未来地図スタッフインタビュー企画!
今回は「Kun」さんの体験談を聞いてみました。
Q1.自己紹介をお願いします。
未来地図スタッフKunです(^^)
我が子3人のうち、2人が不登校を経験しました。
現在は、未来地図の活動のほかに、福岡で親の会や親子の居場所など、お母さんたちが話せる場所作りや情報発信をしています。
職業: 保育士、心理カウンセラー
我が子の不登校経験を経て、あらためて幼少期の子育てや母親のメンタルの大切さにも気づき、保育への意識も変わりました。
小さな保育園で0〜3歳児の子ども達と過ごす日々を楽しんでます。
長男が不登校中、カウンセラーに支えられた影響もあり、声(心)を聴ける人になりたい…との思いから心理カウンセラー資格を取得し、子育て等の相談を受けています。
Q2.お子さんが学校に行かなくなった「きっかけ」があれば教えてください。
きっかけや原因は、コレと特定できるものは無いと思います。
いろんなことが複雑に絡み合ってたようですが、本人にしか分からないことだと思います。
Q3.学校に行きたくないと言われた時、どう思いましたか?
とにかく原因を探そうとしました。
原因をみつけ解決できたら学校に戻れると思っていたので、本人だけじゃなく先生や友達などに何か心当たりはないか…と相談しました。
この時はまだ不登校になるとは思っていませんでした。
最初は いろんなことを試しましたが、それらは息子の意思に沿うモノではなく、その結果、息子をたくさん傷つけてしまいました。
Q4.当時、困ったことは、ありましたか?
原因がわからないこと。解決法が見えないこと。何が起きてるのか、どうしたら良いのか、誰に相談したらいいのか、何もわからず、とにかく最初は混乱していました。
トリセツや特効薬があればいいのに… などと思っていました。
何に困ってるのかさえ、わからないような状態。先も見えず、今も見えず、暗闇に迷い込んだような感覚でした。
Q5.どんな風に自分の気持ちが変化していきましたか?
休むことを決めて、ようやく少し落ち着きました。(ちょうど夏休みに入ったから落ち着いたのかもしれません)
私自身が、スクールカウンセラーに相談したり、講演会やイベント、進路選択などでいろんな人の話を聞き、少しずつ安心できるようになってきました。
我が子のことは本人に任せ、自分を労り喜ばせることに意識を向けるようになりました。
人生初の一人旅もこの頃、実行。
私が軽くなっていくのと同時に、息子も回復していきました。
最初は「子ども」の問題だと思っていたので、我が子やその周辺環境を整えることに意識が向いていましたが、徐々にこれは子どもだけの問題では無いことにも気付きました。
学校、教育、社会、自分自身…。
さまざまな制度や社会的背景、自分の意識、価値観、さまざまな要因があることがわかり、気持ちや考え方が次第に大きく変わっていきました。
Q6.お子さんとの関係に変化はありましたか?
休んでる間、ビデオ鑑賞、映画、ゲームなど息子と一緒に楽しむことが増えました。3人兄弟の真ん中っ子の息子は、常に姉、弟がいるのが当たり前だったので、初めて2人でゆっくりと過ごせるとても貴重な時間となりました。この時間を作るための不登校だったのかもしれないと思ったくらいです。
自分の価値観の中で「きちんと子育てしたい」と思っていましたが、今は子どもが自分らしく生きていく姿を楽しみたいと思っています。
「自分の価値観重視」の子育てから、個々の思いを大切にした人間関係になりつつあるので、会話等、変化したと思います。
それぞれが、より自分らしく居られるようになってきました。
天邪鬼だと思っていた次男は、私が誘導をやめたことで、素直で穏やかな本来のままの子になりました^^
元々 穏やかで優しい長男とは、ぶつかり合うことも出てきました。長男の場合は抑えてきた感情を表現してくれるようになったのだと思っています。優しさだけでなく芯の強さを兼ね備えていたことに気づきました。
まだ親子関係構築期間だと思っているので、今後の家族の変化、自分の変化も楽しみにしたいと思います。
Q7.あの頃の自分に伝えたいことありますか?
とりあえず「落ち着いて」笑
なんとかなるから大丈夫!
こんなに大きく感情を揺さぶられるような体験は、できればしたくなかったけれど、そのおかげで 考え方も生き方も変わっていき、想像以上のものを得られる。
今の経験全てがちゃんと意味があることだと後になって気づくよ。意味があっても なくても起きてる出来事の一つにすぎない。
『不安になり過ぎず、未来を楽しみに「今」を大切に過ごそう』
…と、あの頃の自分にも、今の自分にも、不登校等で悩む多くの方にも、伝えたいです。
ありがとうございました。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
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