「不登校の兄弟姉妹がいるかと、やっぱり他の兄弟姉妹も不登校になってしまうのか?」という悩みをよく聞きます。
私の子供たちの場合、先に次男が不登校になり、その2年後には発達障害の長男も、ほぼ不登校になりました。
そのため私自身「不登校は連鎖するのか」と思った時期もありました。
私自身の考えですが、半分当たっていて、半分は違うと思います。
私がそう考える理由が2つあります。
- 兄弟姉妹で苦手なことが似ているから
- 不登校を経験していることで学校に行かないという選択ができるから
1. 兄弟姉妹で苦手なことが似ているから
性格は生まれつきのものもあります。
もちろん、親から受け継いだ遺伝的なものもあります。
兄弟姉妹で性格が全く違うこともありますが、性格は違っても根底に流れてる性質というか、本質は似てるいと感じます。
私の息子たちも性格は違いますが、長男は自閉スペクトラムで、次男は定型発達です。長男は全く空気が読めず、次男は読みすぎてしまうというくらい、両極端なところがあります。
それでも、2人とも
- 騒がしいところは苦手
- 人のペースに合わせることが苦手
- 人の役に立つことが好き
と、本質は似ていると思うところがたくさんあります。
そうして、「根本的に学校が合わない」というところも兄弟で似ています。
2人とも学校が合わないのですが、長男は学校が好きで、次男は学校という場が本当に苦手です。
私の子供たちの場合、同じ不登校でも長男は学校好きで、次男は学校が苦手という違いがあるため、対処方法も違います。
2. 不登校を経験していることで「学校に行かない」という選択ができるから
兄弟姉妹の誰かが不登校で家にいると、他の兄弟姉妹に「学校が合わない」という事態に直面した時、「学校に行かない」という選択ができます。
「学校は行って当然」って思ってる親が多いため、最初は不登校を受け入れるまでに、いろいろな葛藤が親にあります。
その葛藤を乗り越え、不登校を勝ち取った子が家にいたら、他の家庭にはない「学校にいかなくてもいい」って選択肢が出てきます。
そのため「自分は学校が合わない」と、子ども自信が気付いたら、学校に行かないという選択ができます。
私自身、次男が学校に合わないことを受け入れられるまで、時間がかかりました。その間に、次男はそれこそ体を張って抵抗しました。まだ小学2年生だった次男に対して、脅したり、怒鳴ったり、引きずったりしたこともあります。親子ともに辛い時期でした。
ですが、長男は次男が切り開いてくれた道があったため、すんなりとおうち生活に移行できました。
学校という場所に行けないだけで、引きこもることもなく、勉強を拒否することもなく、平和に不登校をしていました。
この2つの理由から、「兄弟姉妹が不登校だと、他の兄弟姉妹も不登校になる?」というのは、半分当たってるし、半分違う、と私は思います。
兄弟姉妹で本質が違う場合もあるため、必ずしも他の兄弟姉妹が不登校だからと言って、同じ道を選ぶとは限りません。
学校に行けちゃう子も、もちろんいます。
あなたのお子さんの1人が不登校でも、他の兄弟姉妹に不登校が連鎖するとは限りません。
学校が合うか合わないかは、お子さんによって違います。
ただ、そうは言っても不安になることもあると思います。
そんな場合は、親の会や個別相談などで、経験者のお話を聞いたり、自分の話を聞いてもらったりしてみてください。それだけでも、意外とココロが軽くなることもありますよ。
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