未来地図スタッフインタビュー企画!
今回は「暁」さんの体験談を聞いてみました。
Q1.自己紹介をお願いします。
暁と申します。3人の子どもの母です。次女が公立中高一貫校で不登校なり、高1で中退しました。定時制高校に再入学するも学校復帰はできず、違う道を探しています。
不登校も十人十色、うちの場合は最初の高校中退までの傷が深かったためにその後もナカナカでした。「なぜ不登校になったの?うつ病?どう支えるの?」いろいろ経験してきました。
そして「真面目すぎたから不登校になるって、おかしくない?」と、学校の環境に関心を持つようになりました。
未来地図では私のしくじり経験や、参考になった本、イベントの情報などをシェアしています。
Q2.お子さんが学校に行かなくなった「きっかけ」があれば教えてください。
次女は偏頭痛もちでした。中3の3学期、起立性低血圧で歩けなくなったのがきっかけです。高校生になったので登校しようと頑張りすぎて適応障害(過剰適応)になり、中退しました。
次の定時制高校は、入学式の日に前の学校のトラウマがよみがえったのが、行けなくなったきっかけです。
Q3.学校に行きたくないと言われた時、どう思いましたか?
自分のことを話さない子だったので、体調に現れました。
最初は「休んでいると留年になっちゃう」と私が焦っていました。
体調さえよければ行けるのに。でも、歩けない、頭痛、腹痛、とコロコロと症状が変わっていって。
勉強も人間関係もうまくいっている、病院にも行ってるのに、なぜ体調がどんどん悪くなるの?なぜ学校に行けないの?わからなくて脳内ループしてました。
Q4.当時、困ったことは、ありましたか?
弟が同じ中高一貫校だったので同じ宿題を広げていてどちらも悪くないのに傷つけ合って、せつなかったです。
娘と「学校」の話をしても、かみあわず・・中退後に「宿題が多い、常に追いたてられて疲れが溜まっていった、他の子はできてるのに・・」と話してくれてビックリ。
定時制高校時代は、次女の趣味を応援して元気になったように見えても、学校の話を持ち出すとメンタルが落ちてトラウマの根深さに愕然。
ようやく私も「学校は無理そうだ」とあきらめて登校刺激をせず寄り添っている・・つもりだったのに、家族と一緒の食事も外出もできなくなり睡眠も、悪くなる一方で。どうして元気にならないの?娘の頭の中が見れたらいいのに!と歯がゆかったです。
これは精神科に行くべき?思春期もみれる、いいお医者さんはどこに?あの頃は月に1回のカウンセリングが待ち遠しかったなぁ。
結局18歳のときにカウンセラーさんから紹介されたメンタルクリニックにつながりました。「うつ病です」と言われて、
「初めて自分の不登校が許されたと思った」そうです。
Q5.どんな風に自分の気持ちが変化していきましたか?
娘が動けないない様子を見て自分も落ち込んで動けなくなって、あぁこんな感じなのかな〜、と。
主治医やカウンセラーさんから話を聞いたり、うつ病の当事者や精神科医の漫画や本を読んだりして、少しずつ理解していきました。(「みんなの本棚」見てね)
転機は娘がちょっとした事件をおこした時です。さいわい無事だったのですが、その時「いつか自立して、と言われたのがプレッシャーだった。私に一切の期待をしないで。一生私を養う覚悟をして」と言われて「はい」としか言えませんでした。
それ以来「生きてさえいれば。元気になれば、なんとかなる」と思うようになりました。
Q6.お子さんとの関係に変化はありましたか?
前は自分のことを話さなかったのですが(愚痴っても仕方ない、みっともないと思っていた)、よく話してくれるようになりました。
ネガティブな内容も多いですが、そのたびに「スッキリした」という娘を見ていて、段々と聞き役に徹することができるように。
ファッションが大好きなので、一緒に買い物にも行きました。どんどんセンスを磨いている娘を見るのは楽しかったです。(^^)
Q7.あの頃の自分に伝えたいことありますか?
あの頃の私に、今の私から伝えたいこと・・
「今がどん底かな?と思うともう一段落ちて、まさに底なし沼状態。
それでも話を聞いたり、好きなことを応援してきたから、
今、娘は笑ってるし、普通に悩んでいるし、強くなったよ。
主治医からも「よくここまで回復したね」と言われているよ。
学校に行けるかどうかで悩むよりも、本当にやりたいことをやったり、学んだりする方が大事。
罪悪感は捨てるが吉だよ。
子どもが元気になるためには、他人から認めてもらうのは効果があるから、いい人とつながれるように頑張ってよかったよ。
元気になれば勝手に道を切り開いていくと信じていたけど、その通りだよ。
まずは元気になろう!話はそれからだ。」
娘は今も模索中ですが、これからも斜め後ろから見守って行こうと思います。
最後までお読みくださり、有難うございました。
――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。
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