「こんなにやってあげてるのに」という不満で苦しいあなたへ

こんにちは。スタッフの陽です。

まず最初に、私の子供の頃の話をします。

うちは両親共働きで、私が幼稚園の頃の母はパート、小学校3、4年生くらいからほぼ正式採用待遇(?)みたいな感じでした。

父は家事をする方ではなかったし、向かいには、鬼姑(私にとっての祖母)も住んでいたので、大変だったと思います。

が、しかし。

その頃の母の口癖は、

「あなたたちのために働いてあげている。」

子供心に、これが理不尽で・・・・。だって私、一度も母に、「働いて」って言った覚えもないし、「もっとお金を稼いで」って言ったこともないですもん。

経済的な事情もあったようですが、一度も説明されたことがなかったから知りませんでしたしね。

だから、一度もお願いしてないし、別に働いて欲しいとも思ってないのに、なんでそんなに恩着せがましく言われないといけないんだろうって思ってました。

 

こんなに「やってあげてるのに」という気持ち

「車じゃないと無理って言うから、送って行ってあげた」
「ゲームが欲しいと言うから、買ってあげた」
「これが食べたいと言うから、疲れていたけど作ってあげた」
「とにかく制限をなくして、自由にさせてあげている」

でも、でも、こんなに頑張ってあげてるのに、全然状況は変わらない。

私ばっかり、なんでこんなに苦しいんだろう?

なんで、こんなに辛いんだろう?

いつまで頑張ればいいんだろう?

こう思って、苦しみの中にいませんか?

でも、ちょっと待って。

「やってあげている」

それって本当に、子供に頼まれたことなのかな?

子供が心から、やって欲しいと思っていることなのかな?

対等な立場で

ここで、ちょっと視点を変えてみます。

「本当は学校に行きたくないけど、車で送ってくれるなら、行ってあげてもいいよ
「新しいゲームがあったら、少しの間はイライラを我慢してあげられるかも」
「本当は食欲がないけど、このメニューなら食べてあげられるかもしれない」
「好きなことしていいって言うから、好きにしてあげてる。なんで不満そうなの?」

どうでしょう?

全て、子供側のシチュエーションに変換してみました。

もちろん、100%そうじゃないとは思いますが、この言い方されたら、なんだかもやっとしませんか?

そう、「〜してあげる」って、上から目線の言葉なんです。

確かに、まだまだ経済的にも、精神的にも自立していない子供を育てているのは、確かに親です。

でも、子供は確かに未熟だけれど、立派な1人の人間です。

いくら未熟だとしても、上から目線で話をしてくる人には、心を開けない・・・・そう思いませんか?

やりたいのは、あなた自身

加えて、例えば最初に出てきた「車で送ってあげる」ですが、それは一体誰のため?

確かに子供は、「車なら学校に行く」と言ったかもしれません。

でも、その背景には、「学校に行けば親が喜ぶから」「学校に行かないと、親が機嫌悪くなるから」「学校に行かないと・・・・・捨てられるかもしれない」と、そんな気持ちがあって、「行く」と言っているのかもしれません。

そして、「車で送ってくれたら、学校に行ける」そう言われた時に、「車で送ってまで行って欲しい」のは、一体誰でしょう?

そう、「送ってあげてる」あなたです。

別に、その行動自体は、それで良いと私は思います。

やりたいなら、やれば良い。

でもね、それはあくまで、子供の提案に対して私もそうしたいと思った、という気持ちですよね?

私がそうしたいと思って決めたのに、「送ってあげる」って、ちょっと変な表現だなあって私は思うんです。

さらに、自分でやりたいと思って引き受けたのに、後になって、「毎日毎日送ってあげてるのに!」とイライラされても、頼んだ側としては困るだけ。

確かに頼んだけど、そんなに嫌なら断ればいいじゃないって、私が子供だったら思っちゃいます。

それに、もしかしたら、ちょっと言ってみただけで、本気じゃいかもしれないし。

見返りと、コントロール

それとね、「〜してあげてる」という言葉には、「私はこれだけのことをやるんですから、あなたからも当然見返りがありますよね?感謝しますよね??」っていう言葉だと思います。

全てのことに、感謝を求めるな、と言うつもりはありません。

でもね、さっきも書きましたが、子供の気持ちは分からないけれど、「車で送ってまで行って欲しい」のは、あなたです。

そこまでの労力を使いたくないなら、さらには後から不満が出てくるなら、「車で送ってまで、無理して学校行かなくていい」って断れば良いだけの話。

「車で送ってあげて」登校した子供に、あなたはどうして欲しかったのかな?

何を選択してもいい。でも、「〜してあげたのに」と言って、自分を悲劇のヒロインにして、子供を悪者にしている限り、状況はしんどいままです。

そして、結局のところこの言葉は、なにかを「してあげる」ことで、相手を自分の思い通りに動かしたい、という思いも隠れている言葉です。

コントロールされようとしたら反発するのは、一人の人間として当然の反応なんです。

繰り返しますが、「それをしてあげてまで、その行動をして欲しいと思っているのは、あなた」です。

1度、じっくり考えてみてください。

それを「してあげる」ことで、あなたは相手から、何を求めていますか?

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