オレンジの日記『自立支援施設について考える』

ここのところずっと、自立支援施設の件で、考えています。
もうそれしか方法がないのかもしれない、と。

いくつか調べた場所は、とてもよいところで、間違いなく息子にとってよい影響があるだろうと思います。
ネットの情報だけでなく、近隣だけでなく、一つずつ相談や見学に行けばいいとも思っています。

それでも、連絡するかどうか、堂々巡りをしてしまいます。
相談先を調べて、相談内容を下書きして。
でも、あと一歩の踏ん切りがつきません。その理由はなんだろうと考えます。

本当に息子が変わるだろうか。
貯金を切り崩し、借金をしてでも、とても高い料金を払った後、
なおそれでも変わらなかったら、どうしたらいいんだろうというリスク。

石橋を叩いて渡る自分の性格が邪魔して、確証がもてないのかもしれない。
でも、お話を聞いていると、そして今の息子の状況を見ていると、
例え上手くいかなかったとしても、やってみる価値が1%でもあるのなら、そうも思う。

もういっそ、数百万をドブに捨てるつもりで、ちゃんと計算をしてみたらいいのかもしれない。
「いくらまでは、かけてみよう。万が一だめだったときは、こうしよう」っていうのを、事前に考えておけばいいのかもしれない。

もしも上手く行ったら、息子自身がバイトしたり就職したりして、支払いができるようになるかもしれない。
きっと、話の合う友達がたくさんできて。
自分を肯定してくれる人たちがたくさんいて。
人に慣れて。話すことに慣れて。
みんなと一緒に活動すると言うことに慣れて。
やってみようかなって、がんばってみようかなって、少しずつ思えるようになって。
きっと、そうだと思う。

でも、もしも、結局何も変わらなくて、不信感だけが増えて戻ってくることになったら。
ただ借金ができて、また何年も引きこもることになるだけかもしれない。
何ならすぐ脱走して行方不明になるか、路頭に迷うか、帰って来て余計に引きこもるか。
そっちの可能性もある。

今は、満足ではないけれど、ある意味「平穏」な毎日で。
借金があるわけでもなく、息子は悪いことをするわけでもなく、静かに引きこもっている。
その「平穏」を崩すのが怖いのだろうか。
やっと少し回復したように見える息子の機嫌や信頼を損ねるのが怖いのかもしれない。
でも、リスクをとる覚悟がなければ、チャンスもやってこない。
人生には思い切りも大事。

息子が上京したとき、思い切って一人暮らしをさせた。チャレンジさせた。
でも結果は、息子が病んでしまった。

考えれば考える程わからなくなるし、考えて正解が出るものでもきっとない。
どのくらい自分が追い詰められたら、もっと限界だって思えたら、覚悟が決まるだろうか。
貯金とか仕事とか、日々の平穏とか、そういう目の前のものを全部投げうってでも、
もう息子のためにはこれしかないって、そう思えたら、覚悟が決まるだろうか。

同じ話を何度も何度もごめんなさい。
でもずっと、ずっと悩んでいます。
息子が不登校になったあの日から。

ただ、最後の砦として、自立支援施設にお任せするという選択肢は、私の心の支えとなっているのも事実です。

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