誰がために医師はいるークスリとヒトの現代論

カテゴリー その他
紹介者 ルルビ
紹介文

薬物依存症の研究と治療の第一人者である医師が書いた、2022年第70回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

本書は、まるで著者と肩を並べて歩いているような感覚で読み進めることができる。印象に残ったのは、著者が精神科選択の志をより強くするきっかけとなったエピソード。実習を重ねながら「ひとりの人間が生きた証」を見つけたときの衝撃を書いている。

不登校がテーマの講演歴もあり、「不登校の必要性と、大丈夫という言葉の根拠」に対する答えは、著者ベースでクリアになるものもあるように思う。読みながら重ねてみてほしい。

著者の肩書きから「メンタルヘルス」カテゴリーと迷ったが、エッセイなのでこちらに配架。

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