「見張る」と「見守る」の違いとは

こんにちは。

タイトルにも書いた2つの言葉の違いについて、
掲示板でも「難しい、よくわからない」というコメントを
時々見かけます。

以前にも似たような内容のコラムがあったかもしれませんが、
先日参加した勉強会で、とても分かりやすい例を聞いたので、
ご紹介します。

どんな芽が出る?

まず、何かわからない「種」が1つあると想像してください。

植物の種です。

どんな葉っぱが出るのか、花が咲くのか、
なんなら植えた後にどれくらいで芽が出るのか、
まったく分からない植物の「種」。

 

この種に芽を出させようと思っても、
テーブルに置いたままだと、もちろん芽は出ません。

土に植えて、土が乾いたら水をやって、
時々は必要そうな養分を与えて、
日当たりにも注意して、お世話をする。

 

いつか芽が出る、そう信じて、必要と思われるお世話をする。

目には見えないけれど、芽が出るまでは、
土の中で根っこが伸びたり、土の上に出るように、
一生懸命、「芽」を伸ばしている、
見えないその動きを信じて待つ。

これが、「見守る」ということ。

 

でも、土の中が気になって気になって、
本当に芽が出るのか、今はどんな状態なのか、
気になる衝動を抑えきれなくて、
土を掘り起こして確認する。

 

これが、「見張る」です。

 

土を掘り起こされた種は・・・、
傷つき、弱ることは想像できると思います。

もしかしたら、もう芽を出すことはできなくなるかも。

 

見えないのは、不安だけど

種が発芽して、土の上に芽を出すためには、
ものすごくパワーが必要です。

種の殻を破らなければならない。

重たい土を押しのけなければならない。

 

これって、不登校で立ち止まってしまっている
子どもの状態と、とても似ていると思います。

 

今は動いていないように見えても、
心の中では、たくさん葛藤しているんだろうな
と、
信じて待つことしかできない。

一見、気楽に遊んでいるだけに見えるかもしれないけれど。

 

ママやパパは、自分があげている水の量が多すぎないか、
あるいは少なすぎないか、不安になることはあるけれど、
「きっとこれでいいんだ」と自分と子どもを信じながら、
時には必要な情報を検索しながら、
それでもひとつひとつ、自分の行動を自分で決めて、
ただひたすら待つしかない。

 

変化がないからって、しんどくなって、
「もうやーーーめた!!」
になることが、ついでに言えば放置ですね。

時間でしか解決できないこと

どんなことだって、時間でしか解決できないもの、というのはある。

 

そんな時は、横目で見つつ、お茶でも飲みながら、
「おたくはどう〜?うちは昨日、水をやりすぎちゃって。
あら、そんな肥料があるんだ〜!でも
うちの種にはちょっと合いそうにないなあ〜。
まあ、今のやり方で行き詰まったら、
一度使ってみてもいいかも〜〜」
なんて情報交換でもしながら、時間が過ぎるのを待つしかない。

 

そうこうしているうちに、我が子の特徴も、
情報の選び方も、少しずつわかってくるなんてこともあるよ。

 

いずれにしても、何度もコラムでもブログでも書いているけれど、
どうか、ママが孤立しないで。

掲示板もいいけれど、お話することはそれ以上の癒しになるって、
心の片隅に覚えておいて欲しい。

 

今日も応援しています。

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