話し合いで活用できるもの(法律・通知等)

我が子が学校に行けなくなり、多くの親は迷いならも『休むことの必要性』に気づいていきます。

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休ませてあげたい…  と思っているのに、学校や家族から「少しでも登校するように」とアドバイスを受けることはありませんか?

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登校した方がいい…その意味もわかるし、気にかけてくれる気持ちも有り難いですよね。

でも…善意からの優しい言葉に 苦しめられることもあると思います。

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「休息が必要」それが 伝えにくい時は、様々な資料に頼ると伝えやすくなることもあります。

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私が実際に話し合いの場で利用させてもらった資料、活用法をお伝えさせてください。

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今、迷いのなかにいるお母さんにとっても 「不登校理解」のための資料になると思います。

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『教育機会確保法』

https://www.shure.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/2018/01/20170403kakuhohou.pdf

https://www.shure.or.jp/wantoknow/alt_edu_low/

2017年に施行された 不登校の子ども達を応援する法律です。

PDFを開いてみてください。

イラスト付きでとてもわかりやすいので、子ども自身が読んで安心できる資料でもあると思います。

この中の第13条では 「個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ、当該不登校児童生徒の状況に応じた学習活動が行われることとなるよう、当該不登校児童生徒及びその保護者に対する必要な情報の提供、助言その他の支援を行うために必要な措置を講ずるものとする。」とあります。

もし、無理な登校を促された際は「家で過ごすことも法律で認められていますよね」と一言 添えてみてはいかがでしょうか。

また学校外の学びの場や相談場所の提供を学校にお願いすることもできます。

学校側は、それらの情報を持っておく必要があると思います。

「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」

令和元年10月25日 文部科学省の通知です。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

「学校復帰前提策」と呼ばれ、30年近く続いてきたこれまでの不登校支援策は廃止されました。

新たに文科省がもとめている不登校対応は「学校復帰よりも社会的自立が目標である」というものです。

通知内容の冒頭には下記のように書かれています。

不登校児童生徒への支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。

親自身もこの内容を理解することで「不登校」に対する捉え方も変わってくるのではないでしょうか。

こちらも合わせてお読みください。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20191125-00151696/

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『不登校対策の基本と支援のポイント』

神奈川県教育委員会の 教職員に向けた不登校対応資料です。

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/4610/leaf.pdf

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/hutoukou.html

不登校親子の気持ちに寄り添った素晴らしい資料だと思います。

多くの先生方に参考にしていただきたい内容です。全国版ができてほしいくらいです。

私は「余計なことですが、素晴らしい内容だと思ったので先生方とも共有したいと思いました」と学校の先生方にお渡ししました。

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学校の先生を含め、公的な立場の方々は、ルールや決まり事を大切にします。そういう方とお話しする時は、法律や 文科省等の公的な文書が とても役立ちます。

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大切なのは…「感謝の気持ち』

最後に…。

様々な話し合いの場で、私が大切だと思うことは

相手への感謝と敬意の気持ちです。

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伝わりにくいことや 分かり合えないこともあるかもしれない、傷つけられることもあるかもしれない。。

それでも皆、我が子を理解し守ろうとしてくれている方々です。子どもを育てる『同士』です。

感謝の気持ちを伝え、相手の思いや立場も理解しようとしながら お話ししましょう。

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辛い時は、距離を置くこともありだと思いますが、できれば、周りも巻き込みながら、優しい社会になってほしいと望みます。

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自分と子どもの気持ちを守りながら、話し合いができますように。。

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何かあれば『未来地図』でもご相談を受け付けていますので、人や法律を頼りながら無理をせず過ごしてくださいね。

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Kun

 

 

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