未来地図では、「不登校の子どもの回復の段階」として、このようなものを以前スタッフで考えました。
- ごつごつ…荒れた畑を少しずつ耕して栄養を…。
- ぬくぬく…落ち着いた場所で大切にココロを暖める
- むくむく…何かが動き始めるよ
- ぐんぐん…少しずつ?一気に? 実際に行動
- きらきら…自分らしい花が咲き始めます
コラム:ココロの花を咲かせましょ
今回は特に、不登校初期の「ごつごつ期」のお子さんがいる保護者の方に、参考になるのではと、わたしが思った本を5冊、ご紹介します。
「ごつごつ期」は親子ともに、とても混乱している時期だと思います。
そのために大事なのは、まず落ち着くこと。落ち着くためには、
- 子どもの気持ちや状態を理解すること
- 不登校経験者の経緯を知ること
- 実際に不登校の子のサポートをしていた保護者の話
これらが参考になるかと思いますので、その視点からまとめました。
不登校は文化の森の入り口/渡辺位(著)
わたしが最初に読んだ、不登校関連の本です。
インターネットで不登校のことを検索しまくっていた時に、元不登校の方が、保護者の方に読んでいただきたいと推薦していたため、目を通しました。
著者の本を読むことで、たくさんのお子さんや保護者の方とのやりとりや経緯、そしてその後の経過などを知ることで、不登校の次男を理解する大きな助けとなりました。
子どもの気持ちが分からない、どう対応したらいいか分からない、そう思っている方に、手にとっていただきたいと思います。
不登校でも子は育つ〜母親たち10年の証明〜/親子支援ネットワークあんだんて(著)
子どもの不登校を経験したお母さんたちの経験談です。
「不登校でも大丈夫だった」という経験をひとつでも多く集めることで、安心材料になることもあるかと思います。
進路のことや、他の家族との関わりなど、ナマの声を、ぜひひとつでも多く集めてみてください。
つらい子どものこころの本ー不登校・問題行動への対応マニュアル/赤沼 侃史(著)
不登校の子どもや保護者の方に対して、長年相談や診療を行なっている医師の書いた本です。
脳科学的な視点で、「どうして学校がつらいのか」「心が回復するためのメカニズム」などが書かれています。
大人の脳と子どもの脳との違い、という観点は、全く違う視点で子どものことを理解する一助になるのではと思います。
論理的な説明がありますので、左脳派の男性の方や、先生などに説明する時に役にたつかもしれません。
子供が不登校になっちゃた!/ラン(著)
不登校ママの経験を、合わせて知りたい方はこちら。
不登校の段階や経験など、他の本やブログに書かれてあることと内容が重複するものもありますが、著者自身の経験を合わせて記載されています。
同じ保護者の立場での視点には、大きな共感と、安心感を得る方もいるのではないでしょうか。
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子/明橋大二(著)
不登校関連の本ではありませんが、「ひといちばい敏感な子」という子どもがいる、という内容です。
他の子が怒られていることが、まるで自分が怒られているように感じる。真面目すぎて、「そこそこ」ができないなど、思いもかけなかった、学校のしんどさにわたし自身が気がつくことができました。
もちろん全員のお子さんに当てはまるわけではありませんが、自分が思いもつかないしんどさがあるんだな、と気付くきっかけにもなるかもしれません。
「学校に来れば楽しそうにしていますよ」と言われるお子さんのいる方、「何が原因かわからない」と思っている方に、一度目を通していただければと思います。
いかがでしたか?
少しでも気持ちがラクになったり、自分の足元や少し前に、ぽっと光を感じたりしていただくことができれば、嬉しく思います。
「みんなの本棚」では、他のスタッフからのオススメ本もご紹介しています。
わたしも全てを読んでいるわけではないので、ここではどうしても自分が読んだ本を中心のご案内になっています。もし興味が出れば、他のスタッフからのオススメ本も、ご覧になってみてくださいね。
他の段階のオススメ本については、また後日書いてみたいと思います。
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