子供に「やりたいことがみつからない」って言われたら…

こんにちは。yukiです。

高校時代と呼ばれる約三年間の8割を自宅で過ごした息子との日々を書いています。

子どもが学校に行かなくなって…最初は何とか学校に行かせなければと必死でしたが、諦めというと言い方はよくないですが、まずはこの子が元気な姿に戻そうとシフトチェンジをして、学校の事を息子の前で話すのをやめました。

言葉で書くとほんの数行ですが、『学校の事を言わない。息子と笑って過ごす』と決めてからは、それはそれは…私なりに隠れて泣いたり…時には我慢できずわめいたり…お風呂に沈んで怒りを我慢したり…それでもやっぱり余計な事を言ってしまって失敗したり…今やっていることは果たして正しいのか?それさえも分からないまま毎日過ごしていました。

きっと読んでくださっているお母さまも分かってくださると思います。そして…家の中で元気になってきたら…さぁ動き出すのかと思いきや…そうではありませんでした。

家で元気になってもすぐには外に行かない

元の明るい笑顔が戻るように。元気な姿になるようにと家で接して、実際元気になった息子。さて…じゃあ動き出すのかといえばそうではありませんでした。

不登校にはいろんな段階があります。家では元気に過ごしている。だけど外に行かない。この段階のお子様も多いと思います。そして私達親は、また新たな【はてな】に直面します。『え?元気になったのに学校行かないの?』と。

息子の場合、もうその頃は通信制に身を移していたので、前の高校に行くわけでもないから親的には【行ける場所】のはず…それなのに行かない…もう【はてな】だらけでした…。

学校が嫌なら…せめてバイトでも…なんでもいいから外に出て行かないと始まらない…と焦るばかり。

焦るな…焦るな…と自分に言い聞かせて『そろそろ暇やろ?何かしたらいいやん?』と明るく話しかけてみたところ…

『やりたいことがみつからない』と言うではありませんか(;^_^A

その時私が息子にかけた言葉はきっとみなさんが思いつくものと同じだと思います。

●なんでもいいからやってみたら?

●ここにいてもはじまらないよ

●どこかいってみて、それから楽しいことが見つかるかもだよ

もっともっと前向きな言葉をたくさんかけましたが息子は『うーーーん』と言うだけでした。

やりたいことってなんですか?

お読みいただいているお母さまにとって、子供がいう『やりたいこと』ってなんだと思います?きっとね…ここも確認した方がいいと思います。

大人って『やりたいこと』って将来につながるような事を考えません?きっと子どももそれを察して、やりたい職業がない。将来の夢がない。みたいな気持ちになっているのかもしれません。

やりたいことってそんなことじゃなくて、『熱々のたこ焼き食べたい』とかでもまずはOKなんですね。生きることが楽しくて、生きる上でやってみたいことを口に出すことからでOKなんです。

職業や夢の話と言っても、子どもってそんなにたくさんの世界を知りません。お母様は学生の頃、明確な夢はありましたか?私は何がしたいかなんてよくわからずに大人になりました。ただ、遊ぶことやおしゃれすることが大好きだったので、それが許される環境にいたいとは思っていました。逆に言うと…やりたくないことをしたくない。【どうやったら楽しく生きられるか】から生き方を考えた様に思います。苦労しない様には親の考えです。ちょっとそれはお休みしましょう^^

息子にも聞き方を変えました。これから生きて行くのに『何がしたくない?』『何が嫌?』『勉強や仕事以外でどんなことがしてみたい?』って。

やりたくないことも聞いてみよう

いつも通りの会話の中で、自然な形で『学校に限らず何が嫌?』と聞くと息子は少し驚いたような顔をしました。

息子自身もそこを聞かれるとは思っていなかったようです。

私に相談してくださった方にはいつもお伝えしていますが、『質問』は『尋問』じゃないから。返事しなくてもOKだし、変な答えでもOKという姿勢でお話してくださいね。

息子の場合、毎日少しずつ話した中で、一番大きな嫌は『知った人に会いたくない』でした。お子様はどうでしょう?もちろんこれ以外の答えだと思います。だけどそうやって何かを答えてくれたらやっと答えてくれた言葉です。決して否定はしないでくださいね。「そっか。嫌だよね。」返事はそのくらいでいいと思います。

次の日はテレビを見ながら『知った人に会わずに済むなら海外とかも住めるタイプ?』と聞いてみると『海外は嫌だなあ。日本がいいもん』と言いました。

次の日ご飯を食べながら『北海道とか沖縄とか遠くまで行っちゃう?』と聞くと『あまり寒かったり暑かったりは自信ないなあ』と言いました。

次の日の質問は『知った人がいなかったらなにしてみたい?』と聞いてみました。『友達と遊びたい』と息子は答えました。私は「そうだよね。遊びたいよね。遊べたらいいね。」と終わりました。

そうやって、なんでもいいからやってみない?だったらこうしたらいいじゃない!の提案から、正解のない質問だけを続けることで、少しずつ少しずつどこまでならOKでなにが嫌で、その嫌なことをしないためにはどうしたらいいかと考え方を自分で考えるようになっていきました。

この質問をした時に『家から出たくない!』というお子様もいらっしゃるでしょう。それも大切な答えですよ^^だって、その理由が、外が嫌なのか、家が好きなのか。そこから正解のない質問で話ができます!大きな手掛かりです。

一つずつ紐を解くように、考えを与えるではなく、気持ちを出させる様に話をしていくと、お子様らしい生き方が見えてくるかもしれませんね。

まずは普段通りの会話ができるようになることがとても大事になります。今回は普段の話ができ、自宅では元気に過ごせているけれど…それから先が動けなかった時、我が家でやってみた方法の一つをお伝えしました。

未来はくるくる

みんなにくるくる

yukiでした

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