オレンジの日記『母親失格(続き)』

(続き)
帰ってきた当時は、死んでしまうのではと思うことが何度もありました。
何もしていないのに交番に行き、自分が悪いことをしたのではないかと言ったり、
精神科に入院したいと言い、半日入院したら気が済んで、ここは僕のいるところじゃない、そう言って出てきたりしました。
小遣いがないと困るだろうと、授業もオンラインでがんばると言うし、少し渡していたのですが、そのお金で、ローブとブルーシートを買っていました。
泣きながら隠し、泣きながらこっそり捨てましたが、また同じものを買ってきました。
消毒薬もありました。きっと同じ目的で。
小3のころから、死にたいって思っていたと、そのとき初めて知りました。

こちらに戻って来てからの大学の授業は、テストがうまくいかなかったと言い、やれなくなってしまいました。バイトをやったり、働くと言ったりして少しやっていた時期もありましたが、ほんの1カ月2カ月でやめてしまいました。

あれから、2年が経ちます。
今週の土曜日に、カウンセリングに一緒に行きます。
家の手伝いをちょこちょこしてくれます。
話しかけると、会話になるようになりました。
でも、仕事も、授業も、できません。

娘、大学1年生。
中学の頃は、疲れるとたまに休みましたが、上手に息抜きできていたのでしょう。
友達とも仲良くし、勉強も受験もがんばりました。
高校では、3年間で両手で足りる程しか休みませんでした。
大学生になって、交流関係が広がり、授業もバイトもこなし、友達や彼氏、サークルでも、めいっぱい遊んでいます。
夏休みになり羽目を外し過ぎていて、さっきちょっともめました。

でもこの子は、大丈夫だと思います。
仲良くなんでも話せます。
息子のことで心配するあまり、娘にかまってあげられなかったのでは、娘は甘えられなかったのでは、という思いもあります。
息子のことで、辛い思いをこの子もしています。

私は、一人でがんばることに疲れ果てました。
今、遠距離ですが、将来再婚したいと思う相手に出会い、月に数日、泊りで家を空けています。
娘には、最近やっと話をしました。
家をあけて申し訳ないと言う気持ちもありますが、一人では、もう無理なのです。
私も、精神的な支えが欲しいのです。
本音は、再婚して一緒に暮らしたいのです。

娘が自立したら、息子を自宅に置いて、私は遠くの地で再婚しようか。
それとも、恋人とは近くに住んで、息子の援助を細々としようか。
そんなことを考えます。

ダメな母親です。
再婚なんかせずに、恋人なんか作らずに、もっと献身的に支えたらよい母親なのでしょうね。
というか、どうしたらよかったのでしょう。
過去に道を間違えたら、一生戻れないのでしょうか。
一生懸命がんばってきました。私も、息子も、娘も。
でも、もう限界かもしれません。

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「学校じゃなくても、居場所はある」ビリーバーズ板橋

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