでください。全ては園の方でお伺いします。どんな感情を持たれても、子どもの前では文句は言わないようにお願いします。』と。そう聞いた時、なんかわがままな幼稚園だなあ…と未熟な(今でも未熟ですが)私は思いました。

その後、園長先生はこう続けられました。『子どもにとってお母さんの言葉は絶対なんです。深い意味なくお母さんが言った”あの子が悪い”や”あの先生じゃだめだよ”のような言葉でも、その通りだと思い込んでしまいます。子どもの心は子どものものです。子どもがそう思ったのならそれはそれでいいのですが、お母さんがそういうとそう思っていなくてもその通りだと思ってしまいますので。』と。

何十年も前の話なのですが未だにこの言葉が忘れられません。そして今でもできるだけその事は気を付けています。これって兄弟間(姉妹等も含めここでは兄弟と書きますね)でも気を付けたほうがいいです。

子どもの一人が不登校になった時…その子の文句を絶対に他の兄弟の前では言わない。そう心掛けました。弱音を吐いたり泣いたりはしましたが、どんなことがあってもその子の文句は言いませんでした^^もし既に言ってしまっていたら…これからは言わない方がいいのかなと思います。他の兄弟が、お母さんが言った文句の通りその子の価値を決めつけてしまいます。また、お母さんは陰ではこんなこと言っている…自分にもそうかもしれない…そう思ってしまうからです。

作戦1
兄弟の前で学校に行っていない子どもの文句を言わない様にしよう

僕も私も休んでいいのかなと思わない様に

とはいえ…兄弟の一人が家にいて…自分ばっかり学校に行くのはずるい。そんな感情が出てくるかもしれません。子どもですから当たり前のことですよね^^自分も家がいい!本心ではなくてもほんの少しはそう思うでしょう。そんな素振りを見せたら…どうされますか?『何言ってんの!家に居るのはお兄ちゃんだけで充分よ!二人も三人も家に居られたら困るから!あなたは学校に行ってちょうだい!』私…そう思いました。

もしそうお母さんから言われたら…『うん!わかったよ!学校に行くね!』と笑顔で行ってくれるでしょうか?きっと…『なに…お兄ちゃんばかり…ずるいずるい!』と自分も休みたい感情に加えてお兄ちゃんずるい!と強く思い始めます。

だから私は…こう言葉をかけました。『毎日元気に学校に行ってくれてありがとう。お兄ちゃんが大変な時に●●ちゃんが学校に元気に行ってくれるとお母さんは嬉しくて元気になるよ。●●ちゃんが学校の話をしてくれるのがお母さんお楽しみなんだよねー』って。『だけどね…どうしてもお休みしたいときはお休みしてもいいからね。●●ちゃんがニコニコなのがお母さんは一番嬉しいからね』と。

自分が学校に行っている事が、お母さんを助けている。お母さんを元気にしているって分かると、自分は頼りにされているんだと少し頼もしい姿を見せてくれるようになりました。

作戦2
学校に行っている事を褒めよう

お兄ちゃんは学校に行かなくていいの?

学校に行っている兄弟を褒めて、毎日過ごしていると、その子がこう聞いてきます。『お兄ちゃんは学校に行かなくていいの?』って。お読みいただいているお母様だったらどうお答えされますか?私はこう話しました。『学校に行った方がきっと楽しいよね。お家って楽しい様で退屈なんだよ。それでもね、お家にいるのは、お家に居たいからじゃなくて、学校に行けない心に今なっているからだよ。●●ちゃんには分からないかもしれないし、お母さんにも分からない。だけどね学校に行っているからお兄ちゃんじゃないからね。学校に行ってなくても大事なお兄ちゃんだからね。心配してくれてありがとう、だってね、知らない人が学校に行かなくても気にならないでしょ?気にしてくれるのは優しいからだよ。ありがとう』って。

大人って…つい…うまく言えない事に対して『子どもは黙っていなさい。』とか言いがちではありませんか?なんでもね…その心も、そんな風に思ってくれたんだねありがとうと伝えると、自分のその感情も『優しさゆえ』のものだと思います。

作戦3
お兄ちゃんを咎める気持ちも褒めよう

学校に行っていないくせにと思わせない方法

子ども同士をどんなにフォローしても、日常生活の中では、不登校に関係ない事で兄弟喧嘩になることもあります。その時に湧き出る感情として、学校に行っていない兄弟に対して、『学校に行ってないくせに!』と言ってしまう事もあるでしょう。この言葉はとても悲しいので、常日頃からこの言葉が出ない様に、その気持ちにならない様に言葉がけをしてきました。それでもつい出てしまう事もあったようですが、それでもすぐにフォローできるように、毎日毎日あることをしました。それは…

