皆さん、こんにちは。
お子さんが中3で「進路どうしよう」と考えている方もいらっしゃると思います。
今回は、進路について書いてみますね。
うちの娘は中高一貫校の高1の6月に完全不登校になりました。高1の夏休み前には「留年よりは退学を選ぶ」と言ったので、その年はもう学校に行きようがなかったのですが、それでも12月まで毎晩学校の夢を見てうなされていました。年が明けて1月中旬に「今なら学校に行けそうな気がする。単位制高校を受験する」と言い出して、それから数日で願書を出し、受験勉強を始めました。ですから娘が初めてその高校に行ったのは受験の日でした。
合格したものの、入学式の日に前の学校での辛かったことがブワッとあふれ出してしまいました。それ以降、復帰しようとしては不安定になり、を繰り返して復帰できませんでした。
娘のクラスメイトの8割は不登校経験者だそうで、保護者の座談会が定期的に開かれていました。そこで色々な人の話を聞きました。
あるお母さん(お子さんは卒業生)は
「高校は通えたけど、卒業後はアルバイトしては辞め、を繰り返して今は何もしていない」と。
また、別のお母さん(在学中で復学できてる)は
「娘が不登校してたころ、家事の手伝いをしてくれるようになって、アルバイトをするようになって、それから学校へ行くようになった」と話していました。
色々な人の話を聞いているうちに、
「本人が不登校経験を肯定できているかどうかにより、その後が違ってくる」という、言葉が浮かんできました。
「不登校・ひきこもりが終わるとき」丸山康彦著、188ページに書かれてます。
「不登校 = ダメ人間」という意識が自分の中に取り込まれたままだと、不登校から脱した後もちょっとしたつまずきで「やっぱり自分はダメなんだ」となりやすい。不登校経験を肯定できている人はちょっとしたつまずきにも自己嫌悪に陥らずにすむ、だからその後もうまくいきやすい。
自分の不登校経験は何だったのか?自分の中でケリがついていないと、その後も生きづらさを引きずってしまいます。
せっかく高校に入っても、通えなくては意味がありません。
中学校の先生が「通信制は卒業率が低くてね・・」と言ったりしますが、不登校経験を乗り越えられないまま通信に進学した子がいるからだ、と思ってます。
大事なのは、次がうまくいくこと。そのために「今!」お子さんが自分に向き合えるようサポートしてあげることが大切だと思います(長くなりそうなので、これについては別のコラムで書きますね)。
その結果「あ・・私、こういう道に進みたいんだ」と見えてくるかもしれません。その道は親が考えたものとは全然違うものかも。でも、その時こそ親の出番ですからね!一緒に探してあげましょう。
そして、特定の学校の情報を得るときは、なるべく一次情報に近いところで探しましょう。合同説明会に行ったり、直接学校を訪ねたり、あるいは中学校の先生がそこに進学した卒業生を紹介してくれるかもしれません。また、普段の日に登下校中の生徒の様子を見に行くのもいいですね。普段の様子を見て子どもに合いそうかどうか、肌で感じられます。
説明会のタイミングもあるでしょうから、お子さんの状態に関係なく、親が事前に調べておくのもアリだと思います。色々な道がある、と知ると安心できますものね。ただし、お子さんに伝えるときはタイミングや伝え方を慎重に・・。
「せっかく探してきたのに、なんで(あなたは)見ないの?」な~んて言うと、喧嘩になります💦。どうぞ押し付けがましくなりませんように。チラッと見せて、興味なさそうならサッと引いてもいいですね。
なかなか思い通りにはいかないかも・・ですけど、ひとつの参考にしてください。
それではまた!
参考情報:大雑把ですが・・
<全日制高校> 毎日授業が6〜7時間ある。クラスごとに時間割が決まっている。必修の科目を1/3以上欠席すると留年になる、翌年同じ時間割が組めないので。留年がプレッシャーで休みづらい。
<単位制高校> 授業があり欠席が1/3以上あると単位を落とす、というのは全日制と同じ。一人ひとり時間割を自分のペースで組める。3〜6年で74単位積めばいいので留年という概念がない。授業が朝からある昼夜間定時制と、夜しかない夜間定時制がある。
<通信制高校> 送られてきた課題を家で仕上げて送るのが基本だが、通学して授業を受けるタイプもある。実験や実技、試験は学校で行う(スクーリング)。スクーリングは月に数回とか、合宿でまとめてとか、色々なパターンがある。サポート校でサポートを受けながら通信制に行く生徒もいるが、二重にお金がかかる。
暁(あかつき)
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