お互いがいないところでお互いが褒めている事を伝える。です。不登校の方の子どもには、『兄弟だからね…つい喧嘩したり嫌な事を言ったりすることもあるけれど、●●ちゃんは実はとっても心配していて、お兄ちゃん早く元気になったらいいねってよく言っているよ。ついね…勢いで嫌なことを言うかもしれないけれど、本心じゃないんだからね。』と。

また学校に行っている方の兄弟には『お兄ちゃんね、たまに嫌なことも言うけれど、本当は●●ちゃんのこととっても褒めているよ。学校に行ってなくてもちゃんとお兄ちゃんとして接してくれるし、優しいなって。だからつい甘えて嫌なことも言ってしまうけど本当はとっても●●ちゃんのこと優しいなって褒めているんだよ』って^^

こう毎日言っておくと、たまに大きなケンカをしたり、ふとした時にカチンときている様子だったら、すぐに後でフォローができます^^『知らない人にはそんなに腹も立たないもんだよ。心配だから(大好きだから)ついなにか言っちゃってたね。心配してくれて(気にしてくれて)ありがとうね』ってね。

そんな事思わないの!そんな事言わないの!そう言われると、相手を憎く思いますが、そんな風にぶつかてくれてありがとう。そんな気持ちになるよね。だけどそれは家族だから、大好きだからそう思うんだからね。大事に思っている証拠だよ。だから嬉しいよ。そう言われた方が嬉しいですよね。

作戦4
ケンカしたその事も家族を思ってのことだからと褒めよう

それでも仲良くすごせるように

ここまではそれぞれをフォローしてきましたが、もう一歩兄弟を仲良くさせる秘訣があります。それは…あえて…自分(お母さん)がちょっとダメになることです^^あえてちょっとドジになるんです^^そしてそれをそのまま子供たちに見せます。そうですね…例えば…夕食の時間、さあ食べようという時にご飯を炊き忘れていたとします。そんな時、子どもたちに『聞いてー!ご飯炊いてなかった!スイッチ入れたと思ったのにねー。これは仕方ないね。あと50分待とう!頑張ろう!きっとその分美味しくなるよ』と言うと、二人で私を責め始めます^^それは嫌な言葉で責めてくるかもしれまえせんが、それでも気にせず『だって忘れたんだから、これはみんなで頑張って耐えるしかない』と笑って過ごしてください^^最初は子どもたちもイラッとした様子を見せますが、そのうち『お母さん。もう年じゃない?』とか『おばさんだから仕方ないんだよ』と兄弟がタッグを組み始めます^^ケーキが2個しかなく、誰が食べる?みたいになった時も『こう言うのは美人優先だからお母さんが一つ食べるね。あとはお母さんより美人じゃない二人で分けなさい』と笑って話すと、『は?お母さん、もう年だから甘いものは食べない方がいいよ』とか『お母さんはもう老いていくばかりだから将来のある若い人に譲るべきだよ』などと、やはり親を悪く(?)言うことで兄弟がタッグを組みます^^たまには本気でカチンときますが、それでも笑っていると、冗談としてワイワイ話せるようになっていきますよ。

作戦5
兄弟仲良くなるためにお母さんが時には悪者になろう

最後に…

ここで書いたことは…我が家の例で、全てのご家庭に通用するものではありませんが、それでもねきっと兄弟でケンカするって…やっぱり仲がいいからだと思うんです。だって知らない人だったらどうでもいい事ですから。その事を子ども自身に分かってもらえると、自分のこのモヤモヤした感情もそれもいい事だと段々穏やかになっていきますよ。我が家は…私が悪者なので^^息子は妹に『はいお土産』ってかわいい髪留めとか買ってきます。『お母さんには?』と聞くと『お母さんはおばさんだからないよ』『残念だったね』と二人でケラケラ笑っています^^私は私で『お母さんはあなたたちの来年のお年玉を減らしてダイヤモンドの髪留めを買うことにする!』と負けません^^

その後に…息子には…『妹にかわいい髪留めをありがとう。妹に優しくしてくれてそれが一番嬉しいよ』と。妹には『お兄ちゃんの買ってきた髪留めを喜んでくれてありがとう。そうやってちゃんと喜べる子どもに育ってくれて嬉しいよ』とお互いちゃんと褒めました^^

『ありがとう』は一円もかからないけど最高に価値がある魔法の言葉です♡

お読みいただいて『ありがとう』ございました。

未来はくるくるみんなにくるくるyukiでした

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